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百聞は一見に如かず、百見は一考に如かず、百考は一行に如かず‥

皆様お疲れさまです。

久しぶりの更新になります。年度末、何かと忙しい方も多いと思いますし、異動もなく身の回りの片付けをして新年度の人事の発表を待っている状態の少しモラトリアムっぽい期間をお過ごしの方もいらっしゃると思います。

私は、今年度の年度末は例年以上に忙しく過ごしていました。

そんな中、ちょっといい表現を聞き、教育について考えたりすることもあったので記事にしています。

それが冒頭の一節。

百聞は一見に如かず、ということわざは皆さんご存知だと思うのですが、実はこれには続きがあるようです。

百聞は一見に如かず
百見は一考に如かず
百考は一行に如かず
百行は一果に如かず
百果は一幸に如かず
百幸は一皇に如かず

意味は以下の通りです。

聞くだけでなく、実際に見てみないとわからない
見るだけでなく、考えないと意味がない
考えるだけでなく、行動するべきである
行動するだけでなく、成果を出さなければならない
成果をあげるだけでなく、それが幸せや喜びにつながらなければならない
自分だけだなく、みんなの幸せを考えることが大事

教育現場(特に授業という観点)で考えると、常に意識したいのは3つ目~4つ目くらいでしょうか(もちろん最後までできる集団にするのが理想ですが)。

百聞は一見に如かず、という観点では、教材や教具の使い方だったり、例の提示のしかただったり、(生徒の生活経験に依存するところはありますが)実際に見たことがあるものと結びつけて納得させるというイメージでしょうか。

もちろん、見たことがあるだけのものよりも、やったことがあるもののほうが記憶にも強く残るでしょうから、実物に触れるというのは大切だと思います。

理科という教科の特性から考えると、やっぱり実験や観察ということになってくるでしょうか。

様々な現象を頭の中だけで理解する、イメージするというのは厳しい場面も少なくありません。

それを、どうやって見せるのか、そして納得させられるのか。

授業時数と生徒の理解力と、安全性の確保の観点も合わせて考えて、どこまで実験や観察をさせてあげられるのか。

我々教員の、授業デザイン力が試されるのではないでしょうか。

欲張りすぎて、生徒の理解が追いつかなくても意味がありませんし、基礎基本ばかり徹底していても知識に活用力・応用力は育っていきません。

そして、後者は短期間で力をつけさせるのはかなり難しく、日頃から訓練していないとなかなか伸びていきません。

この成果を測るのがテストの類でしょうか。

業者テストでも定期テストでも、しっかり自分の実力がついてきていることがわかると生徒側のモチベーション維持につながることもあります。

テストに対しては様々な意見も見かけますが、はっきりと数値化されていてわかりやすく自分の出来を確認できる側面はあると思っています。

聞いて理解して、見て納得して、やってみて更に理解を深め、テスト等で結果も出す。

このあたりまでのサイクルが常に回せていけるといいなと思います。

結果として、我々教員のやりがいも満たされ、生徒や保護者の満足度が上がり、みんなが幸せになれると更にいいですよね。

これが百効は一幸に如かずにつながるのかもしれません。

そして、こういうノウハウをうまく伝えて学校全体をハッピーにすることができると、百幸は一皇に如かずとなるのかなと思いました。

中堅以上の教員だからこそ、できることもあるのではないでしょうか。

ということで、本日はちょっとしたことわざの一節(とその続き)から教育について考えたことを記事にしました。

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