「早く着きすぎる」って正しくは「着くの早すぎる」やんな?

タイトルにもある「早く着きすぎる」っていう言い回し。

めちゃくちゃよく聞くけど私はずっと違和感やった。

というか間違ってるよなこれ、って思ってた。

「〜すぎる」っていうのは、動詞に付くもんじゃないやろと。

やけど、「着くの早かった」と「早く着いた」じゃ、なんとなく相手に伝わるニュアンスに違いがある気がする。

たぶん「早い」ってことを先に相手に伝えたいから、「早く着きすぎた」って言ってしまうだけで。

これは誤用なんやと思ってた。
前まではそう思ってた。

いやこれが誤用なのか正解なのかっていう答えが見つかったわけではないんやけど、ふと深く追及して考えると

あれ??誤用じゃないかも??

って思う理由が何個も浮かんできた。

そもそも、「〜すぎる」が動詞につかへんっていうのは間違いなく間違ってる。

食べすぎる、寝すぎる、歌いすぎる

このへんはまったく違和感のない使い方やから、動詞に「〜すぎる」を使うことはおかしいことじゃない。

けど、「着きすぎる」が違和感やと思うのは、これがいわゆる『瞬間動詞』やからなんやと思う。

立つ、(テレビを)つける、開ける

このへんの動詞は、その動作の瞬間的なところを表してる言葉であって、継続的な意味がない。

「テレビつけすぎ!」

ってお母さんに怒られることはあると思うけど、そもそも「つける」っていうのは、リモコンのボタンを押すその一瞬の動作を表してる動詞であって、この言葉通りに取るとしたら、リモコンのボタンを連打してるみたいな感じになってしまう。

「着く」も目的地に到着したその瞬間を表す動詞であって、「着きすぎる」っていうのは…何回も目的地でジャンプしたりでもすればええんやろか…?

でも「テレビつけすぎ」にはそこまで違和感を覚えへんし、
同じように「窓開けすぎ」「立ちすぎ」も「早く着きすぎた」ほどの違和感を感じへん気がする。

ってところまで考えると、何が正解なんかわからんくなってきたわけなんですよね。

結局言葉って時代とともに広く使われてる言い方とか言い回しが正解になっていくわけやし、
「早く着きすぎ」が現段階で正解なのか不正解なのかはわからんけど、もし誤用でも、近いうちに正しい使い方になって全然おかしくないなと思う。

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