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L-tra.|障害予防→パフォーマンスアップ情報配信

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スポーツ指導者のためのトレーニングマガジン!野球・サッカー・バスケの現場で活躍するトレーナー(理学療法士・柔道整復師)が、各競技に特化した「怪我予防のためのストレッチやトレーニン…
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2019年9月の記事一覧

捻挫はなぜ癖になるのか!? -予防したいCAIとは-

<ライタープロフィール> <Twitter>▼ぜひフォローしてみてください 「捻挫が癖になった」 スポーツ現場ではよく聞かれる言葉だと思います。 足関節の捻挫はスポーツ競技に見られる足関節障害の中で、最も多く発生する怪我です。 最近では、 渡辺雄太選手がワールドカップ前の合宿で捻挫をし、復帰をするまで数週間要していました。 このようにプロでも、アマチュアでも、レクリエーションレベルでも、スポーツをしていれば誰にでもあり得る怪我の一つです。 しかし、 その一

野球肘を予防する!強いヒジのつくりかた

先週、高校野球では高野連(高校野球連盟)より <投球数制限>の問題に動きがありました。 これまで投球数過多に対する対応として ルールを決めることに賛否があり、平行線状態でしたが、 少しずつ変わり始める動きとなるのでしょうか。 こういったシステムが検討されたのは、 投げすぎによって、有能な選手が故障をし、 選手生命に関わる大きなケガが後を絶たないことなどが 背景としてあります。 言い換えれば、 連投・投げすぎ=肘がこわれる オーバーユースによる問題です。 オーバーユ

股関節は鍛えてほぐす!

サッカーと股関節痛以前にサッカー選手の多くが悩まされるグローインペイン症候群について様々な研究論文からその概要ついてまとめ配信させていただきました。 それをもとに 【サッカー選手と股関節痛の関係性】 【セルフチェックから予防・パフォーマンスアップに必要なトレーニング】 をについてまとめました。 特に【股関節の可動性】はキック動作時の股関節痛やボールの質などパフォーマンスの部分に大きく影響を与えるため【ストレッチ】を中心とした股関節周りのトレーニングをご紹介いたしま

足首をひねった!これは骨折?捻挫?—骨折の現場判断について—

  捻挫は 「相手の足を踏んでしまった」 「切り返す時にひねってしまった」 「ジャンプの着地に失敗した」 など受傷シーンは様々です。 これはステフィン・カリーが捻挫をしたシーンです。 捻挫は「足首をひねる」際に受傷しますが、足首の骨折も同様に「足首をひねる」ことで受傷し、 受傷シーンを見るだけでは捻挫なのか、骨折なのかを判断することはできません。 もし骨折であった場合、早急に処置をしなければ骨折部が悪化し、さらに治るのに時間がかかってしまいます。 最近では

「ボールの握り」と野球肘

先週まで行われておりました U-18W杯・サムライジャパンの戦い、世界レベルの高校生の野球は攻守ともにレベルの高いプレーが多くみられました。 ピッチャーでは夏の甲子園を沸かせた 石川県・星稜高校の奥川選手のカナダ戦から奪った三振が 注目されましたね。 ご覧になっていた方も多いのではないかと思います。 彼の武器は150km/hを超えるストレートと大きく縦に曲がるスライダー また近年、日本のプロ野球でも 「ボールの回転数」が注目されています。 テレビ中継でも回転数を表示

ゴルフにおける胸郭の重要性

◆ゴルフにはトレーニングが必要最近、注目度が上がっているスポーツといえば 「ゴルフ」ではないでしょうか? 渋野日向子選手が42年ぶりに全英女子オープンで優勝し、男子では石川遼選手が二週連続で優勝を果たしゴルフ人気も再燃しています。 私も学生時代にゴルフ部に所属しており、高校三年間はゴルフ漬けの毎日を過ごしていました! 「スイングを理想に近づける」ということはゴルファーにとって永遠のテーマではないでしょうか?私もスイングのことは四六時中考え、少しでも理想に近づけようと必

キックフォームの軸足と股関節痛の関係性

前回までは、蹴り足や全身の機能からみた股関節痛の予防とキック動作のパフォーマンスアップについてお話しさせていただきました。 みなさん見ていただけたでしょうか!? まだご覧になっていない方はこちらからご確認ください! その中で大切なポイントは 【蹴り足だけで打つのではなく上半身を含めた全身的な動きで打つこと】 とお伝えしました。 そして、キック動作でもう一つ重要な要素は 【軸足の安定性】 であると私は考えています。 現役の選手や指導をされている方もキック動作を

「カラダの成長」と野球肘

9月に入り、学生野球では上級生が引退し、新チームの新人戦をむかえるところも多いのではないでしょうか。 新チームの強化期間となる7.8月の約1か月の夏休み期間 強化に向け、多くの練習をしていたチームも多いと思います。 しかし、 練習時間の増加に比例するように起こるケガ この夏休み期間、同じ練習をしていても 「なぜ、うちの子だけこのケガになるのか」 と嘆く保護者の方とお話することもありました。 そこで今回は子供のカラダの成長についてnoteでまとめたいと思います。