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転職活動『第一志望を最初に受けるな』のウソ・ホント

いくらでも情報がとれる時代。だけどあまりにも間違った情報・偏った情報が多い。正しく偏りがない情報は面白みがない、けどそんな面白みない情報を今日も伝えていきたいと思います。

今日のテーマは「第一志望を最初に受けるな」ウソ・ホント。
実はこれを書きたくて、ウソ・ホントシリーズを書き始めました。

と言うのは(ここからしばらく愚痴が続きます)、
X(Twitter)でシュッとしたビジネスマンのアイコンで転職ノウハウや社会人の心構えみたいなこと発信している方多いじゃないですか。
10位から発表して1位はプロフィールで回答みたいなやつ。あれ嫌いなんですが、ついつい見ちゃいます、、、。

そこで、とある方が転職活動におけるNG行動のランキングをポストされていて、なんと1位が「第一志望を最初に受けること」だったんですよね。正確には把握してないですが、僕のような弱小アカウントではなく、多くの方にフォローされている方だったと思います。さすがにこれは酷いなと感じていて、事実をお伝えしたいなっと思って書きます。(ブツブツブツブツ)。

昨年まで転職エージェントをしてきた僕の回答は
「第一志望から受けるべき」です。
その根拠や考え方について今回は書いていきたいと思います。


自己紹介

約10年のエージェント歴があります。詳細は以下の通りですので是非ご確認ください。

第一志望を最初に受けるべき理由

最初に受けるべきでない派の意見は
「面接に慣れてないから先ず練習が必要」ということです。

確かに面接に慣れることは面接を突破する上でとても重要です。
だけど、慣れてなくても「第一志望」から選考を進めることをお奨めします。

理由①:早い応募と内定率は相関しているから

先ず抑えて頂きたいポイントとして、採用者(企業は)
・出来る限り早く採用したい
・絶対評価で合格を決めている
・合格者が複数いる場合は相対評価で決める

例えば、、、
あなたが応募した第一志望の求人に既に最終面接予定の他の候補者がいたとします。だけどあなたの経験はその候補者より勝っています。
この場合、企業の判断はどうすると思いますか??

「あなたの経験が本当にぴったりで、どうしても来てほしい」
「もともとあなたのことを知っていて、経験も人柄もマッチすることがわかっている」

など特殊な事情がなければ、多くのケース

「先に進んでいる候補者の最終面接をおこない、その結果次第であなたの選考を行う」ということになります。

この理由は
・出来る限り早く採用したい
・絶対評価で合格を決めている
・あなたが入社してくれる保証がない

企業としては合格基準を満たしている候補者を犠牲にしてまで、あらたな候補者を選考する理由はないのです。

中途採用する理由は、
「現在の状態」と「目指したい未来」の差分を埋めるためです。

埋めた上で更に付加価値をもたらせてくれる優秀な人材は企業として、とても魅力的ではあるのですが、今すぐ絶対に必要な人材かと言うと、そうではないです。
「合格人材をいち早く採用したい、いち早く入社してほしい」ここが企業の最重要ポイントになります。

理由②:転職目的が変わってしまうため

人間心理として、第一志望の企業に入社したい気持ちはとても分かります。

もちろん中には特定の企業・特定の仕事への転職を目指している方も多いとは思います。そういった方は是非第一志望の会社の内定を勝ち取ってください!!

ただ多くの方はネガティブな理由から転職活動をスタートさせたのはないでしょうか?第一志望と言うのも転職エージェントから紹介された求人の比較ではないでしょうか?
転職の目的はネガティブな状況を改善するためで、第一志望の会社に入社することだったでしょうか?

事実よくあることなんですが、第一志望の会社を最初に受けない弊害として以下のようなことがあります。

<よくある実例>
・初めての転職活動なので何となく第二志望の求人を先ずうけてみる
・書類通過した、やったー!
・初めての面接緊張したけど、何とか通過した!やったー!
・次回が1週間後に最終面接?そんなに早いのか、、、
・あわてて第一志望の企業を応募する
・第二志望の最終面接終えたタイミングで第一志望の書類通過の連絡
・第一志望の面接調整中に第二志望の会社の内定が伝えられる
・回答期限は1週間、第一志望の面接日は10日後
・やっぱり第一志望の面接受けてみたい、まだ始めたばかりだし
・第二志望の内定を辞退
・第一志望の面接はお見送り

不安を煽りたい気持ちは一切ないのですが、本当によくある事例です。
この件から伝えたいのは「第二志望の会社の内定もったいないよね」みたいなことではなく、今後の心理として、一度内定でた第二志望の企業以上の求人が転職する上での条件に置き換わってしまうのです

つまり、当初の転職目的が変わってしまい、第二志望の企業と同等以上の「企業規模・仕事内容・内定条件」が転職条件に変わってしまいます。

もちろん、今は売り手市場なので条件を引き上げても転職できる人はいます。しかしこの結果、納得できる求人がなく転職活動の長期化し苦しんでおられる方も多数おられます。

理由③:再転職のリスク

理由②では第二志望を辞退したパターンですが、第一志望を辞退し第二志望企業への入社を選択される方もおられます。

※以前も書きましたが転職エージェントはゴリゴリの営利団体なので、転職エージェントを使用している場合は、転職エージェントは第二志望企業の入社を確実にすすめるとは思います。そういった押しにも負けて選択する方は多いです。

この場合、
「あの時第一志望を受けていれば、どうなっていたのかな?」
「受けとけばよかったなー。」どこかで必ず思うはずです。

そして人間は都合いい生きものなので、

「第一志望企業にもいけたかもしれない」

と勘違いをし始めます。
そうなると現在の会社(第二志望)は妥協で選んだ会社と位置付け始めます。人間は苦労して手に入れたモノは大事にするのですが、妥協で選んだ企業は大事にしません。つまり再度転職をする確率がぐっと高まります。

再転職をすることが悪いとは言いません。
入社前の決断プロセス、そこから得られる納得感が入社後の仕事への成果やひと踏ん張りに繋がるということです。

最後に元エージェントから一言

(是非読んでください、良いこと書いてます)

特に初めての面接は緊張もするし不安も多いと思います。
ましてや他社から評価を受ける機会はめったにないので、とても怖いと思います。だからこそ入念の準備をしたい気持ちは分かります。

その場合は是非転職エージェントを使いこなしてください。
担当のアドバイザーや企業担当、なかには面接対策のプロが模擬面接を実施してくれます。

中途採用は新卒とは違い、「よーいどん」では始まりません。企業・個人の皆様がそれぞれの事情で活動しています。

ある程度足並み揃う新卒面接であれば企業面接を練習の場と使用することも出来るかもしれませんが、それぞれの事情が交錯し合う中途採用においては、やはり難しいです。
冒頭にも書きましたが転職活動は「第一志望」に入社する活動ではないです。「何かを成し遂げるため」「何かを払拭するため」です。

だから以下のことを転職活動初期から解像度高く言語化することがとても重要です。

・なぜ転職をするのか
・どうなれば転職理由が払拭できるのか
・希望する条件(給料・福利厚生など)は何なのか
・将来どうなっていたいのか

是非参考にしてください。

キャリア相談、面接相談などは現状受付もしていますので興味ある人は以下リンクより問い合わせください。(タイミングによりお断りさせていただくこともあること、事前にご了承お願いいたします。)

ではまた。





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