Canvaでデザインを始めた私が、イベントのバナー作りのフィードバックを受けて気がついたのは、自分の目線と相手の目線を往復してみることの重要性 @usaayu0604
弊社では、「喫茶ラブソル」というオンラインコミュニティを運営しています。私はそこで、コミュニティマネージャーをしています、うさあゆです。ラブソルで働く前までは、デザインのお仕事をしたことはなく、看護師をしていました。
そんな私が、コミュニティで開催されるイベントのバナーデザインに挑戦! プロのデザイナーから本気でフィードバックを受けました。
完成したバナーがこちらです!
この記事では、フィードバックを受けて変化して行ったバナー制作の過程や気づきについて書いていきます。どんどん変化していくバナーを、一緒に見ていただけると嬉しいです。
自分の目線では良いバナーが作れたと思っていた私が、フィードバックを受けて感じた違和感
「1日の終わりにホッと一息つく時間があったらいいな」
毎週、火曜と金曜の朝7時から続けているオンライン朝活をやりながら、ふと思いついたのが「夜活」です。
初めて自分で出した企画。イベントバナーも自分で作りたいという気持ちが自然とわいてきました。バナーデザインは、所属していたコミュニティで何度かやったことがありましたが、お仕事としてやるのは初めてのこと。
実際にデザインをする前に、こんなことを考えて着手しました。
コミュニティの名前を「喫茶ラブソル」としているくらいだから、夜の喫茶店にメンバーが集まってゆったりと話す時間をイメージ。珈琲やお酒など、それぞれが好きな飲み物を持ち寄って過ごして欲しいという気持ちを表現しよう。
そして、デザイナーではない私でも直感的に、無料で使えるデザインツールのCanvaを使って作ったバナーがこちらです。
オシャレなバナーが作れた! 10月を神無月と表現するのは風情があって良いアイデア! 完成した時の私は、そんな風に考えていました。浮かれていたと思います。
でも、どうでしょう...。こちらのバナーを見て、「夜活」であることや「話をする会」であるという趣旨は伝わるのでしょうか?
背景写真では、窓の外が明るく昼間のようですが、バナーの情報では開店時間は22時。珈琲とお酒と神無月の会とは一体何をするのだろう...。
ラブソルでは、制作したものは必ず社内のフィードバックを受けてから、世に出ていきます。
改めてじっくり見てみると浮かんでくる、数々の違和感。私がこの違和感に気がつけたのは、デザイナーからのフィードバックを受けたからです。
イベントバナーで大事なのは、趣旨が伝わること
10月中旬、喫茶ラブソルで行われたオンラインイベント「デザインことはじめ」に参加しました。
このイベントの中で、でらみさんからバナーデザインへのフィードバックを受けられるコーナーがありました。コミュニティ内では、メンバーもバナー制作をする機会があります。
私が作ったバナーのフィードバックを公開の場で受けたら、メンバーの参考にもなるかも! その思いから、このコーナーを使ってフィードバックを受けることにしたのです。
「このバナーを見て、どんなことをするイベントか伝わるかな? 」
フィードバックコーナーが始まってすぐもらったでらみさんからの投げかけに、ハッとしました。
夜活であることや、好きな飲み物を持ち寄って欲しい気持ちだけが先走っていることに気づいたんです。メンバー同士で気軽にお話ができるイベントだよ、ということを伝えたかったのに、これでは趣旨伝わらない...。
イベントの趣旨を伝えるのは、言葉なのか? それとも写真なのか?
例えば、「珈琲とお酒と語る」など、言葉を変えてみてはどうかとフィードバックをいただき、その日のイベントは終了しました。
言葉で? それとも写真で? 伝える方法を組み合わせていく
イベント後も、バナーのアップデートは続きます!
次に、2つの方向からのバナーを作りました。
はじめに作ったバナーは、「珈琲とお酒と語る夜」という言葉に変えて、夜に話すことが伝わる言葉へ。そして、写真も夜に集まる雰囲気を意識しました。
次に作ったバナーは、「神無月の夜活」という言葉に変えて、珈琲とお酒は写真で表現することにしました。夜活という言葉を入れることで、朝活の夜版であることがイメージしやすいと考えました。
「この2つのバナーの良いところを組み合わせてはどうか? 」
でらみさんからの提案を受け、さらに作業を進めます。この時はオンラインでつなぎ、画面共有をしながらでらみさんの作業を見せてもらいました。どんどん整理されていく画面を、ただただ必死に見ます。
「1つでも技を盗みたい!」そんな気持ちでした。
書体を変え、フォントサイズを調整し、あっという間に作業は進み、残りは私の挑戦です。でらみさんからのアドバイスはこちらです。
・日程の表記は、日本語か英語か、全体の伝わりやすさのバランスを考慮
・バナーは、使用するプラットフォームによっては表示した時に画像の端が切れてしまうことがあるので、大事な要素は内側へ
・完成したバナーは、テスト環境で実際にイベントを立てて画像をはめてみたり、Twitterのタイムラインに流して、客観的に見る
プロのデザイナーは、完成したバナーを世に出す前に、こんなにも細かなテストをしているなんて驚きました。バナーをイベントページに入れた時にどうかな? と考えたことはあったけれど、TwitterやFacebookのタイムラインで見るとどうかなど考えたこともない。
プロはこうやって制作しているんだ、と知らない世界が広がっていくのを感じました。
自分の目線と相手の目線を往復してみる重要性
さて、日程の表記はどうしようか?
最後まで残していた「神無月」という表現。思いついた時には、風情があって良いアイデアだと思っていたんです。しかし、メンバーとしてこのバナーを見た時に、どうだろうか...。
かしこまったイメージもあるし、開催は一体いつなのか、わかりにくいかもしれない。そう思いました。
結果として、日程は英語表記にすることで、見やすさを重視しました。
次にバナー内の左右の写真です。
実際にタイムラインに流してみると、これまでは気がつかなかったけど、右側の写真がなんだか沈んで見える。アドバイスをいただいて明るさを段階を追って上げていく。すると、見え方の変化を感じて、写真の沈みの意味がなんとなくわかったような気がしてきた。
最後の調整をして、よし!
やっと完成しました!
こちらです!
夜活であること、好きな飲み物を持ち寄って語りたいこと、いつ開催なのかが見てイメージできること。伝わるといいな。
フィードバックをいただくまで、私が作っていたバナーは、私だけが趣旨を理解できてるバナーだったことに気がつきませんでした。
どんなバナーにしようかな? と考える時に、イベントの趣旨をわかっている作り手の私と、どんなイベントか知らずに、これから参加しようかどうかと迷っているメンバーとの認識の違いを理解しておくことが大切だと思いました。
情報を届けたい相手をおいてけぼりにしていないかな? 趣旨は伝わるかな? と相手の目線に立てるようになりたい。そして、自分の目線も大切に、デザインのプロセスそのものを楽しみながら制作していきたいと思いました。
喫茶ラブソルでは、イベントバナーをフィードバックを受けながら制作する機会がたくさんあります。この記事を読んで、私もやってみよう! と手を動かすきっかけになると嬉しいです。
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うさあゆ▶︎SNS...Twitter
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