「収入がある自分こそ価値がある」と思っていた過去の自分
こんにちは、ライフコーチのけーじろです。
突然ですが、「自分なんて価値がないんだ」と思ったことはありませんか?
これは僕自身が会社員時代に、自分に自信がなかったりやりがいを見つけようと苦労して、下りがちなマインドで辿り着いてしまうものでした。
そうして、ちっぽけな自分への唯一の価値として捉えていたのが「自分の価値=お金(収入)」でした。
本気でそう思っていたし、それしかないでしょって思っていました。
でもこの価値観って、息苦しさを感じてしまうし、自分の価値を他のなにかに結びつけてしまうと苦しくなってしまいます。
そんな僕が、自分の価値=お金ではないと手放せていることについて綴っていきたいと思います。
「自分の価値なんてちっぽけだ…」
そう思ってしまう方へ、届きますように。読んでください。
お金こそ自分を示す価値だと捉えていた背景
「お金こそ自分の価値だ」なんて、かなりのパワーワードだなって自分でも思います。
でも、この価値観は子供の頃に知らないうちに作り上げられていました。
僕の両親は学校の先生でした。そしてじいちゃんも先生、おじさんやいとこも先生だったりと、周りには先生が多くいる環境で育ってきました。
これは先生に限った話ではないと思いますが、当時の先生(80's)は朝早くから夜遅くまで働き、部活があれば休日も家にはいない。そんな生活をしいた方が少なくなかったと思います。
子供の頃、周りの友人に
「お父さんお母さん、先生で良いなぁ。夏休みとかずっと遊べるじゃん。」
そう言われたのを覚えていますが、
「そんなことないんだけどなぁ」と思っていました。
学校が夏休みになれば、その分部活動が増えるので父(部活の顧問)は朝から家にはいませんでした。小さい頃はよく部活に付いていきましたが、バリバリ指導する父を見ていました。
母も休みといっても、プリントのまる付けや日直などがあって、友達が言うほど「家でのほほんとはしていないんだぞ」というのが僕の気持ちでした。
もちろん、小さい僕には我が家の収入なんてさっぱり分かりませんでした。でも、子供ながらに「大人はバリバリ働くものなんだ」
そう思うようになっていました。
そんな中、母は専業主婦の叔母(母の姉)のことを
「働いていないから羨ましい」
と言っていたのを覚えています。
これは叔母自身も、働いていないことに対する後ろめたさのようなものを感じていたんだと思います。幼少期ながらに、親戚で集まって学校や仕事の話をしている時、そっと隅の方にいた叔母の姿を思い出します。
そんな環境で育った僕は、「働いてお金を稼ぐのがかっこいいんだ」という価値とともに、「働かないのは恥ずかしいこと」という常識が芽生えていたんだと思います。
働いてお金を稼いだのに満たされない心
入社から2・3年は、ひたすらがむしゃらに働いていました。残業はもちろん、休日出勤したり自宅でも顧客との電話会議をしたり、オンとオフの切り替えはほとんどない生活をしていました。
休みの日には、疲れ果てた身体を休めてまた仕事に向き合う。それでも働くことで自分を繋いでいったような気がしています。
そんな僕も、結婚して上の子が生まれると、生活や心に変化が訪れていきました。
仕事はそれまでとほとんど変わらず、夜遅くまで働いていたので帰宅する時には、玄関をそーっと開けて入っていきました。コソ泥か忍者ですね。
妻が育休を取らせてもらっていたので、育児のほとんどを任せて自分はひたすらに働いて帰る。そんな生活をしていましたが、ある時思ったんです。
”働いて収入を得てきている。働かないと価値がないって思っていたけど、家に帰ると何も生み出せていない。子供も全然なついてくれない。”
何のために働いているんだろう・・・。
実は妻が育休を取得する時に、僕も育休をとろうかと話し合ったことがありました。その当時には、まだまだ男性が育休をとることに「は?働けよ」なんて声も聴いていたので、最終的な覚悟に至らなかったんです。
それと収入への不安もありました。
2人で育休だと生活が厳しくなる。色々ありましたが、結果的に妻のみ育休を取ることになりました。
子供が生まれた頃は、働いて家族を養っていくんだって意気込んでいましたが、一向に懐かない我が子や、ワンオペに近い状態の妻を近くで見ていると、働いてお金を持って帰るのが当然でしょ?って思っていた価値観が変わり始めたんです。
そうしてだんだんと仕事も忙しくなって、家でも落ち着かない日々を過ごしていると、妻に当たったり子供にイライラすることが増えていきました。
「あれ、何か描いていたワーキングマンと違う」
「働けば家族を養っていけるんじゃなかったの」
僕の中の常識はいっきに崩れ去り、むしろ今の自分には意味があるのかと感じていました。自分を追い込んでいたものの根底に、働いてお金を稼ぐことこそ自分の価値だと思っていたものが、家族を通して価値観が変化していったんです。
その瞬間から、自分がちっぽけに感じてしまいました。
価値を見出すための”人生の棚卸し”
この辺りから、”自分の価値=お金”ではないんだと気づきはじめました。でも、もっと自分と向き合うのには数年かかりました。
それから数年後。
身体を壊して休職してから、ようやく自分と向き合うことになります。
休職してお金を稼いでいない自分と向き合って、「何やってんだ自分は」と責め続けたし、家族への申し訳なさがこみ上げてきました。
そんな中でも、妻は僕を責めたりはしなかったし、いつかはこうなるだろうと思っていたと言っていました。それくらい、当時の僕は周囲から見ても様子がおかしかったんです。
妻や同僚から見ると、上司との関係性が最悪だったと言われました。それも確かに一つの要因だったと思います。
でも、本当に向き合うべきはそこじゃないことを僕自身は気づいていたんです。”上司が悪い”って一言で終わらせてしまえば、全て完結するのか。そうじゃないし、環境を変えたとしても自分自身は何ら変わらないことを気づいていました。
「自分の価値=お金」
この価値観と向き合わないことには、転職や独立してもきっとまた苦しむ。そう考えるようになっていきました。もうこの頃すでに、”お金が全て”なんて自分をジャッジすることはなくなっていました。
身体を壊して、ようやく自分と向き合えるようになったのは、ちょっぴり皮肉にも感じましたが。でもこの思い込みや価値観を握りしめたままでは、もしかすると今もまだ自分自身、息苦しい人生を歩み続けていたかもしれません。
人生を振り返り、自分と向き合う事が出来たことになったのは、辛い想いが偶然ではなかったと思っています。それも含めて、”人生の棚卸し”が僕にとって必要なタイミングでした。
今では、当時の上司との関係や、幼少期に感じていた働くことへの価値観に対して、攻撃的に捉えることはありません。人や環境のせいにするのは簡単なことだけど、手放したい価値観だと思っています。これは僕自身が体験から生成してきた”思い込み”だったから。
長い間握りしめていた価値観に向き合うことは、簡単なことではありませんでした。そもそも、どうしたらいいか分かりませんでした。気づいているのに何も出来ないのは、歯がゆいです。
そんな僕が何をしたか。
「もっと自分を大切にしよう」
そう思ったんです。
そもそも、自分の価値がお金で決まるわけでないんです。人生は選択できるように、価値観を手放すこともできるはず。
「人生の選択肢を自分自身で決めよう」
ここに辿り着いてから、自分の可能性を信じられるようになりました。
長い間抱えていたお金や働くことへの価値観を手放して、自分と向き合いました。キャリアコンサルタントやコーチングなどの対人支援の学びを始めたのは、対人支援という名の自己理解が始まりでした。その為にはお金を出すことも惜しみませんでした。自分の為に。
時には苦しみながらも、自分と向き合い寄り添う時間をかけてきたからこそ、クライアントさんや相手に全力で寄り添うことが出来るようになったんです。
そうして、今では独立してこうして発信活動をしています。
お金が全てだと思っていたら、おろらく起業はできませんでした。
自分と向き合い、生き方を追求したから今があって、自分の価値を決めつけることもなくなりました。
会社員の時に比べると、安定した収入には至っていませんが、価値観はガラッと変わっているんです。
よく子供を連れてコンビニに行くんです。コンビニに行くのが特別なことではないと思いますが、そこには10円でガチャガチャして出てくるガムがあるんです。子供たちは、毎回何色のガムが出てくるのかキャッキャしてレバーを回します。
「パパ、買ってくれてありがとう」
そう言って無邪気に喜ぶ姿を見ると、僕は自分の生き方が誇らしく思うんです。生きるために・自分の価値を示すために働いていましたが違っていました。
幸せは手の届く範囲にあって、自分と向き合うことで生き方や価値観も変わっていくんですね。辛い想いもたくさんしてくるでしょう。でも、そう思う気持ちがあるのなら、いつだって変われるし人生のシフトチェンジは出来るんです。
読んでくれてありがとうございます。
辛い想いも、紐解いていき自分と向き合って変えていきませんか?
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