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 知的産業の多くはある程度学歴が重視されるだろう。これは日本だけでなく、北米やヨーロッパ、中華大陸など洋の東西を問わず当てはまることである。つまり学歴が高くなければ、負け組になる。と言いたいところが、幸い日本では学歴が高く無い人でも成功できる例はたくさんある。スマホやSNSの登場で、新しい手段で成功する道はどんどん開拓され学歴がオワコンなのは明白である。

 ところが、そんな世界になっても学歴の低さにコンプレックスを抱いている人はかなり多いのでは無いだろうか。もちろん誰でも第一志望校に落ちたら悲しいが、是非第二、第三志望校に進学してもいくらでも成功する道はあるのだから悲観的になる必要は無いだろう。事実我々Kyoto Chillには、希望通り東大に進んだ者もいれば、第二志望の医学部に進学した者もいるが誰一人として受験結果にこだわっている者はいない。皆「今」を楽しんでいる
 そんな中、久しぶりに学歴コンプレックスの人に会う機会があった。とある医師2人だが、彼らはいずれも関西(京阪神)出身で中四国の国立医学部の卒業であった。2人とも「センターで失敗したので、地方に行きました」と自己紹介がスタートする。なんてダサい枕言葉なんだろうか。センター試験に失敗しても、挽回できる医学部は京阪神に何個もあるわけで全然言い訳としてカッコよくもなんともない。関西出身でわざわざ中四国の医学部に好んで行く人などいるはずないのは誰の目にも明白である。もっとも医学部のランクとしては国公立では、低いがまあそんなことを卒業しても気にしても仕方ない。医師となった「今」を存分に楽しんで、努力したらいいはずである。おそらく彼らは死ぬまでずっと18歳の受験結果にこだわるのだろう。

 順天堂大学心臓外科の天野先生(日大卒)が一番、この手の話になると具体例に上がるだろうが実際本当に学歴の高さ低さと医師としてのスキルに因果関係は無いだろう。相関関係は高いかもしれないが、それは学歴の高い人の方が努力を続ける傾向にあるだけのことである。
学歴の高い人はこれまで通り努力を続ければ良く、そうで無い人は努力を続ける習慣をつければ良い。この議論はこれ以上も以下も無いのである。

𝗞‌𝗬‌𝗢‌𝗧‌𝗢 𝗖‌𝗛‌𝗜‌𝗟‌𝗟™️ Director

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