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米国&新興国へのアクティブ&パッシブ投資。自身の投資ポートフォリオについて主に…

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米国&新興国へのアクティブ&パッシブ投資。自身の投資ポートフォリオについて主に発信しています。また投資対象ではないトレンドについても発信しています。反応いただけるととても喜びます。

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メタプラットフォームズ:Q1決算直前 - 生成AI研究の成果が問われるのはまだ先のこと

 2024年4月24日(火)の米国株式市場のクローズ後に、メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms, Inc.)の2024年Q1(2024年1~3月)の決算発表が予定されています。  前回の2023年Q4決算では、売上高が前年同期比25%増の400億ドルを記録し、純利益は140億ドルに達しました。希薄化後のEPSは前年同期比で3倍以上の5.33ドルと極めて好調な業績を示して、決算発表後は大きく窓を開けて株価が大きく上昇しました。  この4月に入ってからは、米国株

    • 4/25のRubrikの上場初日は無事成功でした。32ドルに設定された株価は、オープン直後、38.6ドルで始まり、最高値40ドルとして37ドルで場を引け、後場に37.89ドルで終わりました。これで7.5億ドルを調達し、同社評価額は56億ドルに達しました。(写真:Reuters)

      • ルーブリック(Rubrik):[新規上場]2024年後半IPO市場の試金石となるか

         去る2024年4月1日に、Rubrik社がニューヨーク証券取引所での新規上場に向けた申請書類 Form S-1をSECに提出を行い、4月16日には修正版となるForm S-1/aを提出しています。Rubrik社は、日本国内でも多くの企業が彼らのバックアップ&リストアソリューションを利用しており、その名は良く知られた存在です。  同社は新規株式公開で7億1300万ドルの資金調達を目指しているとされ、2300万株のクラスA普通株を1株あたり28ドルから31ドルで売却する予定でし

        • Q3決算結果が好感されたオラクル:ミッションクリティカルなAI需要を取り込む個性あるクラウド戦略

           今回は、米国のオラクル(Oracle Corporation)についてです。  4月に入ってからの米国株マーケットは、幾分バタバタしている状況ですが、オラクルという老舗の大手IT企業の株価は、チャート上、同社の史上最高値圏で上下を繰り返している状況にあります。そして、米株アナリストの評価も総じて推しの傾向が見受けられています。   このオラクル、3大メガクラウドプラットフォーマーの影に隠れがちな存在ですが、昨日(4/5)には、パランティア(PLTR : Palantir T

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        メタプラットフォームズ:Q1決算直前 - 生成AI研究の成果が問われるのはまだ先のこと

        • 4/25のRubrikの上場初日は無事成功でした。32ドルに設定された株価は、オープン直後、38.6ドルで始まり、最高値40ドルとして37ドルで場を引け、後場に37.89ドルで終わりました。これで7.5億ドルを調達し、同社評価額は56億ドルに達しました。(写真:Reuters)

        • ルーブリック(Rubrik):[新規上場]2024年後半IPO市場の試金石となるか

        • Q3決算結果が好感されたオラクル:ミッションクリティカルなAI需要を取り込む個性あるクラウド戦略

          AIによる高速クォンツ取引について:NVIDIA GTC2024より

           今回は、2024年3月20日の週に開催されたNVIDIAのイベント「GTC 2024」の公開セッションから、「Applying Artificial Intelligence in Quantitative Trading」というテーマで行われたハドソン・リバー・トレーディング社(Hudson River Trading社)のセッションの内容を紹介したいと思います。  ハドソン・リバー・トレーディング社(以下、HRT社)は、米国の証券取引委員会に正式に登録されたブローカー

          AIによる高速クォンツ取引について:NVIDIA GTC2024より

          アクセンチュア:2024年度Q2決算 - 株価大幅下落も生成AIに強気姿勢崩さず

           アクセンチュア(ACN)は、2024年3月21日に米国現地で2024年度第2四半期(12月~2月期)の決算発表を行いました。アクセンチュアは、世の中で大きな関心を集めている生成AIの社会実装に貢献すると期待されている総合コンサルティングファームです。しかし、今回発表された決算では、市場の予想を下回るなど、主要指標が振るわず、その結果として株価が大きく下落しており、もしや生成AI需要がさほど伸びていないのではないかという懸念を抱き、彼らの決算内容を確認した次第です。  尚、

          アクセンチュア:2024年度Q2決算 - 株価大幅下落も生成AIに強気姿勢崩さず

          NVIDIAが切り開いたAI半導体市場: 裾野拡がる市場の細分化(4)ユニコーン編(その2)

           今回は、Part1に続き、AIアクセラレーターを開発・販売するユニコーン企業として2社、米国カリフォルニア州シリコンバレーに拠点を置くSambaNova Systems社と英国のGraphcore社を紹介します。  これらの企業は、AIや機械学習のタスクを高速化するために設計された専用のAIハードウェアとコンピューティングプラットフォームの開発に、独自のアプローチで取り組んでいます。生成AIの社会実装が徐々に拡がる中、新たに顕在化する課題に対して、イノベーティブなテクノロジ

          NVIDIAが切り開いたAI半導体市場: 裾野拡がる市場の細分化(4)ユニコーン編(その2)

          NVIDIA GTC 2024:今年のスポンサーリスト(Downloadable)

           来週、現地3/17(日)のオープンを皮切りに3/21(木)まで、カリフォルニア州サンノゼ市にあるサンノゼ コンベンションセンターで開催されるNVIDIAのイベント「2024 the GTC AI Conference」のスポンサー企業リスト(全299社)を、企業情報付きでExcelファイルで下方のダウンロードリンクよりダウンロードすることができます。  企業単独で開催するプライベートイベントでスポンサー企業が約300社に及ぶという話はあまり聞いたことがないです。昨年のGT

          NVIDIA GTC 2024:今年のスポンサーリスト(Downloadable)

          NVIDIAが切り開いたAI半導体市場: 裾野拡がる市場の細分化(4)ユニコーン編(その1)

           今回は、AIアクセラレーターを開発・販売するユニコーン企業として、米国カリフォルニア州シリコンバレーに拠点を置くCerebras Systems社とGroq社の2社を紹介します。ユニコーン企業とは、設立から10年以内で未上場の企業であり、企業評価額が10億ドル以上のベンチャー企業を指します。  これらの企業は、AIや機械学習のタスクを高速化するために設計された専用のAIハードウェアとコンピューティングプラットフォームの開発に、独自のアプローチで取り組んでいます。生成AIの

          NVIDIAが切り開いたAI半導体市場: 裾野拡がる市場の細分化(4)ユニコーン編(その1)

          NVIDIAが切り開いたAI半導体市場: 裾野拡がる市場の細分化(3)アーキテクチャ編(第2版)

           3Dグラフィックスの処理に特化したGPUは、深層学習の行列演算を大量かつ高速に処理する能力を持っており、そのため、CPU(汎用プロセッサ)に代わってAIタスクを処理する主流の半導体となっています。しかし、元々グラフィック処理用に設計されたGPUは、AIアクセラレーターとしての処理効率とエネルギー効率の限界が指摘されています。そして、AIモデルの大規模化やAIタスクが複雑になるにつれて、これらの課題がより顕著になると予想されています。  これらの課題に対応するための取り組み

          NVIDIAが切り開いたAI半導体市場: 裾野拡がる市場の細分化(3)アーキテクチャ編(第2版)

          クラウドストライク:2024年度Q4決算:無事通過して安堵 - 窓あけて最高値更新

           日本時間2024年3月6日(水)の早朝、米国株式市場のクローズ後、クラウドストライク(CRWD)は2024年度第4四半期の決算発表を行いました。 ここでは、第4四半期決算の主要なハイライトと決算説明の内容についての要点をまとめて紹介します。尚、決算としてはQ4、通期ともに無事通貨し、来期ガイダンスもアナリスト予想を超えてアフターマーケットで最大28%超の暴騰がありました。   しっかりと成績を出し続けている素晴らしい会社ですが、CEOのジョージ・カーツさんも やはり熱血漢な

          クラウドストライク:2024年度Q4決算:無事通過して安堵 - 窓あけて最高値更新

          クラウドストライク:Q4決算直前 前期振り返りと 生成AI セキュリティアナリストについて

           来る2024年3月5日(火)、米国株式市場のクローズ後に、クラウドストライク(CrowdStrike Holdings, Inc.)の2024年Q4(2023年11月~2024年1月)の決算発表が予定されています。 クラウドストライクの株価の動きに目を向けると、過去1年に渡って順調に決算をこなして来ており、前回の2024年Q3の決算発表時には、売上・利益・EPS・ガイダンスをクリアし、窓を開けて株価上昇し、そのまま2024年1月には、2021年11月につけた最高値を更新し、

          クラウドストライク:Q4決算直前 前期振り返りと 生成AI セキュリティアナリストについて

          NVIDIAが切り開いたAI半導体市場: 市場の拡大と細分化(2)ハイパースケーラー編

           今回は、近年のNVIDIAの大躍進を支えるデータセンターでのGPUの大口需要の震源地であるハイパースケーラーと呼ばれるクラウドプラットフォーマーを題材として、彼らプラットフォーマーが自社開発するAIアクセラレーターについて、その概要や目論見について紹介したいと思います。    前回の大手半導体メーカー編で紹介したAIアクセラレーター界隈の5つのトレンドは、① 需給のギャップ、② コンピューティングアーキテクチャ、③ 汎用型と特化型、④ 自社開発を進めるクラウドプラットフォー

          NVIDIAが切り開いたAI半導体市場: 市場の拡大と細分化(2)ハイパースケーラー編

          パロアルトネットワークス:2024年度Q2決算 - 他のセキュリティ銘柄を巻き添えにして下落 orz

           日本時間2024年2月21日早朝、パロアルトネットワークス(PANW)は2024年第2四半期の決算発表を行い、その後オンラインで決算説明会がブロードキャストされました。ここでは、第2四半期決算の主要なハイライトと、同時に公開された株主への手紙、および決算説明会の内容についての要点をまとめて紹介します。  Q2決算については、増収増益、EPSクリアしましたが、2024年Q3のガイダンスが下方修正され、アナリスト予想を下回ったことから株価はアフターマーケットで最大24.93%の

          パロアルトネットワークス:2024年度Q2決算 - 他のセキュリティ銘柄を巻き添えにして下落 orz

          NVIDIAが切り開いたAI半導体市場: 市場の拡大と細分化(1)主要半導体メーカー編

           生成AIとともに拡がりを見せているAI半導体ブームですが、NVIDIAの現在の支配的地位については、広く知られる状況にあります。  実際、市場シェアの90%以上を占めるとされるNVIDAのデータセンター向けのGPUの売上は、2023年に入ってから躍進を続け、2024年Q2決算での売上が103.2億ドルと前年同期比171%の増加、そして2024年Q3の売上が145.1億ドルと前年同期比279%増という凄まじい成績を上げています。  そして、このAI半導体市場、米Gartner

          NVIDIAが切り開いたAI半導体市場: 市場の拡大と細分化(1)主要半導体メーカー編

          パロアルトネットワークス:2024年度Q2決算直前 - 只今高値圏。押し目があったら系銘柄

           この記事投稿から約1週間後となる現地 2024年2月20日(火)、米国株式市場のクローズ後に、パロアルトネットワークス(Palo Alto Networks, Inc.)の2024年Q2(2023年11月~2024年01月)の決算発表が予定されています。 最近では、Cloudflare(NET)やFortinet(FTNT)の直近の決算が市場に好感されましたが、パロアルトネットワークスの決算の後も引き続き、Zscaler(ZS)、SentinelOne(S)、Akamai(

          パロアルトネットワークス:2024年度Q2決算直前 - 只今高値圏。押し目があったら系銘柄