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【腕の見せ所】印面のデザイン

こんにちは。
『ちゃんと作る京都のはんこ屋さん』
京都光林堂です。

ハンコにまつわる粋な情報をあなたに。
この記事を読めば、あなたもハンコ通。
プロから一目置かれるお客様。

今回のテーマは【印面のデザイン】です。

デザインへのこだわり

ほとんどの印章店では、最初のデザインをPC上で行います。昔は、印材のサイズの紙に筆書きして、裏向けに写して手彫りで…という工程でしたが、今はパソコンでデザインを作成して荒堀は彫刻ロボットで行う事が主流となっています。

PC上でのデザイン作業になったので、昔と比べてハンコづくりの敷居は下がりました。それでもやはり、全くの素人さんができる事かというとそうでもありません。時間をかけて磨き上げたプロの技術がそこにあります。

印鑑には、文字のバランスというものがあります。印鑑デザインソフトも文字を入力すれば、ある程度のレベルの自動配置はしてくれますが、そこからが腕の見せ所。画数や文字数できちんと美しく見えるように調整をします。0.1mm以下の調整を行う、美的センスを求められる作業です。

5つほどの工程を経て右図のように仕上がる

ロボットによる自動デザインのみで仕上げてしまうと、内容が同じであれば全く同じものが仕上がってしまう可能性があります。唯一無二の印影に確実にはなりません。そのため当店では、彫刻前の印面デザインに徹底してこだわっています。

そのようなわけで、美しい印鑑を作るためには書道の心得も必要。ちなみに当店のロゴの「京」の筆文字は店主荒井の揮毫きごうです。ロゴマークには各店のこだわりが詰まっているはずなので、印鑑をご購入する際には、ロゴマークの美しさに注目してみるのもオススメですよ。

まとめ
・おおまかなデザインはPCで
・仕上げは職人のセンスで
・書道の心得も必要

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