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理系学生の"就活の当たり前"をアップデートするLabBase

22卒向けのサマーインターンシップのエントリーが徐々に開始されてきた一方で、コロナの影響や就活ルールの廃止による早期化など、ますます世の中の先行きが見通しづらい状況が続いています。これは理系学生の就活も無関係ではありません。

22卒の就活生が持つ緊張・不安は、当時の自分と比較しても並外れたものだと思います。

「研究室」という閉鎖された空間では、現在の日本の就職活動に関する全体の動きを追っていくことは難しいかもしれません。そこで、これらの不安を少しでも取り除くべく、理系就活の新しい「当たり前」についてお話していきたいと思います。

1. 理系就活生の苦悩

2. 「専門性」という言葉を広く捉える

3. 理系就活の「当たり前」をアップデートする


——夏休み、冬休み関係なしの実験の日々、毎日終電まで研究室に閉じこもり、教授のご機嫌を伺いながら研究をする。

理系学生といっても一概にまとめることはできませんが、
一般に文系学生が「研究活動」に抱くイメージとはこのようなものではないでしょうか。

学校推薦や教授推薦で、有名企業への内定のチャンスに恵まれている反面、
研究室に拘束されて、自分の思い通りの就活をすることができないというのは理系就活生ならではの悩みかと思います。

1. 理系就活生の苦悩

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——それでは、理系学生の就職活動とは一体どのようなものでしょうか?

理系学生は、研究と両立をしながら就活を行っています。研究とは具体的に、実験、資料作り、学会の準備や論文執筆、教授の雑務の手伝いなどです。
中でも、化学・生物系の研究室では、1回の実験に要する時間が非常に長いため、時間帯問わず研究室に滞在しなければなりません。(細胞の培養や生物の飼育を行っている研究室では、深夜でも実験データを取得しなければならないと聞きます。)

理系学生の生活リズムは研究室によって決まると言っても過言ではありません。

一部の研究室では、「就活よりも研究を優先しなければならない」という慣習もあるようです。そして、大学院に進学した理系学生の多くは「研究が忙しすぎて、就活ができない」という悩みを抱えています。

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——理系学生はどのように内定を獲得してきたのでしょうか。

理系就活生は、基本的に自身の専攻を生かした職種を選択する傾向があるようです。

例えば、近年急速に情報革新が進む中、これから更に需要が伸びると言われているIT業界において、人工知能(AI)エンジニアやデータサイエンティストの採用難が深刻となっており、情報系の学生は引っ張りだこになるでしょう。

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また、推薦応募や研究室の教授・OBOGの紹介で内定を獲得した人も多いかと思います。就活に多く時間を割かずに、最短で内定先を決めて、自身の研究に専念するのは、「理系学生の鏡」と言えるでしょう。

しかし一方で、推薦応募を通じた就活は「辞退できない」や「必ず内定を獲得できるわけではない」など厄介な側面も持ち合わせています。

様々な業界を視野に入れて行う文系学生の就活と比較して、理系学生は自身の「専門性」を活かす就活が多いようです。
一方で自身の専門を起点に企業選びを始めると、志望企業はかなり限定されてしまいます。
「自身の知識・スキルを活かして働きたい」という考えは大切ですが、理系の職種だけに絞って就活をすることは少し勿体ないように思います。

——では、どのようなことを意識して就活を行えばよいのでしょうか

2. 「専門性」という言葉を広く捉える

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弊社の調査によると、「情報、機械、電気・電子」を専攻する学生は、大学での研究が活かせる就職先を選択することが多い一方で、「物理・数学、化学、生物・農」を専攻する学生は、比較的自身の研究を直接活かさない進路を選ぶ傾向が高いようです。

その原因の一つに、このような専攻分野を求める企業の数が少ないことが考えられます。

そこで、この記事を通して伝えたいメッセージは、「理系学生の専門性をもっと広く捉えてほしい」ということです。

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「専門性」とは、情報や機械などの特定の領域に関する高度な知識とスキルのことを指します。
一般的に、大学院で研究する内容は専門性が非常に高く、深く学習することが求められる一方で、汎用性は低くなる傾向があります。

そこで今自分が持っている知識・スキルの抽象化を行ってほしいのです。

例えば、研究を行う上で欠かせない実験とは基本的に仮説とセットで行われます。また、先行研究をもとに実験の結果を予測し、その仮説を検証していく能力や、「計画立案 → 実験 → 失敗 → 評価・改善 → 解決策実行」のようにPDCAサイクルを回す能力は研究によって培われるものです。

このような能力は、理系職だけでなく、他の職種でも必要とされる力でしょう。

自分のポテンシャルを過小評価せずに、今持っている知識・スキルがほかの業界でも必要とされていることに気が付いてほしいと思います。

——しっかり研究活動をすること自体が就職活動の武器になり得る。

これが今後の理系就活生の「当たり前」になるのではないでしょうか。
実際、就活の面接で聞かれる質問の一例として以下のようなものが挙げられます。

・研究において、困難なこと・挫折しそうになった出来事は?
・困難なこと・挫折しそうになったことをどのように乗り越えましたか?
・研究やプロセスで得たものを、将来どのように生かしていきますか?

つまり、研究活動そのものが就職活動における自身の強みになるということです。

3. 理系就活の「当たり前」のアップデートする

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理系人材のポテンシャルを最大限に発揮することは日本のイノベーション創出に大きな影響を及ぼします。

「イノベーション」というのは、必ず学問の境界領域で起こると言われてます。事実、昨今の研究では人工知能(AI)と異分野を掛け合わせるものが非常に多くなっていると聞きます。

変化が激しく、多様性が求められる時代だからこそ、イノベーション創出のために、ある特定の分野への専門性を高めつつ、常に他の分野にも転用できないか常に考える必要があると考えます。

「専門性」の殻に閉じこもらずに、常に学び、視野を広げていく必要性が出てきているということです。

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『LabBase』はデータベース上に登録された学生の研究内容やスキルを見て、気になる学生に企業からスカウトを送ることができる理系に特化したダイレクトリクルーティングサービスです。学生は研究を続けながら、自分の専門知識を活かせる企業を知ることができます。

★LabBase(ラボベース):リンクはこちら

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また就活を通じて以下のような悩みを持つことはありませんか?

・相談できない、相談する相手がいない
・ES対策、面接の練習をしてほしい
・行きたい業界・企業のOBOGが見つからない

このような悩みに応えるべく、21卒・22卒学生への情報支援を行うため、LabBaseではSlackコミュニティを臨時開設しました!コロナウイルスの影響で就職活動の先行きが不安な理系学生の皆様が、少しでも安心して研究や就職活動を進められるように情報を届けていきます。

★参加方法はこちらです

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最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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