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ゴルフにおける胸郭の重要性
◆ゴルフにはトレーニングが必要
最近、注目度が上がっているスポーツといえば
「ゴルフ」ではないでしょうか?
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14264289/picture_pc_bb41c739e8799cea3d0f452e39ce72ea.png?width=800)
渋野日向子選手が42年ぶりに全英女子オープンで優勝し、男子では石川遼選手が二週連続で優勝を果たしゴルフ人気も再燃しています。
私も学生時代にゴルフ部に所属しており、高校三年間はゴルフ漬けの毎日を過ごしていました!
打球練習だけでトレーニングやストレッチはほとんどしていなかった高校生の頃⛳️
— 宮田 洋佑《柔道整復師×JSPO-AT×ゴルフ》 (@ymiyaji0419) March 22, 2020
胸郭とか股関節とか聞いたことも意識したことも無くてよく出来ていたなと思います笑
昔の自分と比較せず、トレーナーになった今だからからこそできるゴルフのレベルアップを目指します🏌️♂️#ゴルフ pic.twitter.com/GqtaERbezp
「スイングを理想に近づける」ということはゴルファーにとって永遠のテーマではないでしょうか?私もスイングのことは四六時中考え、少しでも理想に近づけようと必死でした。
スイングを良くするためには一般的に、レッスンで技術的な指導を受け、練習場で球を打ちこみます。しかし、いくら打ち続けてもスイングが上達しないので、ひたすら球を打ち続ける。
結果的にスイングが乱れ、腰や肘などの痛みを抱えてしまう。
こんな経験はありませんか?
私も学生時代にはひたすらに球数を増やすことが上達への近道と考えていましたが、常に腰痛を抱えていました。
高校生であった私は腰痛の原因には疑問も持たず、休んで痛みが引けば練習を再開していました。
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ゴルフ のスコアを伸ばすには練習場やコースに出て練習することは100%必要ですが、怪我の予防やパフォーマンスアップには、身体を効率よく動かすことが鍵になります。
練習はしているけどパフォーマンスが上がらなくて悩んでいる。
そんな悩めるゴルファーに向け「トレーニングからもゴルフを変える」をコンセプトに、怪我の予防、パフォーマンスアップのためのトレーニング、ストレッチなどの情報をこのnoteで紹介していきたいと思います!
◆スイングは腰を回す?
「スイングは腰を回せ」という言葉をゴルファーなら誰もが一度は聞いたことがあるはずです。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14231468/picture_pc_34bcbb46d611d19a1dfbdeb6093868ed.jpeg?width=800)
しかし結論から言うと
腰を回しすぎることは間違っています。
その理由は本来動くべき場所が動いていないため、腰の動きすぎた結果、腰に負担がかかっているのです。
では本来動かすべき場所とはどこか?
その場所とは今回のテーマである胸郭という場所です。
「胸郭」と聞くとあまり聞きなじみのない場所だと思いますので、まずは胸郭について説明をしていきたいと思います!
◆スイングにおける胸郭の重要性
胸郭は、肋骨や胸椎(胸の背骨)などで構成されるいわゆる「胸周り」のこで、ゴルフでのスイングでは欠かせない部位となっています。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14279200/picture_pc_2d0f671c77321e08fb3465f164f0a431.png?width=800)
対して腰は腰部と呼ばれ、腰の骨は腰椎といいます。
体を身体を回転させる動きを回旋と呼び、胸椎は回旋の動きを作り出すために重要な役割を担っています。
背中が丸くなったり姿勢が悪いと、胸郭は固くなり胸椎の動きが出づらくなってしまいます。
胸郭が硬くなると動きの負担は腰椎にかかり、その結果腰痛に繋がってしまいます。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/17532455/picture_pc_4e761921efb10f0e3eff18e79aa6b9a1.png?width=800)
腰椎はもともと反る、回すといった動作を繰り返すと負荷がかかりやすい場所で、腰痛の原因は、腰椎にかかる負荷が増えることが大部分を占めます。
【胸椎と腰椎の回旋角度】
胸椎と腰椎での回旋角度は合わせて約40°
腰椎の回旋角度は約5°に対して、胸椎は約35°
![回旋](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14317948/picture_pc_5d5f1f7ca8b2b5158db44680dfa5c53c.png?width=800)
腰椎は回旋には不向きな構造であり、胸椎が回旋しないことで回旋を強制され腰痛に繋がる。これが腰を回し続けてしまうと腰痛に繋がってしまうカラクリなのです。
◆ゴルフスイングに必要なⅩ-factorとは?
Ⅹ-factorとはスイング時の骨盤に対する肩の回旋角のことを指し、この角度が大きくなると飛距離が伸びるといわれています。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15193804/picture_pc_2719856d2b84f19429bb45e63eb62b16.png?width=800)
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14304177/picture_pc_4bf146ec1e8e674b26998bd0a96b5cde.png?width=800)
鈴木らによると
胸郭が動かなければ、Ⅹ-factorはほぼ腰部に依存するので、ボールを飛ばそうとすれば必然的に腰部に負担がかかり、その結果腰痛をきたすのではないだろうか。
以上のように胸郭の柔軟性の重要性を指摘しています。
(臨床スポーツ医学 2016-3 ゴルフによる障害・外傷 より引用)
つまり腰痛を防ぐことに加え、スイングのパフォーマンスをアップするには
X-factorを大きくすることが必要になってきます。
![Ⅹ-factor 効果](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/17532864/picture_pc_e0130ebd8cbb6be695c3b9443e109043.png?width=800)
ここで大切なポイントはただ胸郭を大きく動かせばいいわけではなく、
骨盤と胸郭を別々に動かす分離するということが重要なポイントになってきます。
![回旋 分離](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14318325/picture_pc_be324ce955d5f2bece74339d4ef86b94.png?width=800)
胸郭を動かそうとして骨盤が動いてしまえばスウェーなどの動作に繋がってしまい、スイングが乱れる原因になってしまいます。
胸郭のセルフチェックとトレーニング
これのまで胸郭の重要性について解説をしてきました。トレーニングにおける目的はX-factorを増加させることです。
そのためには「骨盤を固定した状態で胸郭を動かす」ことがキーポイントになります。
胸郭が硬くなると身体を回そうとしても、骨盤がつられて動いてきてしまいます。トレーニングを行う際には骨盤が動かないように意識しましょう!
【胸郭柔軟性チェック】
① 横向きに寝て、上の股関節を90度曲げて脚を床に固定する
② 頭の後ろに上の手を当て、固定した脚が浮かないように胸郭を捻る
![評価1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14302340/picture_pc_0a035906668bc82dcdb29b098955cd53.png?width=800)
脚が離れたり、肘と床の距離が左右差があった場合には胸郭が硬い可能性があります。
![評価②](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14302356/picture_pc_3118e1a6514efa18288317e91b88345d.png?width=800)
胸郭トレーニング
最後にトレーニングを紹介していきます。
トレーニングを行う際に腰や肩などに痛みがある場合には無理をしないようにしましょう。
①胸郭分離トレーニング
②胸郭分離トレーニング
|脚を立てて骨盤が動かないように固定する
骨盤が動かないように胸を立てた肘に向かって捻る
③胸郭分離トレーニング
④胸椎回旋トレーニング
|四つ這いになり頭の上に手を置く。手を上げた側に向かって胸をみぞおちから捻る
まとめ
今回は胸郭の柔軟性の重要性について解説させていただきました。ゴルフのパフォーマンスアップには胸郭の柔軟性は欠かせません!
1日5分行うだけでも効果は全く違います!
「もしかして硬いかも…」なんて思った人は実践してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
【ライタープロフィール】
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参考文献
(筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版 原著者Donald A.Neumann 監訳者 嶋田智明 平田総一郎)
(臨床スポーツ医学 第33巻 第3号 ゴルフ障害の治療・予防・コンディショニング)
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