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田舎スイスで超スパルタ教育

娘が通っていたスイスの小学校の進度は緩やかだった。
算数だって日本と比べると小3の問題を小4で始めるくらいゆっくりなのだ。宿題だってはっきり言ってないのが普通で、やりたい子は自分でやりなさいくらいのスタンスで進んでいく。教科書も貸し出しが多く、書き込んだら怒られるし、親が言わないと、子供はみんな教科書なんて家に持って帰ってこない。

と、ここまで書いてふと思うが、どうしてスイスの大学が世界ランキングの上位にいつも顔を見せるのだろうか?

スイスでは教育の機会は小学校6年生まで平等に与えられる。
そして平均12歳で学校の成績により、通常4段階にレベル分けされる。
勉強が好きじゃない子はそれなりの道が用意され、肉体労働やサービスなど社会の大事な基盤を固めていく。真ん中の層はいわゆる企業の会社員となることが多いだろう。若干15歳で初めて職につき、お給料をもらいながらの見習いを経験するのと同時に数年間の専門学校へも通う。そして勉強が好きな子、出来る子はギムナジウムという州立進学校へ進み大学入学への最短ルートを確保するのだ。この進学校に通う子達はスイスのいわゆる精鋭エリートたちで間違いない。

そんなギムナジウム入学試験はもちろん非常に難易度が高い。
先ずは小5最終学期の時点でクラス20人中上位4番目くらいまでが担任の推薦により準備コースを受ける資格を獲得する。入試本番は小6の冬となる。そして合格するのはクラスから一人か二人だ。

ギムナジウムに入学するや否や今度は半年間のお試し期間なるものがスタートし、この間にほぼ全教科計28テストが繰り広げられる。ここで6割以上取っていないと半年後には足切りされ、ランク下の学校へと戻されることとなる。。。という具合にかなり12歳の子供には手厳しいストレスをあからさまに与える場所がエリート校ギムナジウムだ。

ここスイスでは大学へ通うのはほんの一握りのIQエリート層のみであるため、やはり世界でも認められるレベルに達するのかもしれない。

そしてこのスパルタな進学校ギムナジウムに私の娘も通っている。
只今、絶賛お試し期間中ではあるが。




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