誕生日
4月。娘の8回目の誕生日を迎えた。
うまく言えないけど、泣いてしまうくらい嬉しい事がたくさんあった。
昨年秋。10月。私の誕生日だった。
姉が亡くなってから、はじめて迎える自分の誕生日だった。
毎年欠かさず必ず来ていた姉からの
「お誕生日おめでとう🎂🥳」
のメールは、当たり前だけど来なかった。
その時はじめて実感した。
これからもう2度と姉からおめでとうのメールは届かないんだなって。
自分の誕生日に、あんなに悲しくて泣いたのは生まれて初めてだった。
(娘の誕生日の嬉しさと、自分の誕生日の悲しさはまったく関係はないのだけど、誕生日に涙を流した繋がりでちょっと思い出してしまった)
(そしてさらに時は遡り…)
昨年6月。私が10年ぶりに足を運んだ音楽のライブ。
あの時、父の入院やそれに伴いいろいろなことがあり、よく都内に行ってた。
精神的にも肉体的にも大変だった。
自分を保つ事が限界な中、どうしても行きたくて行ったライブ。
3番目の出演者の方がMCで、誕生日を迎えた人や、誕生日を迎えられなかった人、生まれてくる命、生まれてこれなかった命…について話されていた、と記憶しているけど、、違うかもしれない。
その話を聞きながら、私は数ヶ月前に亡くなった姉のことを考えていた。
私はこれからも毎年誕生日を迎えて歳を重ねていくけど、姉が誕生日を迎えることはもうないんだ…と思ったら悲しくて急に涙が止まらなくなってしまった。
あの空間で、私が泣いていることに気がついた人はあまりいなかったと思うが、たまたま気がついた人は、なぜ泣いているのか理解できないくらいにかなり泣いていたと思う。
まとまらない文章になってしまったけど…書いてみて、姉が亡くなったという事実を時間をかけて少しずつ実感してきたんだなと気づいた。
誕生日には、嬉しさや悲しさ、複雑な思いがからまってくる。
でも、この春の娘の誕生日は何かのご褒美かと思ってしまうぐらい嬉しかった。ありがとう。
---後日談---
数日前、姉の誕生日の日だった。
空き時間があり、たまたま立ち寄った公園で四つ葉のクローバーを見つけた。(人生で見つけたの初めて)
なんとなく、姉からの贈り物かなと思ったりしました。
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