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人のテニスボール勝手に使いネキ

今日は、ぷんたと2人で少し遠めの公園に行った。
前回の妊婦検診で、歩いていることを褒められてめちゃくちゃ嬉しかったので、どんどん歩きたくなった。
先生!!私、今日も歩いてます!!

私たちは公園内のドッグランを目指した。
ドッグランに到着すると、ぷんたが地面に転がっていたテニスボールを咥えて遊び出した。
このドッグランは、テニスボール以外のおもちゃの使用が禁止されている。

ぷんたはテニスボールをすごく気に入った様子で、『絶対に離しませんぞ』という意思が伝わる抱え方をして、テニスボールを愛で始めた。
たまに、ぷんたがテニスボールを地面に転がすと、私はそれを拾って投げた。
ぷんたは、はしゃいでボールを追いかけに行き、咥えて私のところまで持ってきた。
それはまるで絵に描いたような犬と人間のボール遊びだった。


私が遠くに投げたボールを、ミニチュアシュナウザーの子がキャッチした。
ぷんたは早くも疲れ始めていて、遠くに行ったボールを見てすぐに諦め、奪いには行かず地面にペタリと伏せていた。
かろうじてまだ通っていた時代の中学ソフトボール部のノックで、外野なのに絶望的にキャッチできず校庭の端の端までボールを追い掛けていたときの私の気持ちと、ぷんたの気持ちは今同じだろうか?

ボールをキャッチしたミニチュアシュナウザーの子を微笑ましく眺めていると、飼い主さんがそのテニスボールを拾い上げた。
すると、「そろそろ帰るよー」と言い、肩にかけていた小さなポシェットにテニスボールを仕舞った。
私は座っていたベンチから即座に立ち上がり、飼い主さんのほうへ駆け寄った。

「すみませんでした!!!!!テニスボール、勝手に使ってました!!!!!」

テニスボールをドッグランの物だと思っていた私は、当たり前のように人様のテニスボールを使い、ぷんたと遊んでいたのだ。



あまりにも無礼なことをしてしまっていた。

「本当にすみません・・・。ドッグランのボールだと思っていて、勝手に遊んでいました・・・。本当にすみませんでした!!!」

すると、飼い主の女性は「いえいえ、良いんです!良いんです!」と言ってくれた。
そして、「とても気に入ってましたよね!うちにたくさんあるので、もし良かったら、これどうぞ。」と、なんとテニスボールをくださったのだ!!
人様のテニスボールを勝手に使い、はしゃぎ、自らを”絵に描いたような”と言って自惚れ。なんて愚かだと思った。
何度も頭を下げお礼を言った。

シュナウザーくんも、ありがとうございます。
テニスボールは、私とぷんたの宝物になった。
そうして引き続きそのテニスボールで、ぷんたと私は絵に描いたようなボール遊びを続けた。


帰宅してから、夫と買い物に出かけた。
ニトリへ行ってから、ぷんたのドッグフードを買いに行く。
向かっている途中、夫から、ペットショップ”ア●スト”の定休日を調べてくれと頼まれた。
「昨日も調べたじゃん!」
と私。
実は昨日も夫から頼まれてアシ●トの定休日を調べていた。
しっかりと調べて、”水曜定休”ということを確認していた。
なのに、また調べろと!?

夫は、多少細かいところがある。
でも、文句を言うほどの大変な作業ではないし、仕方なくGoogleでもう1度ア●ストの定休日を調べた。

「今日、やっぱりア●スト営業してるよ。水曜定休だって。」
「え、本当?俺、今日ア●スト一瞬だけ通ったんだけど、シャッター閉まってたと思うんだよなぁ。」
ペットショップで2部制とかあるんだ。珍しいなと思った。

「うーん、水曜定休だったかなぁ。ちょっと電話してみてくんない?」
と、夫。
何がそんなに心配なのか!?!?本当に面倒くさかったけど、夫は運転しているし、仕方なく電話をかけた。

「はい、アシストです。」
「(ホラ電話出るじゃん、ワンコールで出るじゃん!食い気味じゃん!やってるじゃん!)あの〜すみません。今日って営業されてますよね?」
「はい。営業しております。」
「あ、分かりましたー。ありがとうございます。」
「どうされましたか?」

どうされましたか?という返答が来ることは全然予想していなかったので、少し驚いた。
きっと丁寧な店員さんなんだなぁと思った。

「あっ、えっと、日中お店の前を通ったときに、シャッターが閉まっていたのでお休みなのかな〜と思って、確認の電話でした。」
「そうでございましたか。営業中でございます。えっと・・・ご予約などはされていますか?」
「えーっと、特にしてないです。(商品の取り置きのことかな?)」
「かしこまりました。本日、来店予定はございますでしょうか?」

ちょっと待って、アシ●トって、こんなに必死だったっけ?
相当、今日の客足が足りてないんじゃ?・・・失礼な心配がよぎった。

「はい!今日、伺う予定です!!」
なるべく客足を安心させたいと思い、元気に明るく返答した。

「かしこまりました。ご来店はお1人様でしょうか?」

ここでようやく、どうやら今電話をかけている場所はペットショップアシ●トではないと気付く。

「あの、すみません。ペットショップのア●ストさん・・・ですか?」
「こちら不動産会社ア●ストでございます。」

私の間違い電話史上、最長通話時間だった。

隣で電話を聞いていた夫は、「やっぱりな。」というリアクションで
「アシ●ト、確か火曜定休だったはずだと思ったんだよな〜!」と言っていた。
(ちゃんと調べたところ、ペットショップのア●ストは確かに火曜定休でした。)
だから固執に定休日を調べろと言ってきたのだ。

私に頼むより、自分を信じ自分で調べたほうが確実に1日が上手くいくと思ったほうがいい。
これはもう、何年も前から友人や家族にも心からお願いしたいことだけど、面倒臭がりの他人任せだと思われたくないがゆえ、そんなお願いは到底できることではない。
そして今日のように、私は身内の1日を頻繁に遠回りさせている。


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