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京都企業と大学との交流会(龍谷大学経済学部)(座談会)

こんにちは!京都市わかもの就職支援センターです。

今回は、2022年11月17日(木)に開催した、龍谷大学経済学部の学生と京都企業の交流会レポートです。会場は龍谷大学深草キャンパス。辻田先生の「地域産業論」の授業を受講している学生35名と企業1社2名(タキイ種苗株式会社様)で行いました。

会場となった龍谷大学・深草キャンパス「22号館」


「大学生と地域企業との交流プログラム」とは?

大学生の職業観醸成と京都企業の認知度向上のため、大学との協働で実施するイベントです。
 ▶以前の開催報告はこちらから

この交流会では、「働く」「ワークキャリア」「ライフキャリア」等に関する学生の素朴な疑問・不安に対し、企業人に自身の体験やライフキャリアを踏まえ、「社会人の先輩」としてお答え頂きます。
 ・どんな業種、どんな職種があるのか
 ・自身に合う仕事の見つけ方
 ・そもそも働くとはどういうことなのか …等々

今回は11月17日(木)に開催した、採用の場とは異なる、この「ざっくばらんにトークを楽しむ座談会」の様子をレポート致します。
最後までお楽しみください!


開催の流れ

当日は以下プログラムにて進行しました。

交流会スタート(11:00)
・オリエンテーション
・会社説明(タキイ種苗株式会社様)
・2つのグループに分かれ
(1)グループトーク1
(2)グループトーク2
を行いました。


開催の様子

今回は、タキイ種苗株式会社様から2名(元営業/現在人事を担当されている長谷川さん・海外営業を担当されている入社2年目の南さん)にご参加頂きました。

左・右はタキイ種苗株式会社様(左は長谷川さん・右は南さん)、中央は辻田先生


会社説明

まず最初にオリエンテーションを行い、早速会社説明へ。

会社説明
では、「種苗業界の構造や経営」「タキイの歴史と今後のビジョン」「京都とタキイ」に関してお話し頂きました。

一粒のタネに込められた想い。企業の想いに聞き入る学生の皆さん。

今回投影頂いた資料は、クイズ形式である等「学生の興味関心を高めるような伝わりやすい」工夫がなされていたのが印象的でした。

熱心にメモをとる学生の皆さん

クイズでは例えば、「1,000粒入りのトマトのタネの小売価格はいくらだと思いますか?」というものがありました。
(A)380円 (B)3,800円 (C)38,000円

皆さんはどれが正解だと思いますか?
挙手で学生に回答を取った結果、一番多かった答えは(A)380円 。

しかし正解は、(C)38,000円。高いですね!

そしてその後、「なぜ高いタネを買って貰えるのか」を具体的なビジネスモデルの説明の中でお話頂きました。

その後、何名かの社員が入社理由について語る社員インタービュー動画
をお見せ頂き、続いてグループトークへ。


グループトーク

続いて、グループトーク。グループトークは、学生が普段企業の方に質問しづらいことにも答えて頂ける貴重な時間。どの様な質問が飛び出したのでしょうか?

グループトークの様子(1)

学生から出た質問▼
(1)農業は高齢化というイメージですが、どのような営業をされていますか?
(2)社内の雰囲気はどの様なものですか?
(3)何故そんなに喋るのが上手なのですか?
(4)学生時代にしておいたほうが良いことはありますか?
(5)仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

グループトークの様子(2)


そして各質問に対する企業の方の回答はこちら。

(1)全員の方というわけではないですが「親戚のおじいちゃん」のように接しています。農業は60代でも若い。ただ皆さんが思い描く60代よりも農業をされている方はもっともっと若くハツラツとされています。

 人と話すことが好きな人は営業に向いているかもしれません。ただ、販売代理店を通しての営業活動もあるので、代理店の営業担当に動いてもらうためのコミュニケーションや方法・裁量を描いていくのも営業の仕事なんですよ。

(2)やるときはやる! ですが通常は、ほのぼのしています。社内恋愛は多め。女性の育休取得率100%で、男性の育休は10数%とまだまだですが取得率upを目指したいと思っています。平均残業時間3.9時間/月と、ワークライフバランスも上手く取れています。

(3)私も幼少期は引っ込み思案でした。運動会の100メートル走も周りが走り出したのを確かめた上で走り出していたぐらい。
 ですが、中学生の頃に好きな子に告白できなかったという後悔がずっと残っていたので、これではダメだと思うようになり、積極的にコミュニケーションを取っていくように変わりました。

(4)1つ目は「あそぶ」。学生時代は、自由に使える時間がたくさんあります。
   2つ目は「自身がどんな時にストレスを感じ、そしてそのストレスをどう発散するか、その方法を見つけておくこと」。

(5)1つ目は「すぐやる」こと。
   2つ目は「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」。
   共有することで、周りを巻き込んでいきます。

この様に、とても具体的な回答をして頂き、学生は学ぶことが多かったのではないでしょか。

2024卒学生向けに刷新された会社パンフレット

今回参加した学生は、授業の一環として「事後課題」に取り組まれます。

テーマは「人口が減少していく日本で『農業』『農業に関連する仕事』が成長発展していくためにはどんなことができると思いますか?」というもの。
こちらはタキイ種苗株式会社様からご提案頂いたテーマになります。

どの様な回答が学生から出てくるのでしょうか?今から楽しみですね。

最後に

▼参加学生の声
「タキイ種苗さんの社員の方がとてもいきいきとされており、とてもやりがいのある仕事なのだろうなと感じました。種と聞くと大した事ない事業とのイメージを持っていましたが、実際は違い、日本の農業を支えている重要な企業なのだと学びました」

「一つの県や国の担当を一人で任されるなど、社員さん一人ひとりに、大きな裁量権が与えられており、しかもそれに臆するのではなく、自分の力で会社を変えていくという向上心を持って仕事されている姿勢が印象的でした。農業に携わる仕事は農家さんやそれらをつなぐ会社との連携が求められ、さらに環境変化に左右されやすい繊細な産業であり、会社一括りで対応するというより、個人各々の活躍があって初めて企業活動が成り立っているように思いました」

【参加学生について】
▼龍谷大学経済部
 辻田先生「地域産業論」・学生35名

【参加企業について】
▼1社2名 
タキイ種苗株式会社様
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=64
1835年(187年前)、世界遺産である東寺の向かいに暮らす農家の三男がタネを近在の人に分け与えたことに始まる。農家の副業だったものが種苗専業となる。

▼開催した大学の声
辻田先生 「地域産業論では、地域経済、地域産業の担い手として企業を位置づけています。各企業には、企業理念や事業の目的などに共感したさまざまな人が集まり、協業しています。さらにそうした企業の活動が、多くの人や組織とつながって、地域の経済や産業を形成していることを、今回は、種苗や農業というキーワードで、学生が実感できる機会となりました。また、学生が自らのキャリアを考える意味でも、大変、有意義な時間を持つことができました。 お忙しい中、ご協力してくださる企業のみなさま、そして、大学と企業のマッチングに尽力されている京都市わかもの就職支援センターの存在を、大変ありがたく思っています。」

今回使用したイベントチラシ

他にも京都市わかもの就職支援センターは、キャリアにまつわる様々な活動をしております。ご興味のある大学関係者の方は、お気軽にお問合せください。(京都市わかもの就職支援センター/075-746-5086)

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