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すずめの戸締まり

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『すずめの戸締まり』は今まで観た映画の中で、トップクラスに良かったです。多くの人が感想や考察を書いていますが、私が読んだ中で共感できるものやハッとさせられたものを集めてみました。…
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#アニメ感想文

『すずめの戸締まり』に通底する精神は『日月神示』に通じる

『すずめの戸締まり』には日本の根源的精神が流れている 新海誠『すずめの戸締まり』はご覧になったでしょうか。普通に日本で暮らしている人であれば、この映画には神道の発想が根底に流れていることを感じたのではないかと思います。神道の発想の中でも、特に古神道あるいは幕末明治維新期に生じた新興神道(形式化した神道に対する本来の神道復活の動き)に通じるものがあると感じました。 そうした古来の本来の神道のエッセンスは『日月神示』(「ひつきしんじ」と読みます)に凝縮されて示されていると思ってい

【感想】すずめの戸締まり 感想と考察(草鈴風味)

・映画『すずめの戸締まり』、並びに関連コンテンツのネタバレを含みます。 ・草鈴推しが書いています。  すずめの戸締まり、公開1か月経過おめでとうございます!  映画が気になる方は大体映画館に足を運んだ頃かと思うので、もうそろそろ大丈夫かなと思い感想文をまとめました。  この記事は、前情報なしに初見で映画を観た後の<1度目>の感想および考察と、小説版等の関連コンテンツに目を通した上で再度映画を観た後の<2度目>の感想および考察に大きく分かれています。  初見で観たときにしか感

日本の扉の物語『すずめの戸締まり』

豊かな想像力が、人間を自然の脅威への恐怖から少しだけ開放してくれる。日本の要石の話は、村上春樹の小説などに現代の神話のよう謎めいて描かれてきたけれど、新海誠監督は、まるで江戸時代の絵師が大きなナマズ絵を描いて地震を表現したように、老若男女にわかりやすく、それでいて21世紀の日本人に響くメッセージを込めて、日本人の地震の迷信を物語化してくれた。 しかし、テーマは「地震」だけではない。日本人は躾として「きちんと襖を閉める」ということに意識を向けるが、そこに一種の美学を感じ取った

金曜ロードショー #すずめの戸締まり

2024年4月5日の金曜ロードショーは『すずめの戸締まり』でした。 ちょうど映画が公開されている時、私は家の改修がありまして一時的にホテルにおりました。ですので、かなり印象的にこの映画を覚えております!私個人はとても面白かったです。 新海監督の映像はいつも通り美しいのですよね。今回も描写は独特でとても美しいです。音楽も心に迫るものがあります。 新海誠監督は、日本の歴史と言いますか神話をベースに表現されている事がたまにあります。ですので、歴史がとりわけ、大昔の日本神話がお

「すずめの戸締まり」考察 ~草太の旅と予測プログラミング

 先週の金曜ロードショーで、「すずめの戸締まり」が地上波で放映されました。1月1日の能登地震、4月3日の台湾地震を経て、この映画を再び見ると意味の大きさを感じました。  アニメには未来の出来事についての予測プログラミングが意図的に仕込まれていることがあるので、気になったシーンをチェックしてみました。 関東大震災100年 この映画のストーリーは2023年9月25日~29日までの4日間という設定。御茶ノ水駅でミミズが発生し、あわや首都直下型地震かという手に汗握る展開がありまし

#すずめの戸締まり =日本におけるアニメ史の「要石」になりえる、という話

「天気の子」から3年「すずめの戸締まり」を観てきた件 新海誠監督の新作長編アニメ映画「すずめの戸締まり」を観てきました。 (早いもので前回の「天気の子」から3年も経ったんですね) 自分が3年前に「天気の子」を劇場で見たときと奇遇にも、全く同じ新海ファン&エロゲマニアの友人と、上映前に「もうやんカレー」を食べたあとに歌舞伎町のTOHOシネマズ、しかも7番シアターで観るという完全に同じルートをなぞっていました。 作品自体への感想 あまりネタバレがないようにしつつ、感想を言

映画『すずめの戸締まり』いろんな人に観てもらいたい!

みなさん、こんばんわ。 仕事が忙しくて毎日更新を断念して数週間が経ちますが、元気にしています。 さすがに5足のわらじを履いているとnoteを毎日書く時間がありません^^; そして土日も平日に終わらない仕事をしたりしていて、考えてアウトプットする余力がないのですが、今日は素晴らしい映画を観てきたので頑張って書くことにしました。 ネタバレは一切ないので安心して読んで頂けます! ちなみに公開2日間の興行収入は12億円を突破しており、新海誠監督作品の最高の滑り出しとなっているようで

新海誠が描く神とは?「すずめの戸締まり」

今回は、新海誠作品について書いてみたい。 彼は、いまや日本屈指のヒットメイカーだよね。 最新作「すずめの戸締まり」を見ても、抜群の安定感である。 「ほしのこえ」に始まった初期作品は「別れ」をテーマにしたものが多かったが、今は違う。 特に「君の名は」以降はひとつのスタイルが固まってきて、いわゆるボーイミーツガールのセカイ系ってやつか。 初期作品に比べればかなり後味がよくて、「すずめの戸締まり」に至っては歴代最高のハッピーエンドだったといっていいだろう。 よくできた作品だった。

すずめの戸締まりのタイムパラドックスから考察する新海監督が伝えたかったこと

空飛ぶ引きこもりライターの千聖(ちさと)です! すずめの戸締まりのラストは、タイムパラドックスが出てきますよね。 私はこのタイムパラドックスの考え方がめちゃくちゃ好きでして、ありえないけれどありえてしまう。 考えるほどのにわからなくなっていく答えが出ないこの感覚が面白いなと想っていて、答えが出ないこともまた好きなのですが、今回はなぜ新海監督が、タイムパラドックスになりながらもあのラストを描いたのか。 伝えたかったことはなにか、そこから私たちが学び、人生に活かすことは?

『すずめの戸締り』の不器用な神

『すずめの戸締り』は2023年9月25日から9月30日の朝を舞台に描かれた。 先月末は、私も御茶ノ水へでかけ、東京の後ろ戸のトンネルを撮影し、レンタル配信で初めてテレビサイズで本作を観て過ごした。 この作品は、もうすぐ公開から約1年が経とうとしているが、お帰り上映と称して全国で再上映が行われるなど、大ヒット作品として親しまれ続けている。設定や登場人物の背景の作り込みが細かく、見どころが盛りだくさんではあるのだが、私が最も注目したいキャラクターは要石のダイジンである。 悪役

感想:『すずめの戸締り』

 タイトルにある通り、ネタバレありです。  かつ、「軽くネタバレするけど、作品を楽しむ上では支障ありません」というレベルなく、作品の核心に迫る点もネタバレしてます。なので、今後見るつもりの方は、下記読まないことをオススメします。  一言だけ書くと、作り手の勇気と覚悟と誠実さを感じる、すばらしい作品でした。おすすめです。 * * *  何か所も泣いてしまったんだけれども、最も涙してしまったのは最終盤、主人公のすずめが過去の自分と出会うシーンだった。  東日本大震災後、

映画「すずめの戸締まり」の感想

映画「すずめの戸締まり」を観ました。 なのでその感想を書きます。極力ネタバレしないように頑張ります。 「扉」ってかっこいい! まず、最初に思ったのは「扉!かっこいい!!」ということです!私はいわゆる中学生男子が持つ「かっこいい!」の基準をそのまま引き継いだ大人なので、建物の中に入るためにある「扉」というものが何もないところにただポツンとたたずんでいる、普通ならありえない雰囲気がぶっ刺さりました。別の空間をつなぐ役目を果たす「扉」ってかっこいいですね。 ついでに今回はその

映画「すずめの戸締り」を観て

みなさん、こんばんは🌝 今週水曜日突如、原因不明のめまいに襲われて体を動かすことができなくなり、 今は回復したけれど咳が止まらない真穂です。 季節の変わり目だからか、朝晩は冷え込み、日中は真夏のような暑さか、大雨の日々。きっと疲れも相まって、体をお休みする必要があったみたいです。 元気に動けて、noteを書いたり、買い物に行ったりできる身体に大感謝!🙏 みなさんは体調、大丈夫ですか?日本は暑いかしら。 なるべく常温か温めた水を飲んで、体調に気をつけて過ごしましょうね🪺

『すずめの戸締まり』雑感

 どうもです。  今回は、タイトル通り『すずめの戸締まり』の雑感です。11月12日にイオンシネマのULTIRAで観てきましたので。んで、感想をTwitterで書こうとしたけど何かまとまらず、でもnoteにちゃんと感想記事書く気もそこまで湧かず、Twitterで呟く位のラフさでnoteにたまには書いてみようかと。なので、"雑感"です。あしからず。ネタバレは気付かずしてるかもなので、鑑賞後読んで頂くのがイイかもしれません。てか、鑑賞前に感想読む人ってあんまいなさそう(少なくとも