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SNS時代の文章術!『書くのがしんどい』(竹村俊助)を読んで

「わかりやすい文章」とは、読む速度と理解する速度が一致する文章である。

以前、著者・竹村俊助さんのnoteでこの一文をみたとき、ハッとしました。

竹村さんは、NewsPicksのレーベルをはじめ、ビジネス書を数多く手掛けられています。

また、ご自身のSNSでは文章に関する内容を中心に発信。プロフィールにはこう書かれています。

SNS時代の伝わる文章を探求している

本書はまさにSNS時代の「書く」心がまえ、ノウハウ、効能が語られています。ちなみに冒頭の一文は「わかりやすい文章の基本」章に収まっています。

心がまえとノウハウのバランスが巧みですし、やさしく背中を押してくれるような印象でした。

なかでも自分のなかに「書き手」と「読み手」の役割を持つべし!というお話はグサッと刺さりました。

自分を「読み手」にする

書くときは自分をほめながら。
読むときは自分をけなしながら。

・他人の文章なら、あ~だこ~だ言えるのに自分の文章だとわからなくなる

・そもそも書いて満足してしまう

あるあるだと思います。

本書ではポイントとして「時間を置いてまず一人でやってみる」「書く段階ではイジワルにならない」ことを挙げています。書くモードと整理モードを分けて、メリハリをもたせる。

考えてみれば世阿弥の「離見の見」という言葉があるように、文章に限らずさまざまな芸術表現の場で昔から主観と客観の往復は実践されてきた。

自分が表現したモノ・コトを、他人が見るように評価することができれば、たしかにそのクオリティを高められそうです。

ちなみに糸井重里さんほどの達人になると、自分のなかに子供からおじいちゃんまでの「いろんな他人」を持っていて、その人たちがその企画に対して、何て言うかを考えるらしいです。すごい。

まずは書きっぱなしからの脱却をしてみよう。

というわけで以上です!


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