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『街を変える小さな店』(堀部篤史)を読んで

『街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。』を読みました。

恵文社一乗寺店の店長である堀部さんの本です。本屋の歴史を振り返るだけでなく、さまざまな街の小さいお店にふれていて興味深く読みました。

自分の美意識を注ぎ込むような個人店が、街にあり続けるために客として何ができるか。堀部さんの言う「投票活動」はしっくりきたし、そういうお金の使い方になっていくんだろうなとふと思いました。

顔の見える店を好み、ミニマルな経済圏をつくる左京区の住人たち。営む側と客との距離が近いこの街だからこそ、客は店側の立場を想像することができるのではないだろうか。ここでの「くろうと」の金とは、義理人情や、ボランティア精神ではなく、半径数キロメートルの住み心地を守ろうという、とても原始的な投票活動だ。

街の本屋、喫茶店、映画館。こうした文化は大切にしていきたいなあ。

というわけで以上です!

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