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演劇ビジネスモデル「けい」の全体像

こちらの記事を読まれる前にこれらの記事をご覧になってからですと、より内容が入ってくるのではと思います。よろしくお願いいたします!


リアルタイム構築演劇ビジネスモデル「けい」について

ビジネスモデル「けい」の4つのやりたいこと


「けい」を各々に置き換えてみる

「けい」は僕のブランディングとして行う活動の記録・共有が主な役割ですが、それ以外の方のブランディングにうまく活用してもらうのが目標とも言えます。「けい」を活用してブランディングをしていく方々が一つの社会となって、その内で仕事のやり取りをし、チームを組んで企画に取り組んだりして、それを外に持っていく、という流れを作り出したいです。

ぼくの掲げた理想は、ひとつ目のnoteに載せた

「演劇を音楽や映画ほどに身近な文化として浸透させ、盛り上げたい」
「他業界と比べて小さな社会で回るお金の流れの根本的な解決をしたい」「新しい客層の獲得をしたい」

です。その理想を叶えるために、ブランディングや活動の共有を行う「継」や、自身のスキルや知識を用いて働きかける「稽」で外部にアプローチをしかけ、交流会や地域劇団の立ち上げをもくろむ「繋」「憩」で内部のつながりを強化する、自立と共同の筋書きが「けい」になります。

↓  各々の自分なりの理想を見つけたら?

対応する文言を入れ替えると、「けい」は個々の理想に対応した、誰にでも活用できる自立と共同の筋書きにできるような気がします。


自立(ブランディング)と共同(つながり)を簡単に言い換えてみる

自分がやりたい・やっている・やった・できることを周囲に公開する。
(会社が企業理念を書く・サービスを提供する・業績を載せる)

周りの人たちがその人を評価する。
(受け手が業績の向上や良い商品を得て、それを評価する)

継続的に支援・賛同する人が出てくる。
(受け手が愛用する、仕事を共にしようとする)

これを何度か繰り返し、工夫することで、信頼感が増して仕事につながり、口コミで評価が広がります。次第に評価が定着して、ずっとファンでいたり、仕事を一緒にしたいと思うようになります。SNSやブログ、日常会話などで公言して、自分のスキルで外に働きかけるという、誰でも普段からしているような行動に言い換えられます。


「けい」でそれぞれの理想に向けた活動を加速する手助けをして、大きなうねりを作る

「けい」を活用したアーティスト・クリエイター・ビジネススキルを持った社会人などを「共同体」として捉えると、その人たちは「けい」という「自分の理想の実現に取り組む」関心を持って、一人ひとりが自立と共同を行っていくことになります。次第に個々での活動を「継×稽×繋×憩」として合致させ、それが大きなうねりとして表れていき、「けい」はさまざまな業界人が混在した「社会=ビジネスモデル」になります。


内と外に向けた活動と法人格

「けい」に欠かせないのは、内と外にアプローチをかけるときに必要な安心感や信頼感です。安心感や信頼感が生まれないと内にも外にもつながれません。そのため、相手側が社会的に安心できる立場に見れる個人事業主や法人格になる必要があります。そして、「けい」自体も外の世界からビジネスモデルとして安心感を得るには、法人化が欠かせません。

それぞれが開業届を出すことで責任が生まれ、金銭的なトラブルや精神的な軋轢を生みにくく、ブランディングとして取り組む内外の仕事を回しやすくなります。他にも、確定申告、助成金・補助金申請、名刺作成時の肩書き記載など、有利に働く場面を増えるかと思われます。


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 「けい」を表現活動(演劇・映像・写真・音楽・絵画など)に用いた場合

「けい」に参加する人を若い表現者と仮定すると、多くは作品を「多くの人に観てもらい」かつ「継続的に仕事を得てお金を得る」ことがざっくりとした理想になると考えます。この理想を叶える4つの「けい」を考えていきます。


【継の全体像】

現段階:オガワジョージのブランディングの記録・共有

全体像:
参加したさまざまな表現者がそれぞれのブランディング内容の共有をして、全国的に普及させます。各分野でチームを作り、ブランディング・ビジネス・マーケティングの知識・理論を記載したブログや講座を開講します。繰り返すことで個々の新規客層の開拓ができます。新しく始める人たちの登竜門的な事業になり、ブランディングを促進させ、広告塔的立場になりつつ芸術活動を加速させます。
若い表現者は、表現活動で知りたい情報があれば「けい」を介してアクセスし、情報別になったブログやオンラインサロンなどで得ます。「けい」のブランドが高まれば、有益な情報が載っている辞典のようなものになるでしょう。



【稽の全体像】

現段階:ブランディングのための外部向けワークショップ、創作企画事業

全体像:
自身の分野のスキル・知識を外部に働きかける企画だけでなく、「Flash.」のように別分野の表現を取り込み、幅広い表現を可能にします。それらの企画の最後には、より公に向けた上演・展示会の開催をします。
各ギャラリー・アトリエを持ち、自他の活動の拠点を広げていく流れを作り、全国で活動できるようにします。興味のある地域住民は職業体験・インターンとしてギャラリーで働いてみたり、直に表現活動を体験してみるワークショップに参加してもらうなど、地域に開いた場を運営し、表現を身近に感じてもらいます。
「人間賛歌」同様、最終的に地域の一般客層をターゲットにすえて、上演・開催という形で、表現を体験させる(来て、観て、帰る)場を作ります。



【繋の全体像】

現段階:アーティスト・クリエイターがつながる交流会

全体像:
さまざまなブランディングを行っている人たちが会合をして、ひとつの協賛社会・クリエイターコミュニティを形成します。トキワ荘のように切磋琢磨しあう環境を整え、支援しあいます。つながりを構築して好みの仕事相手をマッチングさせたり、ひとつの企画にチームを作って取り組んだりします。そのコミュニティのクリエイティブな様子をYouTubeなどで記録・配信し、演劇でいうところの劇場・舞台上・舞台裏を映し、現場のワクワクを伝えながら、個人や劇場・ギャラリーに焦点を当ててプロモーション演出します。それらによるファンの増加、表現者のモデル化から派生する物販・グッズ販売といった物理的な方法の促進もできそうです。株式のように、クリエイティブだと感じたらその企画に各々が「投資」したりする形式を作ります。「投資」は金銭面だけでなく、パトロンとして広告や推薦文などなどを用いて支援します。コラボ企画をすることで、別々の客層が合体し、同じ客層以外の部分を引っ張ってきたりもできます。クリエイティブチームをいくつも所有する「けい」は芸能事務所的な役割を果たし、「繋」への登録・面接をした若手などに仕事を斡旋し、内外に売り込みます。



【憩の全体像】

現段階:
10年以内に全国規模で地域劇団を組織し、世代間交流を図りながら、一大イベントを企画する。地域活性化を進める事業になる。

全体像:
「継、稽、繋」がつながっていった先にあるクリエイターコミュニティを全国展開させて、イベントを開催します。文化の流れを作り、地方在住の方々は展開されるイベントに出演・スタッフとして携わったり、観客として触れ合います。その中で他の土地の方々とつながり、コミュニティー形成が出来たらと思います。さらに大きな枠での世代間・異業種交流になります。
開催場所は土地の公共センターや劇場・スタジオ・ギャラリーなど幅広く、街ぐるみで表現をします。街の活性化・人のつながりの強化・文化の浸透を図ります。


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まとめ

2021年4月現在に考えている「けい」の全体像を記録として残しておきたいと思い、書きました。「けい」について読まれていない方はぜひ下のリンクから今までのnoteを読んでいただけたらと思います。

今後は、全体像はおそらく変わらず、勉強していくにつれて中身が詰まっていき、具体性を持った内容になってくるはずです。粛々と活動していけたらと思います。


いただいたものはすべて創作活動にあて、全国各地を回って作品をつくったり、地域に向けた演劇活動の資金にします。「たった一人でもいいから、人生を動かす」活動をより大きく、豊かに頑張ります。恩返しはいつになるか分かりませんが、必ず、させてください。よろしくお願いします。