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#佐藤一斎

『言志四録』 4巻『言志耋録』(げんしてつろく)

『言志四録』 4巻『言志耋録』(げんしてつろく)

 最終巻『言志耋録』は、佐藤一斎が80歳から書き始め、83歳時(嘉永6年)に刊行されました。この年に黒船来航があり、時代は乱世に突入します。大国の清がアヘン戦争に敗れて植民地化されているのを、江戸幕府や雄藩の知識階級者は把握していました。日本もその後、西洋列強の軍事力による脅しで不平等条約を結ばされてしまいます。
 黒船来航から5年後に、88歳で佐藤一斎は死去しました。またこの年は正月に桜田門外の

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『言志四録』 3巻『言志晩録』

『言志四録』 3巻『言志晩録』

 『言志晩録』は佐藤一斎が、67歳から78歳の頃までに書いた文章です。年齢的に人生の集大成についての話や健康等の話も多くなってます。

 佐藤一斎が言ってる意味は、とてつもなく深いことだと思いますが。とりあえず、無理せず着実にやっていれば、いつかはどこかにたどり着くと受け取りました。

『言志四録』2巻 『言志後録』

『言志四録』2巻 『言志後録』

 『言志後録』は、佐藤一斎が57歳から約10年間書き記した随想集です。これくらい高齢になると世間知に長ける一方で、志は周りに合わせて世間並になるものですが、佐藤一斎はまだまだ気高い理想を持ってることが伺えます。

 

 189は、若い頃誰かは通る道のようにも思いました。自分の昔もこんな感じでしたし、今は片意地にならず達観できているか。時々自分の内面は大丈夫かどうか。佐藤一斎の語録に思いを馳せます

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