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京都移民日記【8】京都駅前でノマドごっこ そして京都と関西弁と私

京都近辺で遊んでnoteに書いていくことが楽しすぎるので、もう少しアイテムを整えたいと思った。iPadにBluetoothで接続できるキーボードを京都駅前のヨドバシカメラで購入した。

そして今はその近くのコワーキングスペースで、パシパシと慣れないキーボードを叩いている。

ホテルの1階のレストランかバーのようなスペースだ。高級感があって、昔流行った「ノマドワーカー」になったみたいで楽しい。コワーキングスペースの費用って経費に計上できるんだろうか?

問題のコーヒー

とか言ってフリードリンクのコーヒーを飲んだら苦すぎて泣けてきた。「にがっ!」と声を出してしまいそうなくらい不味かった。1時間600円のコワーキングスペースだから仕方ないのかな・・・

私は新しいガジェットを手に入れて楽しくて仕方ないがこの記事にオチは考えていない。このままだと本当に何も無くなってしまうから、ちょっと別のこと書くか。

ということで後から付け足したのが「京都と関西弁と私」だ。これは前からちょっと思っていたことだったので、まとめて書いてみたい。他に書くこともないし。

コワーキングスペースでノマドワーカーごっこ

京都と関西弁と私

昔、大学の先輩が京都大学の大学院に入った。それまでは横浜のあたりに住んでいたが、小学生の頃までは京都に住んでいたという。京大に入ってから会ってみたら完璧な関西弁の人になっていた。

正直にいうと、「関西にかぶれている」と、ものすごく違和感を覚えた。小学生まで京都に住んでいただけあって、完璧なイントネーションに思えたけれども、そんなに勇んで関西弁を使わなくても・・・と思ってしまったのだ。

一言で言うと「イキってる」感じがしてしまった。

今、京都に引っ越して3ヶ月強。あの時の先輩のことが少しだけわかるようになってきた、気がする。東京に住んでいた時の私は、関西に住むということがどういうことか全然分かってなかったのだ。

ゴージャスなコワーキングスペース


周囲が全員関西弁なのだ。

当たり前でしょう?と言われる方、本当に全員関西弁なんだよ。


全然違う文化の中で、全然違う言葉を話し、ことあるごとに自分は異端なんだと思い知る。

私は完全在宅の仕事だから京都の人と接することはないが、その大学の先輩は研究室で濃すぎる人間関係を持っていたので、それはやっぱり京都弁を話すだろうな、と今の私ならわかるのだ。

全員関西弁の感じ、文字で表現するのが難しい。

郵便局の窓口の人も、スーパーの店員さんも、歯医者さんも、「な、わかるやろ?」と話しかけてくる言葉が関西弁なのだ。もちろん通り過ぎる人も「これうまいで」「ほんまやな」と関西弁で、バスの運転手さんも「おおきに!」と関西弁なんである。

これじゃあ伝わらない・・・圧倒的に異文化の中にいる感じ。

机の高さがパソコン作業にちょうどいい

誤解しないで欲しいのは、この違和感を私は楽しんでいるということだ(この「京都移民日記」を読んでくれている方はわかってもらえると思う)。全く馴染めない毎日を、私はとても楽しんでいる。


話せないながらも少しずつ堆積している京都弁のデータをもとに、少しずつ自分の中では関西弁らしいものを話せるようになってきた。あくまで自分の中で、だが。


先日東京に帰って実家に行ってみた。その際に酔っ払って、自分の中に大事に秘めていた「自分ならではの京都弁」を使ってしまった。

そうしたら大変に不評であった。義理の姉には「変な話し方を聞いたから自分までうつった」というひどい言われようだった。

この子はBEAMSで買ったくまちゃんである


でもいいのだ。京都弁を話す・話せないはあくまで自分自身のことであって、周囲の人に何を言われても。先述の先輩は特にイキっていたわけではなく、自然に京都弁を話していたが、私はちょっとイキってでも使って行きたい。


この歳になって、新しい土地で新しい言葉で生きていけるなら、それはもう一度自分の人生を始められるみたいな素敵なこと。


こんなに幸せなことはないじゃないか、と思うのだ。


幸せを噛み締めながらHUBに流れてきた


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