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テレビを見ないで育った子

テレビの思い出。
私が幼い時(昭和)は後ろに厚みのある箱型のブラウン管で、チャンネルはカチカチ回すダイヤル式のテレビでした。
それからだんだんテレビは薄くなって、リモコンの操作ボタンがいっぱいになり、今では電源ボタンすら探すのも大変。
一時期、家にテレビを置いてなかった我が家で、テレビを見ないで育った子ども達について記します。

撮影:Alberto Contreras-Unsplash

幼い頃のテレビ事情

私が子どもの頃は、リビングにテレビが1台の状態から、台所や両親の寝室、きょうだいのお部屋にもそれぞれテレビを置くようになっていました。
テレビより本を読むのが好きだった私は、自分でテレビをつけたことがほとんどなく、記憶にあるテレビ番組は、日本昔ばなしとサザエさん。
あとは朝の支度時に流れているニュースくらいしか見ませんでした。

チャンネル迷子

今でも私は何チャンネルで何の番組をしているかも知らないので、チャンネル変えてって言われても戸惑います。
リモコンボタンを1個ずつ押してチャンネルを1個ずつ進めるアナログ人間の私。
新聞やテレビ画面で表示される番組表を見ながらチャンネルを選んだり録画予約をできる人、すごいな〜って素直に思います。

子ども達とテレビ

6人の子ども達は、一番上と一番下で20歳近く年が離れていて、年代によってまったくテレビを見ないで育った子もいます。
3人の元夫達は、普通にテレビを見て育ったそうで、テレビを手放す時にそれなりに葛藤があったようですが…それはまた別のお話。
子ども達それぞれのテレビとの付き合い方は下記のとおりです。

娘①とテレビ

1番初めに生まれた娘①は、かなりのテレビっ子でした。
娘①が小さい頃は、フルタイムで働いていたので、保育園終了後は実家に預かってもらうことも多々あり。
初孫で甘やかされていた娘①は、おやつ食べ放題&テレビ見放題。
最初は子ども番組だけ見ていたのですが、だんだん歌番組なども見るように。
残業して帰りが遅くなり、ヨレヨレで実家に娘①を迎えに行くと…
「アラシ〜〜〜!」とテレビに映るジャニーズの嵐に向かい、手を振っている娘の姿。仕事の疲れが吹き飛ぶほどの衝撃を受けました。

息子①とテレビ

息子①はアンパンマンやウルトラマンなど、子ども番組をよく見ていました。
離婚後、元夫①が息子①を引き取り育てたので、子ども番組以降のテレビとの付き合い方は不明ですが…
最近会った時に、テレビチャンネルをささっと操作していたので、一般的レベルのテレビは見ていたと推察します。

息子②とテレビ

再婚し生まれた息子②と私だけの時は、テレビを見ることはありませんでした。
元夫②がニュース番組を、娘①がアニメやドラマなどをよく観ていたように思います。
故障をきっかけに、テレビを手放すことにしたのですが…
元夫②はゴミ回収のトラックに乗せるギリギリまで手放すのを迷っていましたね。

娘①は、テレビがないと学校での友達との話題についていけないかもと思いましたが、週末に元夫②の実家で録画してもらった目当ての番組を観ていました。
息子②はそれを一緒に見ることもありましたが、テレビよりもYouTube派。

私の仕事用のPCで何度も「ドラえもん出して〜」と言われ、下の子のお世話もあり忙しかったので、自分で検索してもらうよう練習。
キーボードのひらがなを頼りに、しらすちいもらみみ=と書いたメモを見て、自力で検索できるようになっていました。
(しらすちいもらみみ=doraemonn=ドラえもん)

ちなみに、息子②は2歳でひらがなを読めるようになり、一人で絵本を読みカルタ取りもできる天才児だと、ローカルテレビの番組に出演したことがあります。

娘②とテレビ

娘②の出産時、私が病気になり緊急手術をしたこともあって、娘②は長らく病院のNICUに入院していました。
体も小さく病弱な子だったので、できるだけ外で遊んで体力をつけようと、YouTubeなどもほとんど見ませんでした。
ただ、小さな時からオシャレに興味を持っている子で、プリンセス絵本やファッション雑誌をジーッと見たり、PCでドレスがたくさん載っているウェブサイトを見せると目をキラキラさせて見ていましたね。

娘③とテレビ

娘③が生まれる少し前、元夫②がある勉強会で学んできて「子どもにテレビは見せないほうがいい」と言い出して、元夫の部屋にあったテレビも完全に手放しました。
私もその頃、脳科学者の本を読んで子育てに取り入れてみようと、家事の間も常におんぶして行動し、毎日絵本をたくさん読み聞かせて、娘③はまったくテレビを見ずに育ちました。

そして娘③が3歳を過ぎた時、お出かけ先のお宅でテレビがついていて…
テレビ画面に話したり動いたりする人が映っているのを見て、テレビの後ろに周りこみ、もう一度画面を見て…不思議そうにしている娘③。
まるでテレビを初めて見た原住民の方が、テレビの中に人がいると思っているような反応でした。
その娘③は今でもテレビを見ず、本を読んだり自然の中で過ごすのが好きになようです。

娘④とテレビ

元夫③との再々婚で生まれた娘④。
上の子達にもまれて可愛がられ、めちゃめちゃたくましく育ちました。
家にはテレビは置いてなかったものの、子ども向けのDVDは時間を決めて視聴。
でも、元夫③の実家にはど〜んと大きなテレビが…
元夫③の実家に預けるとアメリカの甘いおやつとテレビ漬けになりそうなので、あまり連れていきませんでした。

私の実家のテレビは祖父優先なので、見るのは野球か時代劇。
その影響で…
家のこと=お屋敷、お友達には=お主、怒ると=控えおろう
娘④の言葉使いが時代劇のセリフと同じになり、テレビの影響を感じてこわくなったものです。
就学した娘④はだいぶ言葉使いが現代風になりましたが、今でも実家に行く時は「お屋敷に行こう」って言っています。
(※実家は屋敷サイズでもない普通の戸建てです)

現在のテレビの付き合い方

自宅には今もテレビは置いていません。
ただ、子ども達それぞれスマホやゲーム機を持っているので、話題のアニメや番組は、NetflixやYouTubeなどで見ているようです。
子ども達はテレビを見なかった分、本を読んだり趣味に集中する時間がたっぷり取れました。
おかげで、成績は優秀・芸術面にも優れていて、学校内外のコンクールなどでたくさんの賞をいただいています。

最後に

テレビを見ないで育った子に関して、親バカ視点も個人的偏見もかなり入っていることをお断りしておきます。
脳科学者の本に掲載されていたように、テレビを見ないで育った子は頭が良くなると体感しました。ここで言う頭がいい=テストの成績がいいだけではなく、自分の頭で考えることを指します。
一生懸命、視聴率アップに取り組まれているテレビ業界の方には申し訳ありません。もちろん中には有益な番組もあることと思います。
ただ、これからは情報のたれ流しではなく、取捨選択して良質の番組を見ることができる仕組みにした方がいいのではと思います。
私は今後も家にテレビを置く予定はありませんが、大好きな関根勤さんの動画を見るためのPC1台だけ、最後の瞬間まで身近に持っていたいと思います。

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