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『Hej! Laere vol.16』 :VUCA時代のチームと組織をリードする〜Kaospilotクリエイティブ・リーダーシップオープンコースのご紹介〜(2022年3月配信)

本ニュースレターは、3月16日に配信しています。

VUCA時代のチームと組織をリードする


社会のあらゆる側面で変化が加速し、本格的な「VUCA時代」に突入した昨今、組織やビジネス環境における不確実性が増しています。過去の常識が通用しづらくなっているいま、新しいタイプのリーダーシップが求められています。それは絶えず変化する環境のなかで、自分とチームを導き、創造性とモチベーションを高めるリーダーシップ、そして「共創」を通じて継続的な学習と実践を促すリーダーシップです。

弊社レアのグローバルコラボレーターでもあり、“世界でもっとも刺激的なビジネススクール”とも評される、デンマークのビジネスデザインスクールカオスパイロットでは、変化の時代にあったリーダーシップ「クリエイティブ・リーダーシップ」を提唱し、育成プログラムを展開しています。日本ではカオスパイロットと弊社レアが共催で、クリエイティブ・リーダーシップのオンラインプログラムを開催しています。

本プログラムでは、創造的なチームへと導くツールとマインドセットを提供し、実践を通して実務に活かせるスキルを身につけることが可能です。

KAOSPILOT「クリエイティブ・リーダーシップ」オンラインプログラム

2022年度は5月9日(月)と5月10日(火)にモジュール1、5月11日(水)と5月12日(木)にモジュール2を開催予定です。以前受講いただいた方も、ぜひ周り方におすすめいただけると幸いです。

モジュール1:It starts with you(私から始まる)

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モジュール2: From me to we(私から私たちへ)

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カオスパイロットのユニークなアプローチは、理論、実践、内省をダイナミックに組み合わせた学習プロセスを基盤としています。実践的な演習を通して、ツールや理論の適応方法を学ぶことができます。私たちのアプローチでは、実験、探求、イニシアチブをとることなど、仕事に適用できるさまざまな考え方を身につけることができます。

新型コロナの感染状況を鑑み、過去2回のオープンコースではオンラインツール・Zoomを使って開催してまいりました。レア・カオスパイロットチームでサポートしあいながら、デンマークと日本の物理的距離を軽々と超えて、学びとインスピレーションに溢れた場を目にすることができました。
ここで、参加者の方の声を一部ご紹介したいと思います。

「オンラインでこんなに楽しく、身になった研修を受けられたことに驚きです。」(研究機関、 男性)
「驚くほどに実践が多くて、その課題も、”そんなことができるの??”と思わされましたが、教えて頂いたスキルを使ってチームで取り組むと、楽しく素晴らしい経験や発見がたくさんあって、学びの一つひとつが深いものでした。そして、教わった知識や情報が、自然と頭と心と体に入って馴染んでいて、今までにない感覚を味わいました!」(メディア・出版関連、女性)

引き続きレアは、頭と心、体を使いながら、自然と創造力が湧いてくるような学び場づくりをオンライン・オフライン共に探求していきたいと思います。

Voice from Finland

今月の『Voice from Finland』では、アアルト大学に留学中の吉田真理子さんに、アアルト大学で行われた「避けられない暗闇」という授業の様子について教えていただきます。フィンランドは冬になると日照時間が首都のヘルシンキで約6時間、地域によっては一度も太陽が昇らない極夜があります。アアルト大学では冬の暗闇をどのように学びの題材にしているのでしょうか。

Unavoidable darkness 暗闇での授業

Moi(こんにちは)!フィンランドのアアルト大学に留学している吉田真理子です。Voice from Finlandでは「共創」「ウェルビーイング」をテーマにフィンランドでの学びや体験をお届けしています。

今回は「Unavoidable Darkness(避けられない暗闇)」という授業について。この授業は、クリスマス前の4日間、17時から21時に行われました。フィンランドは11月から4月くらいまでは、10時頃明るくなり、15時くらいから暗くなり始めます。フィンランドの冬をみなどのように捉えているのか、どのように乗り越えているのか、アートを通じて知るとても良い機会と思い、この授業を取ることにしました。

この授業は教授による講義は一切無く、外での課題、グループワークを中心に行われました。私のグループメンバーはみんなフィンランド人で、なんと偶然にもみんな日本語を学んだことがある学生でした。なんでこんなにお互いの国に興味があるんだろうね、なんて和気藹々と話しながらグループワークを行なっていきました。みんなちょっぴり皮肉な面を持ち合わせていて、ウィットに富んだ会話はとても楽しかったです。

1日目はキャンパスを歩き回り暗闇と光をテーマにスケッチをしました。普段は素通りしてしまう景色をじっくりと眺めることでキャンパスに愛着が湧いてきたように思います。

2日目は暗い森の中でペアになり、暗闇にいる時の感覚を共有し、それをスケッチにおこしました。私たちは、暗い時期をどう楽しんでいるのかを語りました。私のペアは犬を飼っていたので、「暗い時期でも外に行って運動する機会があるのは助かるし、犬が雪を楽しんでいるのを見るととても癒される」とのこと。

私と彼女の共通の楽しみは、散歩中に人の家の中を見ることでした(笑) フィンランドは日光を取り入れるためか窓の大きい家が多く、さらにカーテンをしていない人が多いため、家の中がよく見えます。あたたかい灯と素敵なインテリアの中で夕飯を用意している人、読書をしている姿が見え、散歩が楽しくなります。暗い時間が長いからこそ、観葉植物を置いたり、灯に気を使い、室内での居心地を良くする。そんな考えがあるそうです。

3日目は気になる暗闇スポットで写真を撮るというものでした。その中の一つにサウナカーがありました。エンジニアの学生たちの車部が作った車型のサウナです。サウナ大国、フィンランドならではだなと。

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左:サウナカー 右:水たまりに映る木

そんな会話やスケッチをもとに一つのものにまとめました。私たちのグループはペアの子の犬を主人公に、どうやって動物が暗闇での時間を過ごしているのか漫画風に描くことになりました。みんな率先して線を書いたり、色を塗ったり、、、息がぴったりでした。

他のグループはオンラインで集まり、最終作品はマインドマップのようなものが多かったですが、私たちは一緒に絵を描くという、対面ならではの有機的なワークができたように思います。

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写真:グループで作品を作業をしている様子

授業を通してどう暗闇と上手く付き合うのか、暗闇の中に楽しさを見つけるヒントをもらえた気がします。この暗い時期を乗り越えようとしているのは私だけではないと知れただけでも、とても心強く感じました。

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『Hej ! Laere』は、毎月届く、株式会社Laere(レア)からのお便りです。レアの最新情報やレアで話題になっている北欧トピックについて、皆様にこっそりお届けしていきます。”Hej(ヘイ)”はデンマーク語の「こんにちは」で、”Hej Hej(ハイハイ)”とふたつ重ねると「バイバイ」という意味になります。

またお会いしましょう!Hej Hej 👋

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