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夫とお買い物デートレポ:ジュエリー編

告白します。

実は…数か月前に、ジュエリーをですね、皆さんに黙って購入してしまっていたのですよ…
何を買ったかですって?

ベタ中のベタなんですが、ヴァンクリーフ&アーペルの、これまたベタなアルハンブラのブラックオニキスのネックレスでやんす。

こちらの記事で書いている通り、だって抜群に似合っちゃってたんだもの!

たいたいちゃんがオニキスに似合うんじゃない。
オニキスがたいたいちゃんに似合うんだ。


…そう、夫が言うもんで。(夫も夫の発言をスッと受け入れる私もどちらも狂ってる)

当時は購入しなかったペンダントがずっと頭に残っていた折、父が普段子育てと仕事を頑張っているからという理由で一世一代の資金援助を申し出てくれ、ありがたくもそれは私の手元にやってきた。

近くで見ると精巧!チェーンも光る光る

つやつやに黒く輝くオニキスを見るたびに毎夏日焼けで真っ黒になったパパを思い出すからね(なんだそれ)

ヴァンクリでネックレスを購入すると、1年以内であれば無料で最大5センチまでの長さ出しが出来る。
冬場、薄手のタートルニットに合わせるために、今回4センチの長さ出しをお願いしてきた。
長さ出しのおススメは断然4センチだ。
そうすると、長さ出し前の通常の長さである42センチと46センチの2種類の長さで使えるよ。

ということでデパートに赴き、様々なお店を見て回るうちに私は一つのことに気がついた。
どのお店に入ってもまるで貴賓のように恭しく温かく迎えられるのだ。

ふと自分の手元に視線を向けると、私の右手人差し指の上でイエローダイヤのリングがデパートの照明を受け、まばゆいばかりに輝き、富の可能性を示唆している。(あくまで可能性だが)
なるほどこれかと合点した。

もちろん高価なジュエリーをつけていようがいまいが家族や友人、恋人から向けられる愛情の量は変わらない。しかし、見ず知らずの他人から向けられる眼差しと扱いが変わってくるのだ。
ジュエリーにそんな付加価値があったとは。

しかし、貴賓待遇である私達夫婦のお財布は貧民なのでデパートの皆様方の期待には応えられない。すまぬ。

実は今回のメインイベントは、ブルガリのジュエリー「ディーヴァドリーム」を見に行くことでした。
またジュエリー!?財布に余裕がないと言ったそばから!?

へえそうなんです、人生で初めてティファニーで大物ジュエリーを購入して以降、寝ても覚めてもジュエリーを夢想するようになったアラフォー女がここにいるのです。
これは、いわゆる遅咲きの狂い咲きというやつだろうか。

次から次へ欲しいものが無限に湧いて出る。

だって、キラキラ輝くものって綺麗じゃない!?

綺麗なもの、欲しいじゃない!?


このようにシンプルな理論はシンプルゆえに抗いがたい強力な力を持つ。

ブルガリのディーヴァは画像で見るより実物が100倍魅力的だ。
白蝶貝のピアスなんて、画像で見るとなんだか凡庸というか、ちょっと間が抜けているというか。。。そう思っていた時期が私にもありました。

実際に身に付けディーヴァの本気を目の当たりにした暁にはもうひれ伏すほかない。
自らの美しさに蓋をし世を忍んでいた絶世の美少女が100年の眠りから目を覚ましたような、はっとする瑞々しさ。

ぱっとしないなんて思っていた白蝶貝は私の耳元で俄かにうるうると輝き出し、角度によってピンクだったり緑だったりちらちらと虹色を見せる。
魅入っているうちに気が付いたら30年くらいあっという間に経っちまってあたしゃすっかり白髪の老婆じゃよ。…みたいな魔力がある。

いつかヴァンクリーフのオニキスのピアスを買ってネックレスとセット使いしようかと思っていたが、これはやばい。
夫も私もディーヴァのピアスに心を撃ち抜かれている。
好機を逃さずベテラン店員さんが我らの背中を強く押す。
「実はこの扇の形、付けてみると意外と似合う似合わないがはっきり出てくるんですよ。お客様小顔でいらっしゃるし(←審議!)輪郭もきれいだし、お耳の位置、角度、ピアスの穴の位置も抜群で、ピアスも喜んでいるわぁ」

え?耳の位置までディーヴァ向き?
これって運命?

「こんなにお似合いになる方にご紹介出来て私、今日出社してきて良かったです!」
躊躇なく誉め言葉を受け取ることに定評がある私もこれにはさすがに苦笑い。

「ディーヴァって女神という意味があるんです。お客様は旦那様、ご家庭の女神ですから!」
ブルガリ歴二十余年というベテラン店員さんのセールストークは過剰にも程があると言わざるを得なかったがせっかくなので一言一句漏らさず受け取る。

気が付いたらピアスをお包みしてもらっていた。

白蝶貝は天然のものなので、輝き方や色の出方に個体差がある。
欲を言えば複数の個体から選ばせてもらいたかったが、お店にあるのはこれが最後の一つであるらしく断念。

基本的には出会ったものが縁だと思っているため、ありがたくこちらを頂戴する。
片方はピンク味がやや強く、もう片方は緑っぽさがやや強く、色味の違いが僅かに気になっていたが、まるでこれ、キキララみたいじゃない!?

向かって左がキキ、右がララ

思いついたが最後、すっかり手元の個体が愛おしくなった。

これに合わせて次の価格改定前にネックレスも絶対絶対手に入れる決意。

ディーヴァのネックレスを手に入れた暁には今世は自分で高価なジュエリーを購入するのはこれで最後と決めた。

イエローダイヤにヴァンクリにディーヴァのピアスとネックレス。
自分の独身時代の貯金から購入しているとはいえ、今の私の生活水準には明らかに分不相応だ。

あ、「私に」分不相応だと思っているわけではない。
この世のすべてのキラキラを身にまとうべき女、それが私である。

あくまで現状の生活水準には不相応であると。

もし次に私がキラキラ光るものを手に入れることがあるとすれば、それは夫がいつか再びお金を稼げるようになった時かな。

夫は私を「いいとこのマダム風」に仕上げるという野望を胸に秘め、ただいま割と難関な資格取得に邁進している。

数年前は、好きな漫画ですら読めなくなるほどの鬱状態だった夫が、何やら小難しそうなテキストと毎日格闘している。

彼が家族を幸せにしたいという気持ちで日々努力している姿勢を目の当たりに出来ること、今はそれだけでも嬉しい。(将来キラキラをどっさりプレゼントしてくれると更に嬉しい)

過大な期待はせずに、とりあえずは今世で私が手に入れたキラキラたちを一生大切にすることをここに誓う。


あとほんのちょっとだけ…続く。


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