子ども達のストレスをChatGPT で物語に昇華させてみた話
どうも、Kohです。
今日、ChatGPTを使って面白いなーと思った出来事があったので、書き残すとこにしました。
題名を読んで分かる通り、
子ども達と何気ないやり取りの中で、子ども達が思っていること、悩んでいること、不満不平を聞いたので、それをそのまま物語にして昇華してしまおう!
ということをしました。
では、その流れと、できた物語、そして私の感想を書いていきます。
ちなみに、昇華の意味をChatGPTさんに説明してもらいます。
主に三つの意味があるそうですが、今回は以下の意味で使います。
子ども達のストレスをChatGPTで昇華させるまで
授業で、最近の学校での生活を文章に書き表わす、ということをしていました。
低学年の子達は、
・休み時間に夢中になっていること
・できるようになったこと
・楽しかった実験について
などポジティブな内容しかありませんでした。
これは、まぁ予想通り。
しかし、高学年の子達は、なーんか微妙な面持ち。
・最近まとめのテストがあって、その結果が納得いかない。
・課題が多い。
こーんな、マイナス発言が目立つ。
挙げ句の果てには、
・母親が起こしてくれない
だの
・先生の靴下が派手
だの、関係ない話まで(笑)
それを軽く聞きつつ、授業内で文章は書き上げてもらった。
さて、その授業後の休み時間。
子ども達の口は止まらない。
子ども達が普段から思っていること、悩んでいること、不満不平が次々とでてくる。
それをパソコンに打ち込んで文字起こしし、それを見て爆笑。
という私には全然わからないことで盛り上がっていた。
その時、これも子ども達なりのストレス解消になっているのかなーと思った。
そして、よーく読んでみると独特が過ぎる文字起こし。
・南無阿弥陀仏
・鏡を見るたびにおもう、成仏祈願
・ウコンの力で強く生きろ
・ママが起きるとき「私もついでに起こして」って言ってるけど結局誰も起こしてくれない。だから私も諦める
わけわからん(笑)
でも、内心少し面白いとも思った。
もう少し手を加えてこのストレスを面白おかしく昇華させたい、とも思った。
そこで私は、この子ども達の想いをChatGPTに物語にしてもらい、昇華することを思いついた。
そんな流れでした。
出来上がった物語
まず、プロンプトはこう。
初めてChatGPTに物語を書いてもらうので、シンプルにしてみました。
では、完成した物語がこちら⇩
※題名はありません
南無阿弥陀仏
「南無阿弥陀仏って、何だろうね。」
放課後の教室。夕日に照らされた机の上で、彩乃(あやの)はふいにそう呟いた。彼女の隣には親友の理央(りお)が座っている。二人は同じ学級委員をしているが、性格は正反対だ。明るく元気な理央と、おっとりした彩乃。だけど、二人はなぜか一緒にいると心地よかった。
「またおじいちゃんが言ってたの?」
「うん。この前、仏壇の前で『南無阿弥陀仏』ってずっと唱えてたからさ。でも意味はわからないんだよね。」
彩乃は少し困ったように笑う。理央は机に肘をつきながら考え込んだ。
「なんかさ、呪文みたいだよね。何か願い事とかあるんじゃない?」
「そうなのかなぁ…」
二人はふと顔を見合わせて笑った。そのとき、理央が突然、彩乃の顔をじっと見つめた。
「彩乃ってさ、鏡を見ると何考える?」
「え?」
いきなりの質問に驚きつつも、彩乃は少し考え込んだ。
「…成仏祈願とか?」
冗談っぽく言ったつもりだったが、理央は真剣な顔で首をかしげた。
「成仏って、死んじゃった人がするものでしょ?なんか変じゃない?」
「うーん、そうなんだけどさ。私、自分の顔見ると、なんか『これでいいのかな』って思っちゃうんだよね。」
その言葉に、理央は少し驚いた。彩乃はいつもどこか達観したような表情をしている。けれど、こんな風に自分の内側を話してくれることはあまりなかった。
「彩乃は十分かわいいよ。あんまり気にしないでさ。」
理央がそう言うと、彩乃ははにかんで笑った。
ウコンの力で
その翌朝、理央の家で事件が起きた。
「ママ、起きるとき私もついでに起こしてって言ったじゃん!」
理央は怒ったように母親を見上げた。母親は寝ぼけた顔で、「ちゃんと起こしたわよ」と言い返す。
「起こしてないよ!今日だって二度寝したし!」
「まあまあ、そんなに怒らないの。ほら、ウコンの力飲んで元気出しなさい。」
母親が冗談めかして差し出した缶を見て、理央は思わず笑いながら手を振った。
「それ、大人用でしょ!いらないってば!」
結局、理央は自力で起きることを諦めるしかないと心の中で思った。「もういいや」とつぶやいて布団をはねのけた後、慌ただしく支度をして学校に向かった。
強く生きる
その日、学校で二人はふと将来のことについて話し合った。
「ねえ、彩乃。将来ってどうなるんだろうね。」
理央が机に突っ伏しながら言うと、彩乃は静かに窓の外を見つめた。
「私もわかんない。でもさ、強く生きたいよね。」
「強く?」
彩乃は一瞬考え込み、それから続けた。
「うん、たとえば…『ウコンの力で強く生きろ』みたいな?」
冗談っぽく言った言葉に、理央は一瞬ぽかんとしたが、すぐに吹き出した。
「何それ!でも、ちょっとわかるかも。なんか、自分の力だけじゃなくて、いろんなものに支えられてる感じ?」
彩乃は笑顔でうなずいた。その笑顔を見て、理央は改めて思った。彩乃は強く見えるけれど、きっとたくさんのことを抱えているのだ、と。
成仏祈願
放課後、二人は帰り道を並んで歩いていた。途中、小さな寺の前で足を止める。
「ここ、入ってみる?」
「うん。」
二人は寺の中に入り、小さな仏壇の前で手を合わせた。彩乃は心の中で何を願ったのだろうか。しばらくして、理央がぽつりとつぶやいた。
「ねえ、彩乃。成仏祈願って、もしかして自分のためじゃなくて、誰かのために祈ることなんじゃない?」
その言葉に、彩乃は目を見開いた。
「誰かのため…」
彩乃の脳裏に浮かんだのは、祖父の姿だった。病気で寝たきりの祖父が、仏壇に向かって静かに「南無阿弥陀仏」と唱える姿。きっと、祖父は家族の幸せを祈っていたのだろう。
「そうかもしれないね。」
彩乃の表情が柔らかくなったのを見て、理央は満足げに微笑んだ。
未来へ
その日の帰り道、二人は夕焼けの空を見上げながら歩いた。
「彩乃、私たちってさ、まだまだこれからだよね。」
「そうだね。でも、どんなことがあっても…強く生きていこう。」
理央が満面の笑みでうなずき、彩乃もそっと微笑んだ。その先には、二人だけの未来が待っている。まだ見ぬ明日を想像しながら、彼女たちは小さな一歩を踏み出した。
感想
どうでしょう。
私は思った以上のクオリティにびっくりしました。
そして、こんな無茶振りに対してしっかりと対応し、良い作品にしたことにもびっくりしました。
いやー、少しふわふわしていますが、しっかりとまとめたなーと。
主人公のキャラクターといい、内面といい、本当に小6女子2人っぽい。
会話の内容もリアル!
急に話題が変わったり、急に真面目になったりするのも!
念仏のことを知らないあたりは少し現実味は欠けていますが、そういう死や仏壇、仏教などに疎いのはリアル。
この思春期入り立て感。
この世のことが分かりはじめ感。
そして、未来への期待。
んー、面白い。
この物語は、子ども達にも共有しました。
反応はかなり良かったです。
何度も笑って読んでいました。
音読劇を始める子も。
印刷して欲しいと頼む子まで。
子ども達が喜んで読んでくれたので、日々のストレスは昇華されたのかなぁと思いました。
終わりに
生きてるだけでストレスが溜まる人もいる。
そんな中、上手くストレスを発散させれないとキツイだろーなーとも思う。
子ども達に直接伝えはしませんでしたが、こんなストレス解消法(ストレス対処、防衛機制)があることも知っててほしいと思いました。
なんか、高校の「倫理」の授業か大学の心理学の授業でやったなーと振り返っていました。
途中私の語りも物語風になっているのは、引っ張られたからです(笑)
少し寄り道をしましたが、また次回。