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実は世界なんて全然見えていない件


書籍やらブログやらcakesやらでは、私がマレーシアに来て、いろいろ見聞きする中で、常識が壊れていったと書いています。

「真実」なんてどこにもないというお話

書籍を出してから、ずっと気になっていること。

それは「では私が見ている現実は一般化できるのだろうか」ってことです。

ちょっと何かを発言するとTwitterなどであっという間に拡散されてしまい、それがまるで真実のように語られる。けれど、それはちょっと違うなっと思うのです。

例えば、私の本を読んだ人からは「マレーシアはいい人ばっかりの素晴らしい国なんですね」なんて感想が来たりします。「それは違うよ。まだわからないよ」と言いたくなります。

私は自分の周りのことを少しだけ意図を持って切り取っただけ。断片的なものからは全体像が見えません。良いことも悪いことも書け、読者がある程度は固定しているという意味で、おそらく唯一、一番私が思っていることを伝えられるのがこのnoteの定期購読マガジンかなっと思います。

先日ご紹介した「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」(日経BP)では、どの階層を見るかで、同じ国でも生活ぶりは全然違うという話が出てきます。

私はクアラルプールに住んでいて、ここに住む人は8割が中間層だといわれます(博報堂がデータを出していました)。私の生活圏にはメディアやPR、学校関係者が多く、趣味はオーケストラで、KLで一番高いと言われるジムに入っています。

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