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reading slumpから脱出する。

豆乳きな粉ラテを作ろうと思ったら、きな粉を入れ過ぎてしまい、「香ばしさ」を通り過ぎた味になった。失敗から学ぶ。

干物の匂いが充満する我が家から、こんにちは。1月が半分過ぎた事実に今気づく。ひぇ。

私は一応、読書が趣味ということにしてもらっているけど、たまに私は本を読むのが本当に好きなのか?と自分を問い詰めたくなる。だって、本を読む時、読まない(読む気分じゃない)時の差が激しすぎる。1ヶ月に1冊読めるか読めないか…という時期もあるし、1日1冊ペースで生きる時期もある。一定のリズムで読書に励める人の脳内ってどうなってるのか知りたい。読書が嫌いになることは流石にないけれど(今のところ)、積読をパラパラしてみても、次はこれ読もうって決めてた作品を読み始めてみても、なんだかしっくり来なーい、っていう状態が数ヶ月に1回はやって来る。本にエネルギーを注げない。その状態になってしまうと、自分が何を読みたいのか、さっぱり分からなくなる。本を開いても、気づくとずっと同じページ、同じ言葉を目で追っている。無理矢理読んでも楽しくないし、そうなったら一旦手放すというか、諦めるしかない。また読書が楽しくて仕方ない日々はやって来るし、私のことだから、すぐけろっと回復するって分かってはいるけど、この差の激しさに自分で呆れてしまう。

2024年に入って、川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」の英訳版「All the Lovers in the Night」を読んでから、私は次に何が読みたいのかすっかり分からなくなってしまった。翻訳されても、ちゃんと川上未映子がいる!(当たり前や)言語の美しさを目の当たりにした衝撃から立ち直れていなかったってこともあると思うけど。Markus Zusakの「The Book Thief」を読んでみても、群ようこの「鞄に本だけつめこんで」を読んでも、面白いのだけど、どうも長続きしない。うーん、どうしたものか。とりあえず、なにか読みたくなるまで、なにも読まないことにする。手放すと見えることもあるから。久しぶりに英語の勉強がしたくなり、文法の本を開いてみる。買い物に行く。履歴書を送る。チョコレートパイを作る。洗い物をする。数日間を過ごす。

あ、私ミステリー小説が読みたい。

夜7時。天気予報を見た後、読みたいものが分かった。私の本棚にある唯一のミステリー小説、Janice Halletの「The Appeal」が読みたい。立って、本棚まで歩く。取り出す。開く。E-mailやSNS、メモ、新聞の切り抜きなどの資料だけで構成されるミステリー。斬新。天才。頭がフル回転。面白い、面白い、とつぶやきながら、ページをめくる。結局、寝る直前まで読みふけった。

自分にとって強烈に面白い本を読んで、「やっぱり本っていいよな」ふぅーっと息を吐く。その瞬間。やっと脱出できる。


reading slumpなう。という方たちに、三度の飯より本が好きっ!ってなる瞬間が再び訪れますように。私の推し本が参考になれば、飛び上がって喜びます。

洋書でいうと、300ページ以内に収まるくらいを目安に。楽しみながら、短期間(2日~1週間前後)で読み終えられる長さ。(とか言っておいて、「The Appeal」は優に300ページ超えてるけどー。)

ミステリー:Alex Michaelides「The Silent Patient」、E. Lockhart「We Were Liars」(YA)

ロマンス:Sally Rooney 「Normal People」(普通のザ!恋愛!って感じではないけど、ロマンス要素はある、うん)、Taylor Jenkins Reid「Maybe in Another Life」(ちょっと300ページ超えちゃうけど…TJRの作品はほぼハズレなし。)

洋書のお話はこのマガジンでも。

和書だと、私がreading slumpから抜け出す方法を知らなかった高校1年生の時、村上春樹の「海辺のカフカ」が救ってくれた。恩田陸の「ドミノ」「チョコレートコスモス」は小学校の図書室で借りて、読み、感動して頭が大変なことになり、図書室に返却後、本屋さんで買ってもらった。あと、そうだ。昨日たまたま読み返した平野紗季子の「生まれた時からアルデンテ」は、くすっと笑えて、言葉っていい!表現するって楽しい!っていう素敵な気持ちにさせてくれる。そして、ロイヤルホストに行きたくなる。

写真は今年読もうと思ってる本たち。今年、絶対読みたいっていう本、みなさんありますか?


私の中で、今密かなIron Manブーム。私の中の流行はいつも予測不可能。

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