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現代の百鬼夜行【上京区西町「大将軍八神社と大将軍商店街」】

突然ですが、「百鬼夜行」というものをご存知だろうか?

「百鬼夜行」とは妖怪や鬼、魑魅魍魎が夜中に行列を作って街を練り歩く現象のことである。

室町時代の「付喪絵巻」という書物によれば、
平安時代、京都の一条通りで、捨てられた古道具が陰陽的な何かの力で転生し、「付喪神(つくもがみ)」という古道具の妖怪となり夜中に大行列をつくって歩き回ってたらしい。

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そんな百鬼夜行が、なんと現代の京都にも出現するという、、、。
場所は「一条妖怪ストリート」。西大路通から中立売通までの約400メートルにわたって様々な商店が軒を連ねる通り。
この通りを、毎年10月第3土曜日、妖怪たちが練り歩く。
それが、「一条百鬼夜行」(妖怪コスプレイベント)

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百鬼夜行の前に、まずは一条妖怪ストリートに面する神社、「大将軍八神社」をお参りした。陰陽道の神様が祀られている。

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大将軍八神社は、陰陽道の星神天大将軍という神様が祀られている神社で、建築・移動・旅行などに関し、方除け・厄除けの御利益があるとして信仰を集めており、平安京建都の際に造営されたということで、歴史はかなり深いらしい。

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本殿です。本殿前には六芒星の石像がある。六芒星には魔よけの力があるそう。そして台座には「八卦」という風水で使われる方位を表す文字が刻まれている。

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大将軍神像。神様の像があるのは神社としては珍しい。祀られている神様が、日本古来の神様でなく、陰陽道・道教の神様だかららしい。ルーツが同じ中国ということで、仏像っぽい雰囲気。

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大将軍八神社の参道や大将軍商店街には、出店や「モノノケ市」なる妖怪グッズのフリーマーケットが開かれます。怪しいグッズがいろいろ並んでいて見ていて面白い。
気になるものがあったので買ってた。

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百鬼夜行ハンカチと付喪神てぬぐいである。
外で使うのは少し恥ずかしい代物である。

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商店街をよく見てみると、いたるところに妖怪が。

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商店街のお店の方お手製の妖怪たち。

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完成度はおいといて、温かみがある。

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中には結構頑張っているモノもあった。これはお茶屋さんお手製のぬらりひょんはかなり頑張っていると思った。となりのやつはたぶんオリジナル妖怪だと思われる。こちらもがんばってはいると思う。

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この建物の2階の妖怪たちはなかなかの雰囲気。

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天狗と狐。漂うラスボス感。

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18時頃になるといよいよ百鬼夜行が始る。太鼓や笛の音とともに妖怪たちが列をなしてやってきた。

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商店街主催のイベントということで、正直なめていたが、妖怪たちのクオリティはめちゃくちゃ高くて迫力がる。

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可愛い蛙もいる。

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烏天狗。威圧感がある。

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めちゃくちゃ凝ってる。

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見越し入道。

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狼男。会場では至るところで子供の泣き叫ぶ声が聞こえてくる。

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どの妖怪も個性的で面白い。

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最後は好きな妖怪と記念撮影。団地と妖怪軍団のミスマッチが実に趣深い。

いかがだろうか?「一条百鬼夜行」は個人的にかなり映えているイベントだと思った。
商店街主催なのにハイクオリティで迫力があって面白い。子供から大人まで楽しめる。
そして、規模感がちょうどよい。人が多すぎず少なすぎず、ストレスなく見物できる。

また行きたいと思える楽しいイベントだった。

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