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すずめの戸締まり

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『すずめの戸締まり』は今まで観た映画の中で、トップクラスに良かったです。多くの人が感想や考察を書いていますが、私が読んだ中で共感できるものやハッとさせられたものを集めてみました。…
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#ネタバレ

『すずめの戸締まり』に通底する精神は『日月神示』に通じる

『すずめの戸締まり』には日本の根源的精神が流れている 新海誠『すずめの戸締まり』はご覧になったでしょうか。普通に日本で暮らしている人であれば、この映画には神道の発想が根底に流れていることを感じたのではないかと思います。神道の発想の中でも、特に古神道あるいは幕末明治維新期に生じた新興神道(形式化した神道に対する本来の神道復活の動き)に通じるものがあると感じました。 そうした古来の本来の神道のエッセンスは『日月神示』(「ひつきしんじ」と読みます)に凝縮されて示されていると思ってい

【感想】すずめの戸締まり 感想と考察(草鈴風味)

・映画『すずめの戸締まり』、並びに関連コンテンツのネタバレを含みます。 ・草鈴推しが書いています。  すずめの戸締まり、公開1か月経過おめでとうございます!  映画が気になる方は大体映画館に足を運んだ頃かと思うので、もうそろそろ大丈夫かなと思い感想文をまとめました。  この記事は、前情報なしに初見で映画を観た後の<1度目>の感想および考察と、小説版等の関連コンテンツに目を通した上で再度映画を観た後の<2度目>の感想および考察に大きく分かれています。  初見で観たときにしか感

すずめの戸締まりを見たよ

 公開当時にみたのですが、下書きのままだいぶ寝かせてあったのものを。   新海誠監督作品は全部見ています。  でもめちゃくちゃファンかというとそうでもない気もする。今回のすずめは地震が話に出てくるらしい、そのくらいの予備知識で見にいきました。    事前知識があると、それに引っ張られてしまうような気がして予告も見ずに。初見でみる機会は一度しかない。ならそうしようかなと。  別にネタバレ厳禁主義というわけではありません。なんとなく今回はそうしようかな。そのくらいのテンションで

【映画レビュー】「すずめの戸締り」

本日も読んでいただきありがとうございます! 「すずめの戸締り」を見たのでレビューをしていきたいと思います。 最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 それではいってみましょう! どんな映画? 叔母の岩戸 環(いわと たまき)と一緒に暮らしている女子高校生の岩戸 鈴芽(いわと すずめ)は、登校中にすれ違った青年の宗像 草太(むなかた そうた)が気になり、彼を追いかけリゾート地の廃屋に向かったことをきっかけに、宗像 草太が代々行ってきた大地震を起こす「ミミズ」の封印を手伝

映画「すずめの戸締まり」を見てきた。素晴らしい導入。

映画「すずめの戸締まり」を見てきました! 公開初日、早朝7:30の回で見てきましたよ。良かったですね。でも、舞台としてここを選んでいいのかとは思いました。見ていて凄く哀しみを感じる映画でしたね。廃墟がたくさん出てきますが、そこは昔たくさんの人たちがいたところ、でも今はもう人はいず。 物語は希望を示して終わりますが、映像が見せるのはものすごい哀しみです。 良い映画でした。 導入部は特に素晴らしかったですね。映画館で見る映画を途中で出る人はほぼいないだろうに、しっかり人の心を掴

ただのアニメではないから、心が震えるのだろう【すずめの戸締まり】

母親を亡くした子どもの気持ちは、分かる。 子どもながらに、残された子どもも悲しいが、残していく母親も悲しかったはずだろう、無念であっただろう。 19歳で母親の死を体験した時、そんな事を思った。 しかし、5歳の息子が今、母親である 私の死に直面したら、そんな風には思えないだろう。 地震という恐怖の中、一人ぼっちになってしまったら、パニックになり、泣き叫ぶだろう。 5歳の子どもは大人がいないと出来ないことがまだある。 19歳になれば、親の手がなくても自分でどうにか生き

#すずめの戸締まり =日本におけるアニメ史の「要石」になりえる、という話

「天気の子」から3年「すずめの戸締まり」を観てきた件 新海誠監督の新作長編アニメ映画「すずめの戸締まり」を観てきました。 (早いもので前回の「天気の子」から3年も経ったんですね) 自分が3年前に「天気の子」を劇場で見たときと奇遇にも、全く同じ新海ファン&エロゲマニアの友人と、上映前に「もうやんカレー」を食べたあとに歌舞伎町のTOHOシネマズ、しかも7番シアターで観るという完全に同じルートをなぞっていました。 作品自体への感想 あまりネタバレがないようにしつつ、感想を言

映画「すずめの戸締まり」を観て

9月24日、「すずめの戸締まり」という映画を観た。2022年の日本のアニメーション映画で、新海 誠 監督の作品だ。 登場キャラクターは、岩戸 鈴芽(いわと すずめ)、宗像 草太(むなかた そうた)、ダイジン、岩戸 環(いわと たまき)、岡部 稔(おかべ みのる)などである。 ***************************** あらすじは、 九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。彼の後を追って迷い込

映画 すずめの戸締まり 感想

新海誠監督のすずめの戸締まりを見てきました。地震・震災を扱うって、そうとうな覚悟がいっただろうなぁと率直に思った。 そういえば、天気の子をまだ見ていないんですよ。君の名は。は見ているのですが。配信で後日見ようと思います。 では、 #ネタバレ もあるかもしれないので、少し改行を開けて感想を。 地震や震災を扱って、エンタメの楽しさも保つとすると、実写だと厳しいんだろうなと率直に思った。アニメだからこそできるエンタメの感じだったし、多少無理のある内容でもギリギリ納得がいったし

『すずめの戸締まり』

 まず、新海誠が言っていた「物語に没入させるためのものづくり」は確かに成功していた。TOHOシネマズ日比谷に11/4より導入されたIMAXレーザーの効果が大きいことは否めないが、それを踏まえても、久々に集中して映画を観られたと思う。まさに、全身全霊。観終わった後立ち上がれなかったのはいつぶりか。新海誠はやはり特別な作家なのだ。その彼が、ここまでヒットを飛ばしているという事実がまずは嬉しい。 畏れるということ  それにしても、簡単に感動をさせてくれない設定だと思った。傍観者

すずめの戸締まり感想

ネタバレを書きます 読みたくない人は読まないでください 誰かと語らいたい Twitterやfacebookではネタバレは書けないので、noteで書こうと思います 何故、noteかといいますと 文字数が無制限 読みたい記事と読みたくない記事の選択ができる 観たことない作品はネタバレみたらガッカリすると思うので、先にもう一度注意喚起します ネタバレを書きます←大切なコトなので2回言いました ここからはご自身の判断で読んで頂けたら幸いです ネタバレみてから映画で内容を深める

すずめの戸締まりの主人公の名字は何故「岩戸」なのか(ネタバレ注意)

 すずめの戸締まり、公開初日に観てきました。  私は小説版を先に読んでいましたのでほぼ展開も知っており、セリフの一つ一つに「進研ゼミでやったところだ!」みたいな喜びがあったのですが、動くダイジンの存在によって思っていたより猫映画になっていました。  ただすでにアナウンスされている通り、主題は震災の話です。  映画館で警報が何度も鳴り響くので、まだ恐怖心や抵抗がある方は無理してまで観ない方がいいのかな……と思います。  あの日、日本中が感じていた不安を呼び起こすような、もう取り

私たちは、光の中で生きていく。映画『すずめの戸締まり』が示した絶対的肯定について。

【『すずめの戸締まり』/新海誠監督】 この世界を生きていく上で、時に私たちは、理由もなく降りかかる悲しみと対峙しなければならない。例えば災害は、意志も目的もなく、ただただ不条理に私たちの日常を奪い去っていってしまう。 「あの日」の朝、「いってきます」と言って家を出た人たちが言えなかった「ただいま」の言葉。「いってらっしゃい」と言って送り出した人たちにかけることができなかった「おかえり」の言葉。当たり前のように続いていくように思えた日常は、たった一瞬で、無慈悲に断絶され得る

すずめの戸締まり(叔母の葛藤にみる、人生の腑に落とす方法)

みなさん、こんにちは^^ フィックスホームの恵理子です! 今日は「新海誠監督「すずめの戸締まり」を見てきました」です。 以下、ネタバレを含みます。映画を見終わった方から是非お読みください! それでは、どうぞ~ 「すずめの戸締まり」をみての感想一言で言うと「鎮魂と希望」を感じた映画でした^^ 映画を見終わった後に、駐車場から見上げた月が普段よりも現実感を伴ってリアルに迫ってきて、美しいと感じました。日常の時間の流れが粒になって見えるような、一瞬一瞬が大切な貴重な時間であ