やさしい不登校入門 ホラー作品を制覇しよう
ああ、やっぱり死にたいな。
死にたいな。
死のうかな。
死
死
死に
死ね
死のう
そんな所まで来ている人へ。
ちょっとしたライフハック、いや、デスハックです。
リストカットをしたり、希望と厭世的憎悪が混ざった激情と共にあった中高生時代だったけれど、私が一番ギリギリだったのは、20代前半の時でした。
私が自分を繋ぎ止める、愛を…愛する人を、自分で遠ざけて、戻れなくして、戻ろうとしても、手遅れで、一人になった時。
色々用意をしてクリスマスイブに泥酔凍死を試みたけれど、失敗。意識のない間に自分で自室の布団に入って寝ていました。この一件には不思議が残りますが、それについてはまたの機会にします。
次に実家に戻った私は、練炭を買いました。
15キロくらいあって、担いで電車に乗って、死ぬほど重かった。
部屋に練炭があることは、思いがけず私を慰撫してくれました。
練炭は処方箋ではないのだけれど、そんな風にいつでも選択肢がある生活を送っていた私は、ある夜自室のテレビで放映されている映画『リング』を観たのです。
『リング』を観るのは何度目かでした。
ホラーやオカルトは元々好きだったけれど、その理由はもちろん、怖いからでした。
しかし、その時に観た『リング』は、以前と全く違うものを感じさせました。
「はー、前は凄く怖いと思ったのに、今はあんまり怖くないな。自殺を試したせいで死への恐怖が薄らいでるんだ」
私は、ホラーの「逃げたくなる恐怖」が失われてしまったことに気付き、それが惜しいと感じました。
「辛さを忘れさせてくれる刺激が欲しい」
あんな恐怖が感じられたら、死にたいという気持ちが忘れられるかもしれない。
もし怖さに出会えないとしても、恐怖の薄らいだ今なら、目を背けずに存分にホラー作品が味わえる。
それからの私は、ある時は真っ暗な自室で、ある時はネットカフェで、ヘッドホンをつけてホラー映画を鑑賞するという趣味に明け暮れました。
『リング』シリーズ
『呪怨』シリーズ
『着信アリ』シリーズ
『女優霊』
『仄暗い水の底から』
ハリウッド版『リング』
『エクソシスト』
『サイレントヒル』
『オーメン』
『ミザリー』
『ヘルレイザー』
『ザ・セル』
『キャビン』
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』
上に挙げた作品は観た時期が前後するものもあります。また、一部ホラーではないジャンルも含まれるかもしれません。
圧倒的に怖いのは日本のホラーです。
イギリス映画の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』もお気に入りです。
ブレアウィッチは字幕なしで観るものだと思います。「拾ったテープを観てる感」が大事で、字幕があるとどうしても「作りもの感」が出ますから。
ホラーゲーム
ホラーゲームは、もっと前から親しんでいました。バイオハザードシリーズは2や3を、クロックタワーは2の思い出があります。
しかし、なんと言っても和風ホラーゲームのSIRENと出会えたことは幸福でした。
思い入れについては勢いで書いた記事があります。
君は私よりも、私は君よりも。
気がつけば私は、ホラー作品に深い癒しを感じていました。
ホラー作品には雰囲気というものが何よりも大事で、良いホラー作品には繊細で趣があり、時には優美です。
その霊は、私よりも寂しいだろうか。寂しさならあなたより負けるつもりはない。
あの霊は、私よりも優しいのではないか。残酷さでは君に負ける気がしない。
あなたはなんだか、素敵ですね。
生きている人間のほうが怖いです。
私は私自身のほうが怖いです。
以前よりずっと、親近感を覚えてしまう。
私が、私なりにちゃんと死ぬことを試してから、失ったものと、得たものです。
死は誰もが初めてだから
もし君があなたが、死を実行しようとしているのであれば、ホラー映画を観て予習して下さい。
自分が死のうとしているのに、フィクションが怖くて目を瞑るとか、論外です死なないで。
遺体に関しても気になります。ホラー映画に出てくるような遺体になってしまうとは、あなたのその指の形が、新鮮な血液が循環する滑らかな手首が、いたいけに動く脈動が、潤んだ眼球が、もったいない。
だから、グロ画像を沢山検索しましょう。
2ちゃんねるか5ちゃんねるのオカルト板にも行って、よく学びましょう。自殺するとどうなるか、というスレもありますよ。怖くて見れない画像スレで回答しましょう。オカルト板は文化カテゴリですよ。
とにかくあなたは、死ぬには予習が足りないんじゃないかな。
ちょっと映画で予習してはどうかな。
ずっとずっと予習してはどうかな。
( #やさしい不登校入門 シリーズ色々書いてます)
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