見出し画像

高2の留学経験から改めて気づいたこと

高校2年生の1か月


私は高校2年の夏休み、まるまる1か月アイルランドに留学した。学校もプログラムというわけでもなく、ただ個人で現地の語学学校に申し込んだ。
とにかく安くしたかったので、飛行機は中途半端なトランジットのあるフライト。香港の空港で特に何をするわけでもなく、構内をうろうろ。
入れ替わりの激しい語学学校で年上のチェコ人の女の人とノンバーバルに意気投合し、放ん課後は毎日授業後に遊んだ。クラスの中では私がぶっちぎりの最年少で他は社会人だらけ。チェコの友達も大学で研究をしている研究者だった。空いた時間にあのハリーポッターと謎のプリンスでロケ地となった「モハーの崖」やトリニティカレッジの美しい図書館など有名な観光名所を回り楽しみに楽しんだ。1か月過ごし、ニッコニコで日本に帰国。

自分はタフかもしれない


当時、留学から帰ってきた私は笑顔で「視野が広がりました!だの、友達ができました!」とコピペのような感想を連呼していたわけだが、当時の日記を振り返ってみても本当にそれしか感じなかったらしい。

日本を出発したときから日本の自宅に帰るまで不安はほぼなかった。

ホームステイ先で高熱を出したり、
街でチャイナと何度も言われたり、
周りに冷ややかな目で見られたり、
歩いていたら通りがかりの人にアジア人!と水をかけられたり、
迷子になったり、
財布をすられそうになったり。
ルームメイトに小ばかにされ続け、
駅員になぜか無賃乗車かと疑われたりしたけれど、

私にとって「留学の貴重なエピソード」にしかならなかった。

今振り返ると1か月でまあまあな災難に見舞われているなあ。
ホームシックのホの字のかけらもなかった。

なぜなら

鉄のような優越感をまとっていたから。

英語が上達しなくたって異国の地を歩き、空気を吸うだけで90パーセントは満足していた。
毎日ホームステイ先で出る食べたことのない料理や、毎週末必ず参加していたバスツアーで10パーセントなんぞ軽く到達。

最近になってあれこれ考えるようになったけれど、高校生、たった数年前は非常にシンプルに生活していたんだな。そしてかなりタフじゃないか。

改めて振り返って

冷静に振り返ることのできる今があって少しは大人のような思考ができてうれしいが、もっとタフな自分を買って、挑戦してもいい気がしてきた。
最近は以前に比べていろいろとリスクを鑑みてしまう。
確かに今までのようにシンプルな行動はできないにしても、世界の制約の中でもっとチャレンジしていきたい。

今度は優越感を感じるだけでなくさまざまな学びを求めて海外に行きたいけれど、当分は難しいだろうか。それなら国内でできることから。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?