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デザイナー 鷺谷 亮さん

作家さんたちの想いを“言葉”にして集めたコラムです。
今回は、千葉県の"ゲートウエイ株式会社"でデザイナー兼クリエイターとして活躍されている鷺谷 亮さんにインタビューをしました。

鷺谷さん 近影

きょうのごはん

今日のお弁当は鮭にわかめのニンニク和え、れんこん、カレーコロッケ。母の手作りで、どれもおいしい。健康に気を遣って和食が多いです。

インタビュー

子供の頃からアニメを見て育ちました。
アニメのなかのキャラクターが使うアイテム。これはなにが元になっているんだろうって考えながら見るのが好きで、出てくるアイテムやロゴに目がいっちゃうんです。
僕が絵を描き始めたのは、小学校のイラストクラブに入ってから。当時は、模写をしたり好きなゲームの漫画を描いたりしていました。
戦隊ヒーローでは、真ん中のレッドが好きですね。ライバルや仲間たちが好きって人が多いけど、僕は王道の主人公派。

“アニメが好き”だけれど、それだけじゃ弱い。だから、他の武器でも勝負しようと思って、大学でデザインを学ぶことにしました。
教わった中で1番印象に残っているのは、”デザインは機能に従う”という言葉。
配られた資料に載っていた言葉なんだけど、僕にはそれがすごく響いたんです。
かっこいいからデザインするんじゃなくて、そこにある機能のためにデザインする。
最初からおしゃれを目指すと分かりづらくなるから、シンプルにする。でもそうすると、みんな同じものになっちゃうので、一番最後に自分らしさを加える。そこで、他との差をつけるんです。

それと、大学の卒業制作。3Dのアニメーションを作ったんです。
3Dはキャラクターの形が出来たら、動きに合わせた変化を1つ1つ直さなきゃいけない。この作業がすごく大変なんですけど、おかげでキャラクターを立体的に考えるのがうまくなりました。キャラクターの全身を作ったことで、キャラクターの後ろ姿や、真上からの見え方が想像しやすくなったんです。

今は、映画のグッズをデザインする仕事をしています。
営業さんから渡された素材でレイアウトを組んだり、原作があればキーになるものを描き起こしてデザインしたり。

僕が作りたいのは“かわいい”もの。
僕がいう“かわいい”は、丸くデフォルメされたキャラクターたち。
そう考えるようになったのは、子供の頃に見ていたNHKのアニメ番組や朝の子ども向け番組。それと、やっぱりポケモンの影響は大きいです。
そういったものに囲まれて育ったことが今の自分を作っています。
趣味で同人活動もやっていて、自分が好きなものは、そこで描くようにしています。
絵を描くのが好きな者同士でやれて、すごく楽しい。
ただ仕事が重なると、それも難しくなってしまうんですけれど。

今描いているのは、公募用のデフォルメされたかわいいキャラクター。
Photoshopフォトショップ(画像編集ソフト)で、線を入れていっています。締め切りが近いのでちょっと頭を抱えているけど。
ちなみにアニメ塗りで仕上げる予定です。


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©︎ 2022 La Colle

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