他人を理解する~小説 ガラスの海を渡る舟~
※画像はAmazonより引用
いつもありがとうございます!小説『ガラスの海を渡る舟』について人が持つ特性の視点でお伝えします。
登場人物
主人公は特性をもつ兄(道)と兄に不満を持つ妹(羽衣子)です。その2人がガラス工房を経営することになる話です。
兄の考えや行動を理解することができない妹、逆に妹の行動を理解できない兄。
特性とは
人間は、様々な個性(特性)があります。音に敏感な人・集中すると周りが見えなくなる人・人の表情から心情をとらえるのが得意な人・コミュニケーション能力が高い人などです。その個性(特性)は大なり小なりにで誰もあります。自分以外の人の特性を知り、考えることが特性の理解の一歩につながります。
だれにでも見えない壁がある
他人を全部理解することは不可能です。むしろ自分のこともです。なんで自分はあんなことしたのだろう、あのときはとんでもないことをやり遂げることができたなどの経験をした人は多くいるはずです。
自分を全て理解することさえできないのに、他人を全て理解するのは到底できません。
ただ!自分や他人を知ろうとすることはできるはずです。無理だと思ってそのままにする(壁をつくる・バイアスをつくる)のではなく、知ろうと行動するのです。
知ろうと行動した先には
小説に戻ります。
人の感情を読み取ることが難しいが、素直に自分の感性を伝えられる兄(道)
幼い頃から兄に不満を持ち続けている・そしてコミュニケーション能力が高い妹(羽衣子)。
二人がガラス工房を経営する中、また親族との関わりから、それぞれの行動に悪気がないことやよさに少しずつ気付いていきます。お互いの考えを対話することで相互理解を深めていきます。結果それぞれの人生に好影響を与えていきます。
考えを対話することが自然と他人を知るための行動になっていたのです。
それぞれの特性
人それぞれに特性があります。特性はよさでもあるし時には課題にもなる。自分を含め、関わる人の特性を知ろうとすることで相互理解につながるはずです。
とても素敵な話でした。興味を持った方は小説をご一読ください。
参考文献:ガラスの海を渡る舟 寺地はるな PHP研究所 2021
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?