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AIにおける倫理を問うサービス 〜死者蘇りサービス〜

AIで死者を復活させることは救済なのか

2024年4月ですが、AIにおける死者を生成するサービスが中国で行われているようです。これは死者の冒涜であると言われている声もあれば、遺された遺族がそれでもよいからと望むものであるようで費用は4000元(8万円くらい)からだそうです。

倫理的な部分や現代における社会への心理描写などの投影したときの問題点なども考えていきたいと思っていますが、今回は簡易的な事実確認に触れてくこと、問題点の列挙、技術的に可能なのかという点に書いていこうと思います。

技術的に可能かというとこれからさらにリアルな形で残せるのではないでしょうか
いまのうちに、声のサンプリングをしておけばRVCを作成してその人の声で話すものが作成できますし、動画や3Dモデリングでスキャンしておけばより詳細なものを作成できますからVR、AR、SR、MRなどなどこれからの技術でよりリアルに表現することは可能でしょう。
そういう意味ではお値段の幅も理解できるわけです。
また、ChatGPTなどでその人の属性などを入れておくことでよりその人らしさを表現できます。
これでも、十分遺された遺族が望むものになっていくのかもしれません。

問題点はあくまでもサービスであるということを割り切ることができるのかということです。
これをサブスクで使い始めれば残された遺族は必ずといっていいほど、このサービスを継続させやめることはできません。
また、使い続けていけばその想い出といっていいのかわかりませんが、入力した起こった事実をAIは覚えていきますから、そこからの未来を進めることもできるのです。

そして、認知して使用しているということを承知の上でも割り切れなくなるかもしれないということです。
たとえば、AIのサービスとして使用し続けてきたけども何かのトラブルでデータが消えてしまった場合、残された家族は「家族を殺された、二度失った!!」と怒るかもしれないということです。
しかし、その失われたデータが5秒前のバックアップで蘇った時にどのように気持ちが切り替わるのか……

『僕』の好き嫌いでいうとあまり好きではないサービスですが、いざとなったら分かりませんし、今、自分の蘇らせて欲しい人をできるよと言われても断るでしょうね。
自分の中で生きている人というのはそういうもので見たくありませんから

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