逃げる人って弱い人?


怖いとき
寂しいとき
苦痛なとき

それらでどうしようもなくなった時
自分を守るために人は誰しも逃げる
逃げるという行動は防衛反応であり必然のこと

苦痛に耐えられるキャパは人それぞれ違う
ある人には「この程度で」って思うようなことであっても
また別の人にとっては死にたくなるくらい辛い出来事だったりする

そのキャパは何で左右されるかというと
・どれだけ愛情を受けて育ったか
・絶対的な味方の存在
・過去のトラウマ
・立ち向かった経験の有無
・自分にとってのメンター
・大切ななにか

私はこれらで決まると思っている
こうした要因が複雑に絡み合って今の「その人」が形成されているから

人は誰しも自分を絶対的に肯定して守ってくれる安全地帯が必要。
「自分にはどんなことがあっても帰ってこれる場所がある」
そう思えるから
安心して自分が求める理想に向けて果敢に挑戦することができる

今まで愛情を感じられないような家庭環境で育ってきた人は
自分にとっての絶対的な「安全地帯」というものが無い
そのうえ虐待を受けて育ってきたとなると
身につけざるを得なかった防衛能力が必要以上に働くことで
何にも立ち向かえない人になってしまう

人には表面的には見えないだけで様々な背景や思いを抱えている

いつも元気で笑っているあの人も
心の中では泣いているかもしれない

だから一言に
表面的に見たその人が「弱いから」という理由だけで片付けてはいけないと思う

じゃあ「逃げない人」はどうして果敢に立ち向かうことができるのか
逃げない人には必ず「絶対的な味方」がいて
その人に支えられて立ち向かってきた蓄積された「逃げなかった」という実績があり
それによって形成された「自信」がある

逃げたくなった時に支えてくれて自分を奮い立たせてくれる人がいるからその人は逃げずに立ち向かうことができるのだと思う。

ちょうど私が最近ハマっている「東京卍リベンジャーズ」は一言で言うと
主人公である人生どん底のダメフリーターが12年前にタイムリープし大切な人を守るため、逃げ続けた自分を変えるために人生のリベンジをするという物語だが

今まで逃げ続けてきた主人公がなぜ急に立ち向かえるようになったのか。

主人公は現代で中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人を暴力団に殺されている。
10数年も前の元カノとはいっても
彼にとって大切な恋人だった事には変わりない。
その大切な人をもう二度と失わないようにするために彼は過去で奮起する。

困難な場面に直面した時
彼の脳裏にはいつも彼女の笑顔やことばがある。
一瞬怯んだとしてもそれによって再び奮い立ち
立ち向かうことができた。
1度立ち向かうと立ち向かい方がわかってくる
そして主人公の必死な姿にまわりも心を動かされ
みんなが彼についていくようになった。

彼は一人で立ち向かっているように見えて
一人で戦っているわけではない。

かならず大切な人や大切な仲間が心にいた。
立ち向かい続けることでついていく自信。

初めはひょろひょろしていた主人公がどんどんと漢になっていくところが本当にかっこいい作品だと思った。

逃げる人がただ単に弱いわけではない
人は誰しもひとりじゃ生きられない

自分にとっての味方や安全な場所を見つけさえすれば今まで「逃げてきた人」は少しずつ恐怖に立ち向かえるようになってくる

大切なのは
自分の安心できる絶対的な味方を見つけること
譲れない何かを持つこと

以上、東京卍リベンジャーズ好きによる
東京卍リベンジャーズへの愛を語る会でした笑

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