見出し画像

シンガポール駐夫『インターナショナルスクールスクール』の4ヶ月を振り返る

2023年10月にシンガポールにきて翌月11月から子供たち二人(小2と年長)はシンガポールにあるインターナショナルスクールに通っています。シンガポールには60を超えるインターナショナルスクールがあると言われており、それぞれで個性が違うため、あくまで私たち家族が通っている学校に対して私たち家族が感じていることを書いていきます。シンガポールのインターナショナルスクールにご興味ある方の1つの参考にしていただけると嬉しいです。


自己紹介

2023年10月よりシンガポールに移住をして、11月より子供たち2人(小2と年長)はシンガポールにあるインターナショナルスクールに通っています。
過去に自己紹介をしておりますので、是非ご確認ください。

シンガポールのインターナショナルスクールについて

シンガポールには大小さまざま、各国のインターナショナルスクールが約60校あります。各校の詳細などは私が記載するより
『シンガポール インターナショナルスクール』で検索するとたくさんでてきますので、各自調べてみてください。
またシンガポール在住日系人向けのメディアであるSingaLifeさんが定期的にインターナショナルスクールのウェビナーを開催されてますので、参加されるのも非常におすすめです。


インターナショナルスクール比較ポイント

比較ポイントはざっくりと以下のようなポイントがあるかと思います。

・カリキュラム(IB、アメリカ、ブリッティシュ系など)
・学校のルーツ国
・規模(大規模か小規模か)
・設備(IT環境、図書館、グランド、プールなど)
・アフタースクールの充実度合い(放課後の習い事の充実度、バス有無等)
・生徒の国籍割合
・料金(SGD20,000~50,000)
・場所
・英語補修の有無
・日本語教育の有無
・クラス分けの基準について(英語レベルは関係なく他の子供と同じクラスなのか、英語レベルによってクラスが決まるのか等)

我が家の教育方針となぜインターナショナルスクールを選択したのか

我が家の教育方針

(正直どこにもニーズがないとは思うのですが、前提がないと話が進まないので、少しだけお付き合いください)

子供2人をインターナショナルスクールに通わせているとなると、とても教育熱心と見られがちなのですが、本当に違うのです。
日本でも習い事は学研とスイミングと野球、英語は全く習ったこともありません。恐らく日本に居続けた場合、英語も習うこともなかったし、中学受験もしてなかった(本人がやりたいと言った場合は応援するが)と思います。その理由は僕も妻も親から勉強しろと言われたことがなく、自分の意思で大学にいき、その後も必要に応じで都度自分の意思で学習してきたというのが背景としては大きいと思います。

とは言え、幼児期の勉強が必要ないとは全く思ってはおらず、特に僕は転職エージェントをしてきましたので、これまで何万という方のレジュメを見させていただきましたので、むしろ『学歴』の大事さは特に感じています。そして幼児期の学習と学歴に相関があるのは間違いないと思っています。
一方で人が羨ましがるようなバックグランドを持っていても、他己評価と自己評価の狭間で苦労されている方も多く見てきました。
そこで僕たち夫婦は『子供たちが楽しく自分たちの力で生活できればOK』、それができれば僕たちの子育ては成功!!!とおいて、ゴールのかたちは何でもOK。勉強や英語はゴールに向けて近道だし有効な手段だけど、子供たち自ら湧き出る『内的動機付け』の方に重きをおこうときめていました。

インターナショナルスクールを選択した理由

シンガポールには2つも日本人小学校があります。体育と音楽は英語で授業をしてくれたり、とても素晴らしいと聞きます。当初は日本人学校にしようかと思っていたのですが、以下の総合的な理由より我が家はインターナショナルスクールを決断しました。

①次男
過去にも次男について書いたことがあるのですが、次男はいわいる問題児で団体行動が苦手です。能力が凸凹としているタイプで特に『先を読む能力』の数値が非常に高いようです。この子に関しては「協調や調和」を重視するより「個性を大事」にする教育の方がマッチするのではと思ってました。

②子供たちに将来言い訳させない
教育方針に少し矛盾はあるのですが、子供たちが大人になって英語が必要になったときにシンガポールで生活していたのに「英語ができない」、「親がインターナショナルスクールにいれてくれなかった」みたいな言い訳をさせたくないという気持ちもありました。親の都合でシンガポールに連れてこられて、帰国後彼らは周囲から帰国子女として見られる。その時に周囲との見られ方と自分の能力にGAPがあればシンガポールでの生活がマイナスになるかもしれない。シンガポール生活がマイナスにならないのはどっちか、我が家の特性を考えるとインターナショナルスクールの方がいいなという結論になりました。

③僕が主夫であるということ
幼少期の子供の交友関係は親の影響はとても大きいと思っています。僕が主夫だという理由で日本人の他の親御さんから変な目で見られて子供に何か悪影響があるのではという逃げの気持ちも正直ありました。ただ今考えると、当時の僕が病んでいたからが理由で、僕が日本人コミュニティを避けただけだったので、この判断軸は間違っていたなと思っています。

これら3つから我が家ではインターナショナルスクールへ入学を決めました。同時に以下のことは覚悟を持ちました。

①日本語能力の低下
慣れない英語をしながら日本語学習をするのは、子供とっては負担でしかないので英語をとるのであれば日本語能力がおちるのは致し方ないと覚悟をしました。

②日本での適応
日本は素晴らしく私たち家族は当然日本が大好きですが、一方で息苦しさを感じるのも事実です。インターナショナルスクールに通うことで子供たちが日本に戻った時息苦しさを感じるかもしれない、日本で適応できなくなる可能性はあるとは思っており、その際は本人たちの居心地がよい環境する用意する覚悟はしました。(つまり、お金がかかるのはしょうがないという覚悟)

学校の決め手

息子2人はスポーツが大好きで、『思いっきり体を動かせる環境がいい』『スポーツや遊びを通じて友達作り、そして英語も学んでいってほしい』、そして『強くたくましく育ってほしい』と思っていました。

・グランドが広く、プールもある
・アフタースクールの習い事も充実、子供たちが好きそうなプログラムがある
・英語レベルでクラス分けされず、様々な子と一緒に授業がうけれる
・多国籍の学校が良い

この結果、おおよそ3校くらいに絞られて、その中ですぐに入り事ができた学校に今はお世話になっています。

通常であれば教育カリキュラムなどが最優先事項かとは思うのですが我が家としては大学受験までシンガポールにいる可能性は低そうだったので、そこは考慮しませんでした。(結果としてIB(国際バカロレア)のカリキュラムの学校に通っています。)

4ヶ月間通ってみての感想

運動(特に球技)は国境を超える

他のご家族の話などを聞くと、最初の数か月間は苦労すると聞いていました。特に年齢が上がれば上がるほど。我が家も上の息子の方がセンシティブなので苦労は予想してましたが、入学して1週間から学校が楽しいと言ってくれてました。長男は野球、次男はサッカーをやってたことがあり、体育や休み時間の遊びですぐに友達ができたことが大きかったです。特に長男の野球はやっている子が少なく「投げる」ことで長男はヒーロー扱いになったようで、すぐに打ち解けれたようでした。

一方でスポーツがあまり好きではない男の子は初期は苦しんでいる様子でした。ただポケモンを筆頭に全世界で日本アニメは大人気なので日本人は英語が得意でなくても仲良くなれるチャンスは非常に多いとは思います。

英語はさほど上達しない

通い始めて4ヶ月程度だと英語はほぼ話すことはできないです。ただし発音とリスニング力はびっくりするほど向上しています。
意味の分からない単語であっても、リスニングはできているしスペルもわかることが多くなっています。

イベントが多すぎる

月に1回程度で○○Dayが開催されます。そのたびに、○○Dayに関連する衣装を着ていくイベントがあります。
可愛いし楽しいのですが、なかなか大変です。

日本の金銭感覚を捨てないといけない

シンガポールのインターナショナルスクールは凡そ200万~500万円/年程度で日本の学費と比べると桁違いの高さです。(日本の私大医学部並みです)
だけど、日本人が想像するクオリティかと言うと残念ながら、、という感想です。もちろん設備も立派で何事も華やかではあるが、日本の公立校より高いレベルで学べるかと言うとまるで違います。日本が素晴らしすぎるから故、日本の学費・学べる期待値みたいな基準は捨てないといけないと思います。

直ぐに入学できるわけではないので動き出しは早めに

海外に赴任が決まるととてもやることが多いので、すぐに学校選びとはならないかとは思いますが、出来れば先に学校を決めてから家探しがいいと思います。幸い我が家はすぐに入ることができましたが、人気校は1年待ちとかもあるようなので、内示後すぐに探し出すの方が望ましいと思います。

その他

・先生の威厳がある
・IBカリキュラムは楽しい
・体育館は土足でよい
・カフェが本格的で嬉しい
・休みが長い
・子供たちがオーバーリアクションに
(特に気に入らない時手を広げて「Why?」ポーズ、これはぶっちゃけ腹立つ)

最後に

専門家ではない私が主夫目線で書いてみました。
一平凡な家庭がなぜインターナショナルスクールを選んで、そして今どう思っているかという記事は少ないかと思いますので赤裸々に書いてみました。
参考にしていただけると嬉しいです。

ご質問あれば以下フォームより宜しくお願い致します。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?