科学の眼鏡をかけて花見をすれば
諸般の事情により花見の自粛が呼びかけられている
ただサクラが咲くことには変わりない
ここで園芸学専攻の私が科学の眼鏡をかけて花見をしてみようと思う
みなさんも一緒に花見を楽しみましょう!
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花が咲く
これは植物が受粉をするために起こす現象だ
そのために植物は花弁の表皮細胞を肥大させる
この細胞肥大をおこすためにアポプラストにある酵素が細胞壁をゆるめる
そして細胞内の液胞に糖質を蓄積させ、浸透圧が高まることで液胞が膨らむ
その結果が開花というわけだ
この過程を考えるだけで毎年のように見てきたサクラの花でもちょっとした感動を覚えるなー
って、あれ?今年はサクラの色がちょっと薄くないか?
あまりアントシアニンが合成されていないのだろうか…
それとも花弁表面の細胞に凹凸が少なく光の乱反射が起こらないため色が薄く見えるのか…
そもそもアジサイとかはアルミニウムが可溶態になって液胞に入ってくるかどうかで色が変わる土壌pHに依存しているタイプだけれど、サクラはあとから色素が生合成されて色づくタイプであってるよな…
まぁそれなら紫外線さえ浴びればアントシアニン合成が進んでいる色づいてくれるだろう
ここばっかりは考えても解決しないからあとで調べてみよう
それはともかく、花見をするならサクラはやっぱりソメイヨシノに限るな!日本人の心だ!
こんなに花を咲かせて虫に必死にアピールをしているしきっと虫が花粉を運んで、受粉して、受精して、種ができて新たな個体が…って、あ……
ソメイヨシノは栄養生殖で増やしてて日本のソメイヨシノは全部同一個体なんだった…
サクラは自家不和合性をもってるからソメイヨシノ同士じゃ交配できないじゃん…
サクラは綺麗に咲いてあっという間に散ってしまうところが切ないと言われるけれど、ソメイヨシノは交配できないのに頑張って花を咲かしているところもまた切ない
そりゃな、たまに他品種と交雑したくなっちゃうよな
お前は悪くない
それで固有品種の遺伝子撹乱がーっていわれたってそれはそこに植えたやつが悪い
俺はソメイヨシノの味方になってやるぞ
まぁ飲もうぜ
今日は俺が付き合ってやるよ…
ほら他のみんなもお前を慰めるために一緒になって酒盛ってんだぜ
ほら、乾杯
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花見ってこういう意図でやるんですよね
皆さんは誠に情に厚い方々だ
このブログはヨビノリたくみさんの記事『科学の眼鏡で世界をみれば』を参考にして書きました
私もこんな眼鏡を手にいれたい!
と思いながら日々いろんな勉強に励んでいます
みなさんも各々のもった眼鏡をかけて世界を見てみてはいかがでしょうか
それでは
ヨビノリたくみさんの記事はコチラ
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