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ホームスクーラーの勉強方法のヒント

こんにちは!

今週から、学校が突然お休みって方、いると思います。
突然の「自宅学習」で戸惑っている先生・保護者の方、多いかもしれません。

我が家の中学生、すでに2年以上、マレーシアでホームスクーラーをやってます。そんな経験から、我が家の学習スタイルを共有してみます。海外で事情が違うでしょうが、何かのヒントとなれば幸いです。

ホームスクーラーとは何か

マレーシアには学校にいかないで学ぶホームスクーラーが急増中。
完全自宅学習のタイプと、塾みたいなスクーで学ぶタイプ、いろいろです。

我が家は学校を辞め、フリー・スクールに毎日行ってますが、やることは自分で決めてます。

やることは、

「単元を決め、わかるまで学ぶ」
好きなことを突き詰める

の二本立て。

ホームスクーラーと言っても、たいていが、どこかの国のシラバス(課程)に合わせます。学習の順番は、どの国のどの教育体系を選ぶかで決まります最終的にどこもほぼ似たり寄ったり。そしてホームスクール生も試験が受けて合格すれば、学校の卒業資格はもらえます。我が家はイギリス式を選んでいます。

学科の学習では、好きな教材を選ぶ

学ぶ単元が決まったら、動画でもテキストでも自分が「好きなもの」を選んで学習する、が基本です。

英語の場合、ネットには山ほど学習動画があり、好みがわかれます。
人気は「カーンアカデミー」。マレーシアで知らない子はいないのでは。サルマン・カーンという人が始めたNPOで、小学校から高校課程までほぼ全教科、一通りの自習ができます。全て無料で、GoogleやAT&Tが出資してます。

息子によれば、学校の授業よりも「ムッチャわかりやすい!」そう。
自分がわかってるところは飛ばしてどんどん先に行けます。
彼が学校を辞めたのはカーンアカデミーによるところが大きいです。

難解なものは何度も繰り返せますし、わかるところはすっ飛ばせるので、全員が違う単元を学習することになります。わからない言葉はその場で動画を止めて調べるので、落ちこぼれません。

これ、うちのスクールは「アダプティブ・ラーニング」って言ってますが、要するに、学習者のレベルに合わせて学ぶ。

ホームスクールの先生の役割は、わからないところの質問に答えるだけ。
なら、遠隔でもできるのではないでしょうか。Quoraなどの質問サイトも使えます。

ちなみに、他にもいろんな動画があり、世界中の数学者が出てくる「Numberfile」とか「TedEd」「Vsause」などが人気。Numberfileは高校課程にはあんまり関係なさそうですが、「数学科にいくと何を勉強するか」がわかり、モチベーションが上がるらしい。

日本でだったら、この辺がいいかも。

探究学舎は小学生の頃、息子がたまにみてました。

Wikipedia学習法もある


しかし、最近の息子はテキストベースに移行してきたっぽい。

一時は、Wikipedia学習法ってのをやってました。
こちらも最初に勉強したいトピックを決めます。息子の場合、授業などで気になった言葉(「相対性理論」「複素数」など)をピックアップ。

Wikipediaをみながら、トピックの中でわからない単語を(いっぱいあります!)一つずつ、リンクを辿って読んで、理解していきます。理解しにくければ、英語の質問サイトQuoraなどを検索します。それでもわからなければ、Youtubeで動画を探します。英語だと、説明動画がたくさん出て来るそうです。好きなのを見て、理解を深めます。これは息子のnoteで、英語でメモを書いていったり、イラストを添えたりして理解を深めてるそうです。

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英語学習

何度も書いてますが、語学の初心者ならDuolingoはとっつきやすくて良いです。ゲーム感覚で基礎ができます。我が家はこれで中国語をやっています。

実は息子はマレーシア人と比べて英語があまり得意ではないです(普段は日本語です)。
そこで、マレーシアでも英語ができる日本人中学生に聞いたら「ドラマしか見てないよ」と言っていてびっくりでした。彼は本を読むのが苦手なのですが、それでも試験で良い点が取れてるらしいです。

プログラミング

息子の学校はプログラミング教室なので、割と真剣にやっています。

こちらは、動画にチュートリアルがゴロゴロ転がってます。ほぼ英語です。

チュートリアルで一通り覚えたら、PythonやJavascriptでシミュレーションしたり、ゲーム作ったりできます。
最近の息子は、C言語でゲームを作り始めました。

また、プログラマーがコードを保存し、公開できる「Github」やプログラマーのQAサイトである「Stack Overflow」が必須。
特に、プログラマーが質問と回答を交換し合うサイト「Stack overflow」は何か疑問があったら年中覗いているようです。

ちなみに、今のホーム・スクールからは「Stack overflowで1日に一件は他人を助けるように」という指令が出ています。

他人のコードの間違いを探したり、質問に答えたりする。
学びも多いし、評価によってポイントがもらえる。
さらに、Stack Overflowには転職サイトがついてます。「どんな質問をして」「どんな質問に答えたか」を公開して、企業にプログラマーとして応募できるわけ。もうそのまま就職したら? って思いますね。

ただ、欧米圏では優秀なプログラマーは大体青田買いされてしまうので、この求人で応募する人は少ないんだとか。

MITのオンライン・コース

最近は、MITのオンラインコースが無料で公開されているので、ここでPythonのコースを見ているそうです。

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