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#5 「できない理由」を性格のせいにしていませんか?【嫌われる勇気】

性格を変えたい、一歩踏み出したい、こんな性格じゃなければ...そう考えている人に読んで欲しい本を紹介します。この本を読めば、性格や人生まで変えることができるかもしれません。


1.基本情報

・著者:岸見一郎、古賀史健

・著書:嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

・発行:2013年12月

・ページ数:294ページ

題名からして「嫌われても気にせず生きよう」と言う系統の本みたいですが、そうではありません(わたしはそう思っていたせいでしばらく読むのを躊躇っていました)。

オーストリア出身の精神科医、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を物語形式でわかりやすく解説したものです。


2.要約

世界はシンプルであり、人生もまたシンプルである。

・ライフスタイルは自分が選択している。変われないと思っているのは自らに対して「変わらない」という決心を下しているから。よって、ライフスタイルを再び選び直すことで、変わることも可能である。

感情には目的がある。「不安だから外に出られない」のではなく、外に出たくないから不安という感情をつくり出している。なぜその感情をつくり出しているのか、冷静に考えて感情の目的がわかれば、一歩を踏み出せる

自分の課題と他者の課題を切り離す。そして他者の課題には関与しない。親が子供に「勉強しなさい」と言うのも、他人の課題に土足で踏み込んでいるのと同じ。「あなたのため」と思っていることは、結局「自分のため」である。他人を変えるのは、他人にしかできない。

存在しているだけで価値がある。我々は「ここに存在している」だけですでに他者の役に立っている。他者も同じである。大事な人には過剰にかまったり叱ったりするのではなく、「存在してくれてありがとう」と伝える


3.まとめ

この本には、「ライフスタイルは自分で選択できる」とあります。

自分の過去を振り返ってみると、「親が厳しかったから」、「家が貧乏だったから」、「小さいとき虐められていたから」、「勉強してこなかったから」...皆さんもいろいろな過去のせいで、諦めていたことがあるかもしれません。

過去を切り離すことはできませんが、この本によると今の自分のライフスタイルを再選択することで、一歩踏み出す勇気がもてるとのこと。「これから勉強を始めよう」、「人前で堂々と話ができるように練習しよう」、「人に理不尽に怒るのはやめよう」、「これからは他者ではなく、自分にスポットライトを当てよう」。皆さんなら、どんなライフスタイルを選択しますか?

また、この本によると、わたしたちは「存在している」だけで役に立っているのです。そして、大事な人には言葉に出して伝えましょう。「存在してくれてありがとう。」


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