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隣でぼーっといれる関係が心地いい

新しい職場で働きはじめて、9ヶ月が経とうとしている。
大学を卒業して、すぐに就いた今の仕事。

社会人としては2年目だから、生活するために必要な料理や掃除の要領は大体つかめてきた。
けれど、いざ仕事のことになると、上手くいかないことばかり。

仕事の内容が大きく変わった訳ではない。
職場が変わり、相手にする人たちのニーズが少し変わった。
それだけなのに。
毎日奮闘する日々が続いている。


2、3日前。
職場で関わっている人の一人に、こんなことを言われた。
「(私の名前)さん、ぼーってしてるよね」
「無一郎みたい」

無一郎という人物をこの時、初めて知った。
鬼滅の刃に出てくる時透無一郎というキャラだ。
私が?という顔をしていると、

「鬼滅の刃の時透無一郎ですよ。」
「空を見上げて、“何だっけ、あの雲の形”とか言ってるんです。」  

喜怒哀楽が少なく、落ち着いた雰囲気のキャラなんだろうなということは、なんとくわかった。
そしてそれは、私が他者に与えている印象と限りなく近いということも。


弁明する訳ではないが、ぼーってしているつもりは一瞬足りともない。
少なくとも私の意識の中では。


感情表現が乏しいことを、これまで何度も指摘されてきた。
歳を重ねるにつれて、自分でもそれを認識し、改善したいという強い思いをもって向き合ってきた。


しかし、その喜怒哀楽の少なさが仕事の現場で、いくつもの壁を作り出していた。

これまでも壁はあったけど、今は打ち破るよりも先に、次々に新しい壁ができてくる。


20数年で培われてきた〈わたし〉を、簡単に塗り替えられるとは思っていない。
そんなのわかっている。
今の自分も好きだし、なりたい自分も好き。

ありのままで話せる自分に、
どうやったら出会える?
いつになったら出会える?


この気持ちを一人で全部受け止めるのは、
難しかった。



支えてくれる人がいるって、奇跡だと思う。
生かされていることに感謝するばかりの休日だった。

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