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世界をフラットにとらえる思考術が学べるおすすめ本8選

「知らない方が幸せかな?」

世の中の出来事をもっと知りたいと学びに目覚めた友人から「ニュースをみると気持ちが暗くなる」と相談を受けました。

私の考えとしては、情報が多すぎる時代こそ、読書で学んだ知識がノイズを消して心を守ってくれます。

なぜなら与えられる情報に対して受け止めるリテラシーが必要だからです。

そこで今回、世界をフラットにとらえる思考を学べる8冊を紹介します。

📚世の中の出来事の捉え方から学べる思想
📚行動経済学や心理学のアプローチ

幅広いラインナップを選書しました!さっそくまいりましょう。

①FACTFULNESS(ファクトフルネス)

私たちは世界をとらえようとしたとき、評価を低く見積もってしまう傾向があります。

なぜなら人間には身を守るための本能(=バイアス)を持っているから。バイアスにも種類があって10つ紹介されます。

本書は、そんなバイアスの存在を可視化し、データや事実にもとづく世界を読み解く方法を教えてくれます。

膝を打ったのは「悪い」と「良くなっている」は両立するという話。

悪いニュースは耳にするけど、よい出来事もゼロじゃないんですよね。

ちなみに本書も一つの見方。何でも鵜呑みにしない姿勢も大事です。

②希望の歴史|ルドガー・ブレグマン

著者はダボス会議でお金持ちの偽善を指摘する、いま気鋭の歴史家・哲学者ルドガー・ブレグマン。

本書は、人間の「善性」を徹底して語ります。

スタンフォード大学の監獄実験=ミルグラムの実験は正しい結果だったか?イースター島の歴史的解釈は本当だったのか?

実験結果は数値として世に出されるので科学的。さらに大学の権威性もあって事実として人々に受け止められやすい。

でも「人間の悪性」という刺激的な結果によって名声を得る研究者もいる。「恣意的な要素がなかったのか」注意が必要です。

そうして著者は人間=悪いにメスを入れ、懇切丁寧にひっくり返していきます。

希望を合理的に見出していく「希望主義」の一冊です。

③銃・病原菌・鉄|ジャレド・ダイアモンド

学校の授業で思った人もいるかもしれません。

どうして中世のヨーロッパが、世界の覇権を握れたのだろう?

著者ジャレド・ダイアモンドの結論は、ヨーロッパが偶然地理的な条件に恵まれていたからです。

遺伝子的な優劣を否定し、膨大なデータから論理的に考察していくのが本書。

上下巻あるので内容は骨太ですが結論はシンプル。

本書は、物事の構造をみる重要性を教えてくれます。

④21世紀の啓蒙|スティーブン・ピンカー

近代哲学の祖・カントが言っていた啓蒙とは、私なりに解釈すると「正しい事実で、正しい道に行こうよ」です。

本書の主張は理性のもとに進めば世界は良くなるです。ダサいと思いました?

著者スティーヴン・ピンカーは「ニーチェ的な冷笑主義を切り捨てよう」と読者に問いかけます。さあ、あなたはどう感じるか。

「世界はよくなっている」というデータの提示とあわせてピンカーの濃厚な思考を味わえます。『希望の歴史』とも相性の良い一冊。

⑤THINK AGAIN|アダム・グラント

『GIVE &TAKE』でおなじみアダム・グラントが「考え直す」方法を説く一冊。

私たちは新しい商品は難なく受け入れられると思っているけど、自分の見解や信念が絡むと途端に頑固になりませんか。

これはまさにファクトフルネスの思い込み=バイアスにも通ずるお話。

だからこそ立ち止まる「再考」が必要なのです。時代の流れがはやい現代こそ「再考」はスキルとして活きてくる。

科学者のような「自信」と「誤りへの謙虚な姿勢」を持てるようになりましょう。

⑥Think clearly

物事をフラットにとらえるためにはシンプルさが必要。といわけでThinkシリーズから一冊紹介します。

本書は、よりより人生を送るための思考法52選です。通底しているのは境界線を引くこと。

私の心に響いたのは「世界で起きている出来事に責任を感じるのはやめよう」ということ。誤解してほしくないのは無責任であることとは異なります。

そうではなく、いま自分ができる変数=コントロール可能な領域に目を向ける。仕事も一緒です。

⑦予想通りに不合理|ダン・アリエリー

「人間って不合理だなあ」と思うことありませんか?

たとえば人の頼まれごとには親切に向き合うのに、それが安い報酬だとやる気が下がったりしますよね。

本書は心理学や行動経済学の観点から、その不合理さが予測可能であることを提示していく名著。

人間の特性を理解することで、ちょっぴり生きやすくもなる、そんな本です。

⑧人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている|ふろむだ

林先生の番組「初耳学」でも取り上げられて話題にもなった本書。

心理学を駆使して一見、表には出てこない「錯覚資産」を暴き、リテラシーを学べる一冊。

おもしろいのが、錯覚資産とはリテラシーとしての守りあり、また実力を伸ばす攻略法としても語られている点。

よくもわるくも錯覚によって機会と経験に恵まれると"本当に実力が付いてしまう"というのも現実です

私たちは権威性に対して盲目的に信じがち。まずは見抜く力を付けましょう。

まとめ:おすすめ本から考え方のヒントを得よう!

今回は、以下の8冊を紹介しました。

①FACTFULNESS(ファクトフルネス)
②希望の歴史|ルドガー・ブレグマン
③銃・病原菌・鉄|ジャレド・ダイアモンド
④21世紀の啓蒙|スティーブン・ピンカー
⑤THINK AGAIN|アダム・グラント
⑥Think clearly
⑦予想通りに不合理|ダン・アリエリー
⑧人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている|ふろむだ

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それではよい一日を!

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