「ウクライナ危機」から私たちは何を学べばよいのか
学校を平和の砦にしていくために東京大学大学院教授 小玉重夫
問われる民主主義
ウクライナ問題で、民主主義について改めて考えさせられました。共産主義・社会主義圏の20世紀の思想的な遺産として、平等の実現や貧富の差の是正などの問題提起には一定の意味があると思いますが、全体主義や独裁という民主主義の根幹を脅かす国の体制をつくってしまった。それが21世紀になっても尾を引いています。
私たちは、20世紀の全体主義を十分克服し切れていません。民主主義とシティズンシップをどう考えて