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『水のかさ』の量感は、スプラトゥーンで学ぶ⁉︎

こんにちは。kohです。

前回の更新から時間が経ってしまいました。

反省、反省。

書きたいことはあるので、ちょこちょこ更新できればなと思います。

さて、今回は「量感」をゲームをしながら養ったことについてです。

「量感」とは?


「量感」という言葉、教育関係者じゃないと普段から使っている人は少ないと思いますが、皆さんはどうでしょう。

今回使う「量感」とは、あくまで算数用語としてですが。

以下、教科書を発行している啓林館さんからの引用です。

計器を使わずにある量の大きさの見当をつけたり,ある単位で示された量が実際の物でどれくらいの大きさになるかの見当をつけたりするための,およその感覚を量感といいます。
量感は,計器の選択を適切にしたり,計器の目盛りの読み誤りを直観的に判断したり,日常生活を合理化したりするために,大切なものです。

新興出版社啓林館

どうでしょう。

私も日常生活では使いません。

むしろ、大抵の大人は「量感」が、身についているから意識さえしないのかもしれません。

そんな「量感」ですが、子どもたちにはかなり難しい感覚なんです。

小学校の算数だと、水のかさ、長さ、重さ、面積、体積などですが、私の経験上、それらの量感は一朝一夕ではほとんど身に付きません。

えんぴつの長さ…15(      )

長さについては小2で習い始めるんですが、カッコ内に、mmやmなんて普通に書いてきます!

そういうえんぴつもある!っていうなら別ですが、大体cmだろーなって感覚、もしくは常識、か、な、り、ないです。

もともと「量感」がある子もいますし、すぐに身につく子ももちろんいます。

重要なのは「量感」がないということが悪い、ということではない。それがこれまでの彼らの世界では使わなかった感覚ということ、無かった感覚、意識すらしてこなかった感覚ということです。

だから、それを授業で扱うんですが(笑)

それでも、身につけるのは難しいのが現状かなーと。

子どもたちを、みていてそんなことを思いながら、「量感」を養うには、「量感」をどうにか子どもたちの生活で活用させるには、楽しく身につけさせるには、、、と考える日々が続いていました。

ということで前置きが長くなりましたが、今回やっと少し閃いたのでそれを紹介しますね。

私の中では一応、結果も出たので。

「水のかさ」

今回紹介するのは、小学2年生で習う「水のかさ」、つまりL(リットル)、dL(デシリットル)、mL(ミリリットル)についてです。

小2だとこれまで、同じ大きさのものに移したり、コップいくつ分で表したりと色々工夫して水のかさを比べるということはしています。

ただ、共通の単位は習っていない、という状況です。

教科書でも「量感」を養うために、身の回りの色々な大きさの容器に入る水の量を実際に入れてみたり、調べてみたりします。

それで、身につく子も多いのでそれでいいとは思います。

しかし、私が目指しているのは、それが楽しいか、そして身につくのか、応用できるか、などです。

一番は楽しさ(笑)そして、一応調べるのはめっちゃ楽しいし、盛り上がる(笑)

ただ、私は更に楽しみたい!ってことで色々ゲームを考えて、やってみました。

私が「量感」を養わせるために行なったゲームは、

①この容器(ペットボトルやコップ)には何デシリットル入るでしょう⁉︎

②水の入った容器を上手に運べるのは誰だ⁉︎(スピードアタック、一滴もこぼさずに運ぶ)

③自分の陣地を広げよう!1リットルスプラトゥーン!

です。

どれも、「量感」を楽しんで養うことにつながるとは思います。

①は、どこでもやってそうですね。②や③は、ちゃんと説明しないと遊んでるだけになりそうなぐらい楽しいやつです(笑)

さて、順にゲームの説明をしていきます。

①この容器(ペットボトルやコップ)には何デシリットル入るでしょう⁉

身の回りの容器

①は単純に、身の回りにある容器、ペットボトルやコップなどにどのくらい水が入るのか予想してやってみる、というものです。

このゲームは、「量感」を養うゲームの中では先に行った方がいいと思います。

何故なら、このゲームやっていくうちにドンドン「量感」が養われていくからです。

例えば、一回目のコップには3デシリットル入ったなら、次のペットボトルには、5デシリットルぐらい入るのでは?という予想が立つ、という感じです。

ですので、予想は一回一回すると精度が増してきます。子どもも当てられるようになるので楽しんでいました。


②水の入った容器を上手に運べるのは誰だ⁉︎(スピードアタック、一滴もこぼさずに運ぶ)


体幹も鍛えられそう(笑)

②は、①で養った「量感」の強化、といった感じでしょうか。

①で、この容器にはどのくらい入るということがわかったら、次はこの水のかさの「量感」を体で覚えさせたいなーと思いました。

そこで、この水の入った容器を運ぶ、というゲームを行いました。

容器を上手に運ぶには、水の重さや体積を感じて持ち、溢れないように歩きます。

水の重さや体積を感じるのは、上手に運ぶ、というゲーム性から無意識的にくるものだと思います。

普段だとそんなことは考えもしないはずなので。

で、ゲームが始まる際に、この容器にはどのくらい入る、ということを確認してから始めます。

スタートとゴールを決め、水の入った容器を運ぶ。

どちらが早いから、どちらが上手に運んだかを競う。

この際、水をこぼす子ももちろんいるので、濡れても良い靴、服装だといいかもしれません。

今回授業した子たちは、濡れて喜んでいましたが(笑)

また、私は今回しなかったのですが、容器の形や入る量でポイントを変えてみても面白いのかもしれません。その方が、真剣に水のかさについて考えそうです。

③自分の陣地を広げよう!1リットルスプラトゥーン!


スプラトゥーン⁉︎

③は、最近子どもたちの間で流行っているゲーム、「スプラトゥーン」風のゲームです。

これも②と同じく「量感」の強化を目的に行いました。

まず、①や②で使用した水の入った容器を用意します。

そして、乾いた地面に1リットルの水をこぼしていき、どれだけ地面を塗らせたかを競います。

ですので、運動場などで行うといいかもしれません。

子どもたちに説明する際に、「敵のいないスプラトゥーン」と言えばわかる子もいそうです。

今回、子どもたちはスプラトゥーンを知っている子も知らない子もすごく楽しんでいました。

スプラトゥーンのように周りに水を撒き散らしている子、少しずつこぼして陣地を広げている子、足で広げている子もいました。

水の撒き方一つでも子どもの個性が出るなーと見ててこちらも楽しめました。

今回判定を厳しくはしなかったので、ゲーム性は低めですが、ゲーム性を高めるなら、1平方メートルの枠などを設ければ判定がしやすくなると思います。

以上、私が子どもたちの「量感」を楽しく養わせるために行なったゲームです。

紹介したことは、私が実際に授業で行なったゲームです。

子どもたちの実態に応じて、ゲームのルールや授業でとる時間等も変更してやってみてください。

他にも、学校ではできなかったアイデアがあるので今度書きたいと思います。

ゲームをした結果


では、こんなゲームをして実際「量感」は身に付いたのか⁉︎ということがみなさん、知りたいのではないでしょうか。

今回、その結果を知るための材料は、単元テストです。(一応、楽しいゲームだけでなくテストも行っています。採用しているテストは新学社さんのです。)

今まで見てきた感じだと、「量感」についての問題のクラス全体の正答率は、75%ぐらいでした。

それが、今回はなんと、、、

90%でした!

これは私の中ではかなり良い!
10%は悔しいですがまぁしょうがない。

またこれからたくさんの経験をして「量感」を身につけることに期待ですね。

ということで、小2の算数「水のかさ」の「量感」を身につけさせるために私が行なったゲームでした!

この記事が何か参考になれば幸いです。

授業や活動が楽しくなるアイデアがほしい、一緒に考えてほしいなどリクエストがあれば、ぜひ教えてください。

では、また!

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