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まんがで楽しく学ぶ!世界の名著を味わう8選

✅大人になってから古典名著を読んでみたい
✅だけどハードルが高くて挫折しがち…

こういった悩みをよく聞きます。

じつは、むずかしい名著を読みたいなら「漫画」がベストです。なぜなら漫画→原作の順番のステップで捉えれば良いからです。

ではどんな本から手に取るべきか。学問の楽しさと漫画の手軽さが一緒になった「講談社まんが学術文庫」シリーズから今回ピックアップ。

本を読むのが苦手な人でも楽しめるよう、

📚大人がゼロから名著にふれられる
📚ただの要約だけでなく楽しめる

そんなハイクオリティで、楽しく学べる漫画化おすすめ8冊を厳選紹介します。

①罪と罰|ドストエフスキー

言わずと知れたドストエフスキーの長編名作。

「タイトルは知っているけれど、まだ読めていない。原作を簡潔に理解したいけれど、せっかくなら世界観を堪能したい」

そんな読者に本作はぴったり。原作の長い会話文はカット。

でもストーリーの軸は忠実。

間違いなく『罪と罰』の一端に触れることができます。

原作を未読の人はもちろん、なんとなく読了した方にもおすすめです。

②三略

半沢直樹を彷彿させる王道ストーリー

子会社の社長を命じられた主人公が『三略』を頼りに困難を乗り越えていきます。

なじみのある設定で話に惹き込まれますし、帝王学のエッセンスが学べます。

中国に伝わる古典軍略書の内容って、じつは現代の社会人生活=ビジネスにも通用します。興味がある方はぜひ本書を。

たしかに本屋に並んでいる主流の本は『孫子の兵法』です。その上で『三略』がどういった内容なのか。

知る人ぞ知る一冊、一読の価値ありです。

③権力と支配|マックス・ウェーバー

まさかのマックス・ウェーバーの論文の漫画化

原作は、支配の三類型と官僚制の分析によって、支配の本質に迫るマックス・ウェーバーの論文。

戦後の日本のドタバタ期を舞台とした大胆なアレンジそして演出。

マッカーサーがどのように「伝統的支配」を壊し、憲法に基づいた「合法的支配」をつくり出したのか?

漫画という独自のストーリーを通じて、支配の構造を面白く学ぶことができる一冊です。

④群集心理|ル・ボン

社会心理学者ル・ボンの名作の漫画化。

舞台は、民主主義が進展して「群衆」が歴史をうごかす時代となった19世紀末のフランス。

「群衆とは、ある刺激によってあらゆる感情や観念を操られた個人の集合」「群衆にある個人はもはや自分の意思を失った一個の自動人形」

漫画の絵の力によって、扇動されて単純化した群衆心理をわかりやすく感じることができる一冊です。

⑤政談|荻生徂徠

荻生徂徠の全体主義的な統治術『政談』を題材に、舞台設定から何までアレンジが光るのが本作。

人工知能コンピュータ「SORAI」がすべての政策を決める2055年の日本を描きます。

考えてみると成田悠輔さんが提案するAIによる政策決定「無意識データ民主主義」の具体例とも読める。

いま語られていることと、江戸時代の『政談』に共通点を見出せるのがおもしろい。

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⑥恋愛と贅沢と資本主義 |ゾンバルト

資本主義がここまで発展できた理由は何でしょうか?

マックス・ウェーバーは宗教観と紐付けた「勤勉さ」で説明しましたが、ゾンバルトは真逆。

彼はこう言います。

「無駄に贅沢にお金をどんどん使ったから」

つまり、贅沢と奢侈そしてモテるための見栄こそが資本主義の本質だとゾンバルトは喝破します。

舞台はフランス革命頃の世界。ゾンバルト先生による解説を通じて、人の欲望の本質が学べる一冊です。

⑦幸福について|ショーペンハウアー

読書に対するシニカルなスタンスでも知られるショーペンハウアーの幸福論。

本書は自伝をベースに、随所に

「人間が幸せになることは難しい。しかしできる限り楽しく生きる術はある」

など、彼の箴言を散りばめながら構成した一冊。

ショーペン・ハウアーは、17歳で父親を亡くし、母親に見捨てられています。また、出版した本はすべて絶版。

そんな著者の生きる希望の見出し方に注目してほしい。現実主義的な目線が含まれており、それゆえに現代にも通ずる内容だと思うのです。

⑧現象学の理念|フッサール

「世にも奇妙な物語」のような世界観

本書をカンタンに表すと、店主がラーメンを通じて現象学を解説するお話。

えっ?ラーメン?哲学?現象学?

この表紙の絵のタッチからして、これまでと毛色が異なるのがおわかりでしょうか。

じつは、作者は『新釈 うああ哲学事典』を上梓している須賀原洋行氏。

作者の独特な世界観を楽しみながら、フッサールの現象学を学べる一冊です。

まとめ:まんがで楽しく世界の名著を味わおう!

今回は、以下の8冊を紹介しました。

①罪と罰|ドストエフスキー
②三略
③権力と支配|マックス・ウェーバー
④群集心理|ル・ボン
⑤政談|荻生徂徠
⑥恋愛と贅沢と資本主義 |ゾンバルト
⑦幸福について|ショーペンハウアー
⑧現象学の理念|フッサール

まんが学術文庫について興味を持った方は下記も目を通しましょう。

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