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大人が読みたい恋愛小説おすすめ4冊

読書をすると「自分の人生ではない誰かの人生」を体験できます。

思いもしなかった価値観に出会い、これまで味わったことのない感情が生まれる。人生は1度でも、小説なら読んだ分だけ追体験が可能です。

今回、大人が読みたい恋愛小説おすすめ4冊をご紹介します。

📚大人が味わえる恋愛小説
📚ときに価値観を揺さぶってくる複雑性

恋愛と一口に言っても内容はさまざま。一緒に味わいませんか。

①夜は短し歩けよ乙女 |森見登美彦

ジャンルを表すなら恋愛ファンタジー。

自意識が常に頭の中を駆け巡っているような「先輩」と、お酒好きで天真爛漫な「黒髪の乙女」。

個性豊かな周囲の登場人物との間で事件が起こる。夢か現実かわからない非日常のリアルと独特な世界観がやみつきに。

そうそう、本作には実在の本の名が出るのも好みです。

大正ロマン的な雰囲気に浸れる一冊。ちなみに本書はAudibleでも聴けます。

②傲慢と善良|辻村深月

姿を消した婚約者の捜索が軸に話が展開される恋愛ミステリー小説。

ジェイン・オースティンが『高邁と偏見』なら、本作は『傲慢と善良』。

「よかれと思っていた善良は、相手からすれば傲慢でしかない」。生きていればそういうことだってある。本人は最後まで気が付かずに…。

恋愛のみならず、誰もが抱える内面の複雑さとむずかしさ。こんなにも高い解像度で言葉化してしまうとは。

読みながら心がひりついた作品です。

③夜行秘密|カツセマサヒコ

『明け方の若者たち』のカツセマサヒコが川谷絵音率いるバンドindigo la Endの同名アルバムをもとにイメージを膨らませて描いたラブストーリー。

読んで感じたテーマは恋と執着。章ごとに主人公が交代する形式で、トータルで一つの物語となる。

恋と執着、出会いと別れ。部屋の灯りを暗くしながら、ひっそりと読み耽りたい一冊です。

④錦繍|宮本輝

離婚してから10年後、偶然再開した男女の愛と再生を、手紙のやりとりを通じて魅せる書簡体小説。

特定の相手へ伝える手紙には見栄もある。だから書かれる内容がどこまで「本当」なのか読者は知り得ない。含みがあるのも読みどころ。

主題として感じるのは生と死。錦繍とは美しい紅葉。

題名に込められた意味とは何か。時代を越えて読んでほしい名著です。

まとめ:大人こそ恋愛小説を楽しもう!

今回は、以下の4冊を紹介しました。

①夜は短し歩けよ乙女 |森見登美彦
②傲慢と善良|辻村深月
③夜行秘密|カツセマサヒコ
④錦繍|宮本輝

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