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新国立劇場バレエ*ピーター・ライト版「白鳥の湖」感想


こんにちは。

先日、新国立劇場バレエ団の「白鳥の湖」を観に行きました。


私は地方に住んでいるので
バレエ公演はなかなか観に行けないのですが、
今回東京に行く機会があったので
それなら新国立バレエの「白鳥の湖」が観たい!と
チケットを取りました。

急遽だったので良い席は売り切れていて
3階席での鑑賞です。

それでも米沢唯さんと福岡雄大さんの主演で、
ピーター・ライト版の「白鳥の湖」も初めてだったので、
かなり楽しみにしていました☺︎

そして期待以上に
本当に本当に素晴らしかったです!!


ピーター・ライト版はストーリー性や演技面の比重が高いと
吉田都さんのインタビューで読んでいましたが、
本当にその通りで、
とてもドラマティックな「白鳥の湖」でした。

「白鳥の湖」は様々な演出があるので
映像では色々なカンパニーの「白鳥の湖」を観たことあるんですが、
今回の新国立バレエのピーター・ライト版は
演出が凄いのか
ダンサーが凄いのか
生で観たからなのかわかりませんが、
とても心に響く「白鳥の湖」でした。

でもやはり、
ダンサーの皆さんは素晴らしかったです!


特に唯さんと雄大さんは
表現力もテクニックも安定感も、もう抜群でした!!

2幕では最初は逃げようとしていたオデットが
王子を受け入れるようになって、
2人が惹かれ合っていく様子が動き1つ1つから伝わってきて、
本当に美しくて素敵で涙が出ました。

3幕でも目線や手の動きで王子を誘惑するオディールと
その1つ1つに不安そうにしたり惹かれたりする王子の
ドラマもやはり凄かったですが、
さらに唯オディールのアチチュードターン3回転やフェッテトリプルや
雄大王子のグランピルエット等
テクニックも素晴らしくて圧巻でした。

4幕は許しを請う王子の顔を
そっと上げた時の唯オデットの表情が印象的でした。
走って登場する雄大王子もかっこよかったですね。

米沢唯さん、実は勝手にテクニックの人という印象を抱いていたんですが、
コッペリアの配信の時に
こんなにチャーミングな踊りをする方なんだ!
と知って一気に好きになりまして、
今回のオデットオディールでさらに好きになりました♡
出て来た瞬間から幕に入る瞬間まで目が離せなかったです。

アンサンブルも見事に揃っていて、
1幕のワルツからそれを感じていましたが、
白鳥のコール・ド・バレエは
フォーメーションの移動も美しくて見入ってしまいました。
これは上の階から観れて良かったと思った部分でした。

他にもベンノとクルティザンヌ(高級娼婦)のパ・ド・トロワも
3幕の各国の王女のヴァリエーションも
各国のキャラクター・ダンスも
どれも素晴らしくて、
もう1度観たいし、他のキャストでも観たいし、
1回しか観られなかったことが本当に残念です。


ピーター・ライト版の「白鳥の湖」は
プロローグは先王のお葬式から始まり、
ラストはオデットと王子が死んで結ばれるというだけではなく胸に刺さる終わり方で
始まりも終わりもとても印象的で、
他にも細かな演出が
物語をとてもわかりやすく納得できるものにしてあって、
演劇的と言われるのがわかります。

しばらく「白鳥の湖」の余韻から抜け出せませんでした。

新国立劇場の皆さん、素晴らしい舞台をありがとうございました!
また近いうちに再演してくださることを願っています。

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