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[29歳]28才の振り返りと29才の決意、の旅の振り返り

1年前の10月23日、28才の誕生日の日、前職の仕事で歴史学者の方のセミナー運営を担当していた。明治維新の話があり、ふと、坂本龍馬が28才で志を胸に脱藩したことを思い出した。当時、自分のやりたいことに向き合い切れていないで悶々としていた自分にとって、退職して起業するという決断をするには十分なきっかけだった。

昨年末に退職をし、今年の5月20日にずっとやりたかった学習塾をオープン。また、3月からは自分を教師として派遣してくれていた認定NPO法人Teach For Japanの新たなチャレンジにジョイン。こちらも1から作り直す仕事が多かったので、起業と第二創業を同時並行で進めるような感じだった。まさに、本格的に走り出した3月からは文字通り、毎日起きている時間はずっと働いていた。個人事業主(塾経営)とNPO職員という、パラレルキャリア?の状態は、高校のときの文武両道の感覚に近くて、とても充実している。

仕事について、今までと大きく違っているのは、働いているのか遊んでいるのかわからない状態になれているということ。自分たちが作りたいものを作るために、仕事をすることがこんなにも楽しいものなのか、と知った。新卒で就活していたとき、楽しそうに仕事をしている先輩が「仕事しているのか遊んでいるのかわからない」と言っていた意味が、社会人6年目にしてようやく理解できた。当時はよくわからなかったけど、やりたいこととありたい状態が明確になると、仕事と遊びの境界がなくなる。

そんなわけで、ずっとバタバタになるのが想像できたので、オープン当初から今年の誕生日は振り返りのときにしようと思っていた。

ちょうど、最近、なんとなく疲れを感じていたのでよかった。楽しく仕事をしてるのになぜ?と思ったのだけど、大好きな野球に置き換えてみるとよくわかる。毎日野球してたら、そりゃどんだけ好きなでも疲れるようなぁ、と。ということで、今回は、C.schoolもTeach For Japanも仕事をしないと決めて一人旅に出た。

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東京駅を出発し、初日にやってきた場所は、千葉県の鴨川。海の見える露天の温泉が大好きな場所です。海をぼーっと眺めて、温泉入って、美味しいお寿司を食べる幸せなひととき。

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2日目は、佐倉のDIC美術館に立ち寄った。

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8月から美術館巡りを始めた。いままで左脳に偏って生きていきたので、感性を鍛えたいと思ったのがきっかけ。この本を読んだ影響も多分にあるけど。

企画展よりも、常設展の美術館の方が空いているので、ゆっくりと心を落ち着けて過ごせるので好きです。

アートは初心者で難しいことはよくわからないけど、少なくともここ数ヶ月、自分なりの美しさの探求を楽しめています。

抽象的なものと具体的なものか、人物か風景か、宗教か自然か、対象か非対称か、明確か不明瞭か、濃いか淡いか、光か闇か、どんな色に、どんな形に、どんな空気感に、自分は美しさを感じ惹かれるのか。

美術館で「美しさ」について考えることをしていると、日常に戻ったときにも、人の美しさとはなにか、サービスの美しさとはなにか、建物の美しさとはなにか、あらゆる「美」について少しずつ考えるようになります。いままでとは違った認識が生まれたりしてとても楽しい。

また、アートという媒体を通じて生じる自分の感情や感性というものは、日々のインプットや生き方が起点になっているとも感じます。アートに触れて、何を感じられるか、どう言葉にできるかは、人間としての自分の成長を定点観測する手段になるかもしれません。

アートをみていて苦しいのは、この人はなぜこれを描いたのか、何を表現したいのか、全くわからないことも多々あること。美しさが理解できないことも。(これこそ言語化、左脳に頼っていて、右脳的感性の弱さを表している気がしますが。笑)

一方で、本当に美しいと感じる作品もあり、そこにはその人の哲学がある(ように感じます)。時代を超えて残る作品というものは、だれかが美しさや何かを感じる哲学が詰まっているということな気もします。そういう意味では、アートに限らず、事業にしても自分の人生にしても、どんな哲学を持ち、何を表現するのか、この追求こそに美しさが生まれるではないでしょうか、なんて思います。

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そして銚子鉄道で犬吠へ。人が本当に少ないけれど、どこか愛おしさを感じるローカル線、旅館の温かいおもてなし、美味しい食事。昨年オープンしたという海の眺められるカフェ、海が見える温泉。時々、リフレッシュしに来たいなぁと思える場所でした。

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旅行中、仕事をしないと決めたので、28才の1年間の振り返り、29才の目標設定を中心に考え事をしました。(ぼーっとしていた時間も長かった。)

移動も多かったので、読書もしました。「自己矛盾劇場」と「夜と霧」の2冊を読了。細谷氏の本は、いつも自分の思考を眺める、深めるヒントになるので定期的に読みたいなぁと思います。そして、ずっと読まなきゃと思っていた「夜と霧」。生きるとはどういうことか、希望とは何か、人間の強さとは、らしさとは、美しさとは、醜さとは、正義とはなにか、苦しいほど考えさせられます。

基本的には、スプレッドシートに日々の日記はつけているのだけど、ゆっくり思考を整理したいときにはノートの日記を使っています。紙に書くと、より整理される。というのは先日、googleが開発したマインドフルネスの研修SIYに参加したときにも講師の人が言っていました。タイピングよりも、紙に書く方が時間がかかるのでその分ゆっくり考えられるのだとか。自分の心の声を聞くために、ジャーナリングという方法を推奨していましたが、自分もテーマを決めて日記を書くことには今年はもっと取り組もうと思いました。

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視座を上げる29才へ。

次の一年も、人との強いつながり、わくわくするチャレンジ、仲間、ビジョン、マインドフルを大切にしたい。やりたいことは全部やる。そして、これから出てくるであろうやりたいことの視座を上げ、ストレッチするために学びたい。

また、来年は何でもやりたいことに手を出した20代から、テーマを絞る30代を見据えて、大学院の受験をする予定。これから分野を決める予定ですが、漠然と将来的にはマクロな視点から社会を良くしていく活動をしたいという気持ちがあり、それらを考えるための自身のOSを鍛えることと、テーマを決めるための視座を上げるプロセスにしたいと考えています。

いま気になる分野は、MBA、教育工学、教育経済学。まだわからないことだらけなので、論文などを読み、分野を絞る準備を始めたい。

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ということで、20代ラストイヤー、明日からまた突っ走ります!


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