【Sotto】編集者のひとりごと 第2回~ここ最近のSotto~【京都自死・自殺相談センター】
私たちは、NPO法人京都自死・自殺相談センター Sottoです。
京都で「死にたいくらいつらい気持ちを持つ方の心の居場所づくり」をミッションとして掲げ活動しています。
HP: http://www.kyoto-jsc.jp/
note: 改めまして。Sottoってどんな場所?
5ヶ月半ぶりに更新します
お久しぶりです。noteで記事の編集を担当しているピ~ちゃん(自称)です。
(前回の記事はコチラから)
「編集者」という肩書きは何だか恐縮で、自分もきっちりした文章を書かないと・・・という軽いプレッシャーを感じてしまい、なかなか更新できずにいました。
しかしそういうタイトルで不定期連載を始めてしまった以上、そこはこのまま頑張っていくことにします。
今回はここ最近のSotto内の近況報告というか、こういうことを内部で検討したり議論していたりします、というようなことを私の目線から綴ってみたいと思います。
コロナ禍におけるSottoの活動
まず、Sottoの活動の肝である相談受付・居場所づくり活動についてです。
Sottoは電話とメールで相談を受け付けていますが、これらの窓口は直接的にコロナ禍にあっても影響を受けることはなく、継続的に活動しています。
窓口はこの記事の下部にまとめて記載してますので、今まさにつらい気持ちを持っておられる方は、ご自身の都合に合わせて窓口をご利用ください。
問題は、居場所づくり活動(対面で集う場の開催)の方です。
私たちは死にたい気持ちを抱えている方向けにおでんの会とごろごろシネマを、大切を人を自死で亡くした方向けにそっとたいむを開催しています。
これらは4月までは新型コロナウイルスの感染対策を行いながら開催をしていましたが、感染状況等を踏まえて検討した結果、5月にはおでんの会とごろごろシネマの開催を中止することとなりました(そっとたいむは隔月開催のため5月は開催なし)。
6月からはどちらの会も改めて感染対策を徹底したうえで再開することとなりましたが、継続的に開催することを大切にしてきた私たちにとって、会を中止するという判断はとても苦しいものでした。
このときの決断についてはnoteの記事でもお伝えしています。
対応を検討する場では、おでんの会やごろごろシネマを代替的にオンラインで開催できないか、という議論も出ていました。
しかし、おでんの会は食事やストレッチなど、ごろごろシネマは映画をフィーチャーした場であり、それらはオンラインでは提供が不可能ですし、やはりこれらの場は物理的にも同じ場を共有することが前提であり、現時点でオンラインでの開催はかなり難しいという結論になりました。
ZOOM等の会議ツールを使えばすぐにオンライン上で集まることはできますし、おでんの会やごろごろシネマがこれからオンライン対応していくのは完全に不可能であるとは思いませんが、急いで進めるよりもまずしっかりとした議論や準備が必要かな、と個人的には感じています。
オンラインで開催したとしても、本来のおでんの会やごろごろシネマの良さがなくなってしまっては、何のため・誰のために開催しているのだろうかという話にもなってくるかと思います。
対して、自死で大切な人を亡くした方向けのそっとたいむは、今年度から相談員との個別面談という形式を取るなど、会議ツールを使用したオンライン開催が比較的やりやすいと判断し、事前にリハーサルをスタッフ間で行ったうえで6月の回はオンライン開催としました。
やはり対面で会って話すというこれまでの体験と全く同じものを、というのは難しいのではないかと思いますが、しんどくて家を出るのもつらいときでもスマホさえあればSottoのスタッフと繋がれる、そんな敷居の低さはあることは間違いありません。
しかしスマホやパソコンが家にない方、ネット環境が整っていない方はそもそも参加しようがなく、そんな点も考えていかなければなりません。
とにかくSottoとしてどう社会状況を捉え、どのような形でテクノロジーを活用していくのか、という観点で議論を重ねていくことの重要性を最近は切に感じています。
テレワーク化の進むSotto
こういった時勢なので、最近はSottoの事務局業務はテレワーク化が進み、また色々な会議もオンライン開催が主になっています。
オンラインでも仕事はできますし、きちんと話し合いも進みます。
しかしやはりこういう状況では、以前のようなスタッフ間の自然な雑談は減りますし、不意に雑談が大切な議論に発展していくようなことも珍しくなります。
そんな状況を少しでもカバー出来たらと思い、最近は定期的にざっくりしたテーマだけ決め、あとは自由に話し合うという形の勉強会を私の方からスタッフに声をかけてSotto内で開いています。
勉強会というとちょっと堅い感じがありますが、便宜的にそう呼んではいるものの実際はのびのびと脱線を楽しみながら話し合っています。
すでに「テクノロジー×メンタルヘルスの可能性」「寄付」といったテーマで勉強会を開催しました。
「テクノロジー×メンタルヘルスの可能性」というテーマの回についてはSottoラジオで取り上げています。
「寄付」というテーマに関してはざっくりしすぎていて、ちゃんとした話し合いになるのかと心配でしたが、「そもそも寄付ってどういうもの?」といったそもそも論から出発し、Sottoの資金調達面での弱点や改善案についても話は及びました。
自然に話はあっちこっちに飛んでいくので、普通の会議ならばあまりよろしくないのかもしれませんが、あえて普通の会議ではできないような話がしたいと考えてこの勉強会を開いているので、脱線はむしろ望むところなのです。
興味深い意見がたくさん出るので、この勉強会の内容をnoteで記事化するのもアリかなと思っています。
今月末にまた勉強会を開くので、その会の内容をお伝えできればいいなぁと。
Sotto初の生配信に挑戦
あと、近況でいえば6月にSottoの理事3人でのトークをFacebook上で生配信しました。
コロナ禍の不安や苦しみをやり過ごすにはどんな心持ちが大切なのだろう、と考えるうえでの材料を与えてくれるような内容になったと思います。
Sottoにとって生配信というのは初めての試みで、不安もありましたが、発信活動のスタッフが諸々の調整から当日の配信設定までこなしてくれ、無事終えることができました。
そのときのトークは動画にまとめてYoutubeにアップしています。
よろしければチェックしてみてください。↓
現場スタッフの言葉を記事化
note記事の近況としては、上でも紹介した居場所づくり活動(おでんの会・ごろごろシネマ・そっとたいむ)の各活動の委員長やスタッフに活動紹介記事を書いてもらい、それを公開しました。
何年も活動を支えてきたスタッフが自分の言葉で綴ってくれているので、会の雰囲気まで伝われば幸いです。
Sottoのつくる場に参加してみたいと思っておられる方、参加はできなくても少し興味があるという方など、よろしければ読んでみてください。
さらにSNSでシェアなどしていただけるととっても嬉しいです。
ゆるく不定期連載を続けていきます
今回はまったりと最近のSottoの活動やその裏側(というほどのものでもないですが)を徒然と書いてみました。
実は第1回を書いてから私は引っ越しをしており、実はSottoの活動拠点である京都には住んでいないのですが、オンライン会議ツールにより思っていたほど不便はなくSottoのスタッフと関わり続けられています。
まぁこれは上に書いたことですが、やはり軽く雑談をするようなことは減りましたし、不便さはあまりないと思う一方でやはり対面して話をすることの価値は再認識しています。
勉強会を開こうと思ったのも、言ってしまえば気楽に肩の力を抜いて話ができる場を自分自身新しく設けたかったからです。
とちょっぴり余談でしたが、SottoのnoteやYoutubeの今後の活用についてもぼんやりと構想していることがあり、近いうちに形にしていけたらと思っています。
そんなアイデアも紹介していきたいですね。
次回の更新がいつになるか分かりませんが、また次回も読んでただけると嬉しいです。それでは!
ピ~ちゃん
~Sottoのnote 主な企画~
・ナマケモノ日記
・相談委員長の考えごと
・Sottoラジオ
~Sotto 相談窓口~
〇電話相談
「どうしようもなさ、わかってもらえなさ、死にたいくらいの辛さがある」
「死んだほうがいい…」
「…もう死ぬしかない」
「生きるのもつらい。かと言って、死ぬのもつらい」
抱えきれない辛さはこちらでお話しください。
毎週金・土 19:00~25:00
電話番号:075-365-1616
https://www.kyoto-jsc.jp/sodan/tell.html
〇メール相談
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Sottoの各種相談窓口については、下記のページよりご確認ください。
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