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#考察コラム

アニメによって、東京の求心力は落ちてしまった

「ゆるキャン△」って、3期から制作会社が替わったんだね。 1期・2期・劇場版までがC-Stationで、3期からエイトビット。 会社の格としてはエイトビットの方が上だと思うので、「ゆるキャン△」的には出世ということになるの? というか、このシリーズは劇場版がなでしこらが社会人になった姿を描いて実質最終回みたいな感じだったことを思えば、C-Station的にはあれでケリをつけた感じだったんだろう。 だけど商業的には「まだまだいける!」と考えるオトナたちもいるわけで、そこにうまい

[理系による「映画」考察] ゴジラ-1.0(2023) ➡"シン・ゴジラ"の後ゴジラを作ったことに賛辞を贈る

冒頭からカッコよく、2時間があっという間に過ぎる、とても見やすい映画でしたよ。 で、自身が賞賛したいのは、映画の内容よりも、"シン・ゴジラ"の後にゴジラを映画として作った山崎貴監督の勇気、になります。 "シン・ゴジラ"と比較されるのはもう明白で、庵野監督と比較されると思うと自身だったら絶対にやりたくないです…。それでもやり切った山崎貴監督に賛辞を贈りたいのですが、さらに、ヒットさせるために庵野さんに試写会でみてもらって、その後の対談をyoutubeで流すということまでやり

魔族とは、一体何なのか?

多分、日本ほど異世界ファンタジーが氾濫してる国はないだろう。 エンタメ大国・アメリカのハリウッドや3大ネットワークにせよ、そこでの異世界ファンタジーのシェアなんて、たかが知れてるもんな。 ある意味、日本人ほど異世界に精通した民族もいないってことだ。 かくいう私も異世界物を少なく見積もっても100以上は視聴してきてると思うが、ある程度見てくると、大体のパターンみたいなものが掴めてくる。 まず、人間とは別種で魔族なるものが存在することだ。 今回は、この魔族について考えていきたいと

萌えの原点・高橋留美子の世界

今回は、高橋留美子先生について書いてみたい。 というのも、この令和になって「うる星やつら」のリメイク版が放送されていたのを見たからさ。 見た感想としては、正直面白くなかった。 アニメの出来が悪かったわけでもないと思う。 割と作画は良かったし、ちゃんと声優も一流どころを揃えてた。 なのに全然面白く感じなかったのは、これはもう時代のせいとしか言いようがない。 80年代漫才ブームの頃のツービートの漫才を今ビデオで見て、全く笑えないのと同じことである。 やはり笑いは生鮮食品みたいなも

富野由悠季、宮崎駿へのあくなき挑戦

私は子供の頃からガンプラなど触ったこともなく、正直いうとロボットなどカッコイイと思ったことは一度もない。 そんな私ですら、アニメを見る際には「ガンダム」の道を避けることはできなかった。 まあ、名作だよね。 だけど、もしまだ「ガンダム」を見たことない人にお薦めは?と聞かれれば、私なら基本線になる「宇宙世紀」シリーズを全部すっ飛ばす形でお勧めすると思う。 <ガンダムシリーズ> 【宇宙世紀シリーズ】 機動戦士ガンダム、Zガンダム、ガンダムZZ、逆襲のシャア、Vガンダム、 ガンダム

「葬送のフリーレン」から学ぶ日本文化史

最近、「葬送のフリーレン」の話題をよく耳にする。 驚いたのは、このアニメが序盤の4話分を「金曜ロードショー」の枠で放送しちゃったことだよ。 新作アニメとしては異例の扱いであり、いかにこの作品が別格かということだ。 作品の内容は、エルフを主人公にした異世界ファンタジーである。 もはや食傷気味ともいえる異世界物だが、この作品が他と一線を画すのは、原作が少年サンデーというメジャー誌の連載漫画ということだ。 異世界物といえば「なろう系」の専売領域かと思いきや、いまやメジャー誌がこのジ