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京大リアルゼミ初回振り返り!


こんにちは!
10月4日日曜日に、京大リアルゼミ2020年度後期の初回が行われました。
今回の記事はその講義を簡単に振り返る内容となっています!


初回ガイダンス

「生きづらさ」を語り合うゼミと題し、生きづらさってどんなものなのかということを内的な要因、外的な要因という視点から考えました。
(内的な要因とは自己感覚でとらえている生きづらさの要因、外的な要因とは他者からの評価によって生じる生きづらさの要因という区別になっています)

一人で内省する時間(個人作業時間)ののち、4名ほどのグループに分かれディスカッションを行いました。その後、全体での感想共有と村田先生の総括により、閉会しました。

以下、プログラムをご紹介します↓↓↓

―プログラム―
1.運営より、リアルゼミやオンライン上の注意事項などを説明

2.ゲスト講師:村田先生の紹介、導入(「生きづらさ」ってどんなもの??)

3.ディスカッションに向けた個人作業
 →「生きづらさ」を生み出す「内的な要因」と「外的な要因」を考える

4.ディスカッション~個人作業を踏まえて~
  ①生きづらさって何? 自己感覚でとらえる場合
  ②生きづらさって何? 他者の視点から評価的にみられる場合
  ③生きやすくするには?? 

5.各グループでの話題を全体共有、村田先生からコメント

6.総括
(障害観への理解、「生きやすい社会」とは何か、という視点から「生きづらさ」を見つめる)



受講生の声 テーマについて

初回である今回は、25名ほどの受講生を迎え行われました!
ディスカッションの部では、グループごとに、さまざまな考えが引き出された時間だったように思います。

初めてのzoom講義でしたが、オンラインという点を活かし、受講生の皆さんはたくさんの場所から参加してくださいました!!
参加してくださった受講生の皆さんの感想を一部紹介します。(感想は一部抜粋しています)

・人それぞれが持っている特徴が、途端に生きづらさにつながることがある。(社会の中で)ルールが強く要請されたときに生きづらさが発生する人もいれば、ルールがないことに生きづらさを感じる人もいる。

・自分は障害の当事者といわれる立場だが、自分の「生きづらさ」を考えたときに障害と直接つながらないものが多く出てきたことが面白いと感じた。

・ディスカッションの中で多くのグループに共通する「生きづらさ」も存在し、新しい視点をこれから獲得できるような気がしている。    


テーマについて

今回は「『生きづらさ』を語り合う」ゼミと題しました。この名称をつけるにあたり、運営同士で時間をかけた議論がありました。

「生きづらさ」という言葉は、障害と結び付けられ、「障害があるということは生きづらいだろう」という認識は現代社会で一般的なものといえるのかもしれません。
けれど障害という言葉は、必ずしもマイナスなものではなく、また違う側面がありますよね。ある意味ではフラットな言葉だと言えるのではないでしょうか。

そういったある種フラットな言葉と「生きづらさ」というマイナスな意味合いの強い言葉をつなげて掲げるのは、「障害」にまでマイナスなイメージを植え付けてしまうことになるのではないかという思いが京大リアルゼミにはありました。

もっとうまくゼミとして考えてきたこと、やっていきたいことを表現する言葉があるのではないか?

そんな葛藤とともに迎える初回ガイダンスでした。

講義の中で、村田先生のお話やディスカッションをうけ、「生きづらさ」というものがだれにでも、どんな人生のステージでも存在する、ということを実感できたように思います。

同時に私たちは、このゼミでやりたいこと、伝えていきたいことを上手く言葉で表現することを追い求めている過程の存在なのだと感じました。

この京大リアルゼミは移ろい、揺らいでいく存在であり、確固たる何かを追い求めるだけではありません。誰しもが心の中に持っているであろう、移ろい、揺らいでいる、何か柔らかいものを追い求めるゼミなのかもしれません。
そういったものを、講義を通してゼミ自身が経験し、歓迎するような場でありたい、移ろいでいくことを否定しないような存在でありたいと思います。

改めまして、ゲスト講師の村田先生、参加してくださった皆さんありがとうございました。


次回の京大リアルゼミ!

次回は3週間後の開催です!
「『きょうだい』のリアルを語り合う京大ゼミ」と題し、監督同士のクロストークをお届けします!

「きょうだい」のリアルを語り合う京大ゼミ ~きょうだい×映画~

10月25日(日) 14:00~16:00 (その後1時間程度の交流会あり)

オンライン上映会
「妹は、ピンクがお好き!」  
  -石倉悦子監督
「僕とオトウト」       
  -高木祐透監督
監督トーク
 石倉悦子×高木祐透×赤﨑正和(映画「ちづる」監督)

※参加フォームなどは追ってお知らせいたします。



次回の投稿は、移ろい・揺らぎの過程にいるリアルゼミで葛藤しながらたどりついた、「ゼミの名前」についての投稿を予定しています。

さらにその次の投稿では、初回ガイダンスをうけて感じたこと・考えたことを運営メンバー自身が素直に綴る投稿になる予定です。

ぜひ今後ともご愛読よろしくお願いします!

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